こんにちは!
京都大学大学院工学研究科のほえぽです。
GWも終わり部活で最後の大会を迎えている人も多いのではないかと思います。
これから試合や発表会などがある人は最後の集大成として全力で頑張ってほしいなと思います。
さてみなさん大学で学びたいことは決まっていますか?
受験勉強の意欲を高める上で目標をしっかり決めておくのは大事なことです。
そこで今回は私が所属していた京都大学の工学部について詳しく紹介したいと思います。
工学部を卒業した私だからこそ知っていることもお話ししたいと思うので、工学部を志望しようかあるいは工学部の中のどの学科を選ぼうか考えている人は読んでみてください!
京都大学工学部について
京都大学工学部は
・情報学科
・物理工学科
・建築学科
・電気電子工学科
・地球工学科
・理工化学科
の6つの学科からなります。
物理、化学、生物を学びたい人であればこれら6つの学科のうちにやりたいことが入っているはずです。
工学部で行われる教育についておおまかなカリキュラムは、1、2年生は基本的な教養科目を、2、3年生では学科ごとの専門科目を学びます。
4年生ぐらいから研究室に配属され研究をします。
京都大学の工学部の場合は9割程度が大学院に進学することになります。
ではここから各学科の紹介をしたいと思います。
情報学科
情報学科はプログラミングやAIをはじめとする情報技術と数学や物理学といった知識を組み合わせることで問題を解決したり、システム設計や応用をしたりしていくことを学ぶ学科になります。
学科内には2つのコースがあり、数理工学コースでは、数学と物理などを中心に、システム理論、最適化理論、離散数学などの理論を修得します。
計算機科学コースでは、計算アルゴリズムの設計と解析、コンピュータによる言語・音声・画像の情報処理、人工知能・知識工学、など広範囲にわたる先端的技術について学修します。
例年募集人員が少ないので少数精鋭というイメージがあります。
プログラミングやパソコンを使うことが好きな人には向いていると思います。
物理工学科
物理工学科は物理や数学を軸として機械の動き方や制御を初めとする様々な学問を学べる学科です。
基礎科目として数学、物理学および化学などを学んだ後、専門基礎科目として固体と流体の力学や固体物理学、電磁気学、熱力学、原子物理学を学びます。
学科内のコースは機械システム学コース、材料科学コース、エネルギー応用工学コース、原子核工学コース、宇宙基礎工学コースの5つです。
機械システム学コースでは、材料、熱、流体の力学や物性、その基礎となる量子物理、ならびに機械システムの解析と設計・生産・制御について学びます。
材料科学コースでは、物質のミクロ・ナノ構造制御と環境調和型プロセシング、電子、磁気、力学物性と機能、量子論と熱力学に基づいた材料設計やナノテクノロジーについて学びます。
エネルギー応用工学コースでは、エネルギーの変換利用技術、材料の物性・創製・リサイクルなどについて学びます。
原子核工学コースでは、ミクロな世界の物理学をもとに核エネルギー・量子ビームなどについて学びます。
宇宙基礎工学コースでは、航空宇宙工学に関連する基礎的学問分野について学びます。
高校物理、特に力学や電磁気学、熱力学の分野の延長に近いのでそういうのが好きな人は向いていると思います。
建築学科
建築学科は建築に関する学問を学べる学科です。
建築学科は比較的みなさんにとっても何をやっているのかわかりやすい学科ではないでしょうか?
卒業後(多くは大学院の修士課程修了後)の進路は、計画系・構造系・環境系の各分野における設計および施工に従事する建築家や建築技術者、行政的な指導・監督にあたる建築行政担当者、そして各種開発事業にたずさわるプランナーなど実に多種多様です。
製図室という部屋があり、そこで課題を一緒にやるので仲良くなりやすいということを聞いたことがあります(詳しくは入学後に体験してみてください)。
電気電子工学科
電気電子工学科は電気関連の工学を学べる学科です。
半導体や誘電体、磁性体、超伝導体などの電子材料に関する基礎科学や、ナノテクを応用した新しい光・電子デバイスの創製や集積技術や、それらを応用した計測・制御や情報・通信・メディア・ネットワークに関するハードウエアとソフトウエアの技術、電気エネルギーの生成と伝送、利用にかかわるシステムに関する理論と実用技術、という3つの幅広い学術分野にわたって、基礎から応用まで学ぶことができます。
電気電子工学科も近年のAIなどの情報技術産業の高まりから人気があります。
情報学科ほどではないですがプログラミングも学ぶことができるそうです。
地球工学科
地球工学科は地球が直面する諸問題を研究し、解決する学科です。
学びの柱は主に3つで生活を支える社会資本の整備や防災に関する技術と知識を学ぶ「土木工学」、資源・エネルギーの確保と利用に関する技術と知識を学ぶ「資源工学」、環境を改善する技術や循環型社会を創造するための知識を学ぶ「環境工学」になります。
地球工学科では、1・2年生の間にこれらの分野の全体に関する基礎的な知識を習得したうえで、自分にふさわしい専門コースを選びます。
派手な学問ではないですが、人々の縁の下の力持ちとなれるような学問が学べてやりがいがあると思います!
理工化学科
最後は私が所属していた理工化学科です。
2024年4月に工業化学科から名称が変更されました。
理工化学科では化学を学ぶことができます。
有機物を扱った有機化学を始め、金属を扱う無機化学の他に物理や生物との融合領域や化学プラントに関する化学工学などが学べます。
理工化学科の最大の特徴はノーベル賞受賞者を複数生み出した研究力の高さです。
いろいろな実験をする環境が整っており、自分のやりたいことが出来ると思います。
化学が好きなら理工化学科をぜひ選んでみてください!
京大工学部を少し知れたかな?
ここまで京大工学部の6学科について簡単に説明しました。
細かい情報はぜひインターネットやオープンキャンパスなどで調べてみてください!
例年入試では第2希望まで選択するので2つ目はどうするのかという視点でもいろいろな学科を見るといいと思いますよ!
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以上、ほえぽでした!
<この記事を書いた人>
京都大 ほえぽ
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