『ミライ科』では、定期的に看護職に関する記事をお届けしています。
病院勤務歴13年の元看護士ライター、私まぁの意見も交えながら、看護職を志望する人向けに、進路や今やっておくと役立つことを考えてきました!
今までの記事の中でも「高校生のうちに看護職を志望する理由を掘り下げよう!」ということを伝えてきましたが、その中でこんな相談をいただきました。
なんとなく看護職に憧れを持っているのですが・・・志望理由の考え方がわかりません。
わかります。「憧れ」や「いいな」って思う気持ちがあっても、それを具体的に言葉にして、志望理由にすることって、難しいですよね。
進路を考えるときは、まずこの「憧れ」の気持ちを大切にしましょう!
そのうえで、どうやって志望理由を考えていけばいいのか、深めていけばいいのかを、一緒に探ってみましょう!
「自分がどのように活躍したいか」を考えることが、志望理由に繋がる!
看護職に限ったことではありませんが、進路などの志望理由を考えるときときに大切なのは「自分がどのように活躍したいか」を明確にすることだと思います。
私は看護職の中でも「看護師になって、小児科で働き、子どもたちを笑顔にしたい!」というゴールを決めて、志望理由を考えました!
もちろん看護師になるための勉強をしていくなかで、「自分がどのように活躍したいか」は変わるかもしれません。
ひとまず、今の目標・ゴールを考えることで志望理由がグッと言葉にしやすくなると思います。
それでは、「自分がどのように活躍したいか」という志望理由や進路は、どうやって考えたらいいのでしょうか?
ここでは4つの視点がポイントです!
①看護職に憧れた「きっかけ」を深掘りしていく!
先ほど、「憧れ」の気持ちを大切にと言いましたが、その「憧れ」を持った「きっかけ」を考えてみましょう!
例えば
◆自分あるいは家族が病気やけがで困ったときに、病院で医師に治してもらった経験、不安な気持ちを看護師が和らげてくれた経験
◆病院で医師や看護師が、患者さんの病気・不安にチームワークで対応する姿を見て、一人ひとりが役割を担って働くことの素晴らしさを感じた
◆医師や看護師、薬剤師、救急医療をテーマにしたテレビ番組やドラマを見て憧れた
みなさんそれぞれに、「憧れ」を持った「きっかけ」があるはずです。
この「憧れ」を深掘りしていくと、自分が「何に憧れたか」が明確になっていくはず。それが「自分がどのように活躍したいか」に繋がっていくんです。
「憧れ」を持った「きっかけ」となった人は、どんな職業でどんな仕事をしていたのか、その人がその時どんなことをしていたのか、自分がどんな気持ちを持っていたのか。
こんなふうにどんどん深掘りしていくことが大切です!
②自分が頑張れること、自分の強みは何かを考える!
「自分がどのように活躍したいか」をイメージする2つめのポイントは、自分が頑張れることや自分の強みを考えること。
これは、身近なできごとや経験のなかで喜び・やりがいを感じたことを振り返るといいですよ!
例えば、部活や文化祭などでチームが協力して1つのことを達成したとき、「すごくやりがいを感じた」とか「みんなで1つのことを成し遂げるのが楽しかった」という経験。
あるいは、自分や友達が困っているときにコミュニケーションをとることで解決したとき、「人を助けてやりがいを感じた」とか「こういうのって自分に向いてるのかも?」と思った経験。
このように、自分が頑張れることや自分の強みも「自分がどのように活躍したいか」を考えるヒントになります!
看護師でも、同僚や医師と情報共有やコミュニケーションを取りながら、患者さんの治療に向き合うチーム医療が大切です。
自分の経験や強みは、どんなことに生かせそうか考えると、志望理由をより説得力あるものにできますよ!
③看護職には、どんな役割のものがあるか知っておく
「自分がどのように活躍したいか」を考えるときには、看護職にはどのようなものがあるのか、そしてどのような役割があるのかを知っておくと、よりイメージしやすくなります。
実際に働いている人が、どのような思いを持って働いているのかを知ると、それに共感して志望理由がより具体的になることもありますよ!
\医療分野の様々な仕事がわかる/
④なりたい看護職への進学ルートを調べる
看護職は、国家資格の取得が必要になるものが多くあります。そのため、どの進学先なら資格が取得できるかを知っておくことが大切です。
「自分がどのように活躍したいか」がイメージできたら、進学ルートも調べておきましょう。
なお、「看護職をめざすなら、理系を選択する必要がありますか?」という質問がよくあります。
たしかに、看護職をめざすのであれば、受験で理系科目が必要になる場合が多いですし、国家試験でも理解の知識が必要になることがあります。
でも、文系から看護系の進路に進んだ人もいますし、文系で学んだことが患者さんとの会話やコミュニケーションで生きるケースも多くありますよ!
<この記事を書いた人>
進研ゼミ高校講座 元看護師ライター/まぁ
病棟で13年勤務した元看護師。小さい頃に入院し、そのときに出会った看護師さんに憧れて看護師をめざす。
小児科、新生児集中治療室、血液内科での経験が長く、耳鼻科、眼科、内分泌内科の経験もあり。
様々な疾患・患者さんがいるので、日々勉強や葛藤もありますが、患者さんの笑顔や元気になった姿が大きな喜び・やりがいにつながる魅力あるお仕事です!ぜひ看護師を進路選択に加えてくださいね!
※この記事は、公開日時点の情報に基づいて制作しております。
協力:公益社団法人 東京都看護協会
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