大学の吹奏楽部って、めちゃくちゃ本格的で、練習が厳しいイメージがあるけれど...。ホントのところはどうなんだろう?
全日本吹奏楽コンクール全国大会に18回も出場している強豪校、静岡大学吹奏楽団の先輩たちに、高校の吹奏楽部との違いを聞いちゃいました!
演奏も遊びも全力投球!?
静岡大学吹奏楽団の団員さんは、中学・高校時代に吹奏楽を経験していた人が多いとのこと(もちろん大学から始めた人もいましたよ!)。まずは、1年生にインタビュー!
二人はなぜ吹奏楽団に入ったの?
静岡出身の私にとって、ここは小学生の時からの憧れの楽団。演奏の素晴らしさはもちろんだけれど、オンもオフも全力で楽しんでいるところに惹かれました。
オフも...全力?
パレク係(パーティーレクリエーション係)というのがあって、例えば4チームにわかれての運動会をやったりします。負けたチームは辛子入りのシュークリームを食べるとか、バツゲームまで用意されているんですよ(笑)。
楽しそう! どのパートも和気あいあいとしていて「仲がいいな」と思ったけれど、そうやって練習以外でも交流しているからこそかもしれないですね。
みんなでよくランチにも行くし、期待以上に楽しいですよ!
小川さんは?
大学でも吹奏楽を続けるか迷っていたけれど...。楽団のコンサートに行ったら、「やっぱりまた吹きたいな」って。
高校の吹奏学部との違いを感じるところはありますか?
好きな音楽を続けるために、学業とアルバイトをかけ持ちしながら頑張っている先輩がたくさんいるところ。
みんな音楽に一生懸命で、キラキラしていて、入ってよかったなあと思っています。
続いてダブルリードのパート練習をのぞいて、こちらでも話を聞いてみましょう。
高校の吹奏楽部と違うなあってところはありますか?
高校の時は、決められた時間に、先生に作ってもらったメニューで練習して、演奏会のホールも先生が手配してくれたけれど、今はすべてを、自分たち学生がやるところです。
逆に言うと、自分たちが動かないと、何も起こらない!
演奏会にお客さんが入らなくて赤字になっちゃったら、それも自分たちの責任ってこと?
ふふふ、そうなりますね。そもそも部費や遠征費を、自分のバイト代でまかなっている人がいっぱいいます。
仲間と一緒に過ごす時間が、家族といるよりも長いところも大学ならではかも。
平日の練習は、夕方5時から7時半。高校と比べても、それほど長く...ない?
練習中はもちろんだけれど、それ以外もずっと一緒にいます。家に帰る時も、お昼を食べるのも一緒。それが仲の良さにもつながっていると思います。
確かに。距離が近い!
日々の思考のほとんども、演奏や楽団のことが占めている気がします(笑)。
DATA
静岡大学吹奏楽団
1965年創設。1980年以来、全日本吹奏楽コンクール全国大会に18回出場している常連校。現在は全国から集まった約80名の団員で活動中。
コンクールに限らず、コンサートや演奏会への出演など、1年を通してさまざまな音楽活動を行っている。
【吹奏楽団の取材に行った人】
カメラマン:久富健太郎
編集部:タケ
中学も高校も水泳部(個人種目)だったので、みんなで一つのものをつくりあげる吹奏楽部の魅力に心を撃ち抜かれました。
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