大学入試で推薦入試へのチャレンジを考えている人に向けて、高2の今、知っておきたい基礎知識を紹介!
推薦入試本番までのスケジュールをざっくり確認!
私、推薦入試で受験してみるのもいいかな、と思い始めたんですけど、まだ間に合いますか? 入試までのスケジュールがよくわかっていなくて...。
大学や学部学科によってだいぶ違うけど、だいたいこんな感じで、高3の秋~冬に実施されるのが一般的だよ。推薦入試には大きく分けて「学校推薦型選抜」と「総合型選抜」の2種類があって、どちらかと言えば総合型選抜入試の方が早く行われることが多いかな。
受験は高3の秋だけど、推薦での受験を決めるのは早いんですね!
そうなの! 高2の3月頃までに最終決定できれば、出願までの準備がスムーズでオススメ。大学が課す推薦入試出願の成績基準をクリアするために、高2のうちから勉強をがんばった人も多いよ。
推薦入試に向けてがんばった先輩の声
主要教科はもちろんですが、保健など実技教科の定期テストにも力を入れて、少しでも評定を上げようとがんばりました。
(龍谷大農学部 学校推薦型選抜 指定校推薦合格)
定期テストの見直しノートをつくって先生に提出したり、授業でわからないことが出てきたらなるべく早く質問に行ったりしました。先生に好印象を持ってもらうことも大切!
(埼玉県立大保健医療福祉学部 学校推薦型選抜 公募制推薦合格)
推薦入試の内容は大学・学部によって大きく変わる
推薦入試の内容もよく知らないんですけど、やっぱり面接があるんですよね?
確かに面接を課す大学・学部は多いけど、提出した志望理由書とか調査書だけで決まる場合もあるし、試験会場で小論文とか口頭試問、プレゼンテーションを課す大学もあるし、ホントにいろいろだよ。合格した人の対策アドバイスとセットで紹介するね!
小論文
問いに対して、自分の意見を述べ、その理由・論拠を、道筋を立てて説明する文章。テーマに対する背景知識も重要。
先輩のアドバイス
•ニュースに限らず、一般情勢には目を向けておいた方がいいと思う。
•余裕がある限り志望する学部・学科に関する本などを読んでおくべきだと思う。
面接
1対1や1対複数、集団面接がある。オンライン面接を導入する大学も増えているが、質問内容や評価観点は従来と同じ。
先輩のアドバイス
•伝えたいことは、箇条書きで覚えることが大切だと感じた。
•志望理由書に書いた内容を質問されることがあるので、内容の一貫性が重要。
志望理由書
志望する理由や自己アピールなどを文章として表現するもの。ボリュームは大学によって異なる。
先輩のアドバイス
•志望理由書は、比較的時間のある夏休みのうちに書き始めよう。
•何度も書き直すことで、絶対に入学したいという気持ちを表現できるようになる。
課題レポート
志望学部・学科に関連したテーマが与えられ、自分の考えを文章にまとめる。
先輩のアドバイス
•自分の意見に説得力を持たせるため、資料を調べ、体験談なども盛り込んだ。
•資料集めに時間がかかるので、早めに取り掛かるのがオススメ。
口頭試問
教科や専門分野に関する試験官の質問に口頭で答える形式の試験。
先輩のアドバイス
•高校の授業をきちんと受けていれば、対応できると思います。
•口頭でも公式の成り立ちを説明できるよう、理解を深めておくことが重要。
プレゼンテーション
提示されたテーマについて資料を作成し、発表すること。事前にテーマが提示される場合もある。質疑応答もある。
先輩のアドバイス
•Webで調べるだけではなく、フィールドワークで実際に調査したのがよかった。
•質疑応答では自分の考えや意見を聞かれるので、事前に考えておくことが重要。
口頭試問とかプレゼンテーションとか難しそう...。
私も面接がニガテで、いろんな先生にお願いして練習させてもらったな~。
推薦入試対策に成功して合格をつかんだ先輩の声
受験する大学だけでなく、他大で課された小論文の過去問にも取り組み、先生に添削していただきました。とにかくたくさん書いて、見てもらうことが大切!
(岐阜大応用生物科学部 学校推薦型選抜 公募制推薦合格)
志望大でグループ面接があったので、同じ学年で推薦入試を受験する仲間と一緒に先生にお願いし、練習させてもらいました。複数での面接に慣れることができたし、自分に足りない点もわかったので、試験本番前に経験できてよかったです。
(横浜市立大国際教養学部 学校推薦型選抜 指定校制推薦合格)
推薦合格に向けて高2から「志望大・学部につながる経験」を積む!
推薦入試って準備することが多くて大変だけど、志望大への合格チャンスを増やせるのは魅力的ですよね! 今からがんばれることってありますか?
1つは学校の成績UPだよね。あとは、学びたい学問が決まったらすぐ、「志望大・学部につながる経験をする」こと! 学びたい分野に関する職業体験やボランティアに参加したり、検定や資格を取得したり。新聞やニュースでその分野の情報を集めたりするのもいいね。
なんだか楽しそう!
それに、高2のうちに経験を積んでおくと、高3になってから志望理由書とか面接で自分の本気度をアピールできるよ! 経験したことは、ノートにまとめたりして、後で思い出せるようにしておくと◎。
合格に向けて「志望大・学部につながる経験」をした先輩の声
英語は学びたい分野に関係があるうえに得意教科でもあったので、英検®️やGTECなどの語学検定を高1からがんばりました!
(熊本大文学部 総合型選抜合格)
教師をめざしていたので教育関連のニュースはこまめにチェックし、何となくでも自分の意見を持つように心がけていました。
(北海道教育大旭川校教育学部 学校推薦型選抜 公募制推薦合格)
まとめ
・推薦入試は高3の秋~冬に実施されるのが一般的。遅くとも高3春までには推薦入試を受けるか決めると有利に。
・推薦入試では面接や小論文がよく課されるが、大学・学部によって試験内容には大きな違いがある
・高2からできる推薦準備は「学校の成績UP」と「志望大・学部につながる経験」!
記事にコメントする
【コメント送信前に必ずお読みください】
このコメント欄では、質問や相談はできません。