得意な人がどうやって得意科目にしたのかを知ることで、自分のニガテ科目克服にも生かそう!というねらいで「デキる人の勉強法」を紹介する記事の理系科目編です!
前回は文系科目を取り上げました。
よく言う「クラスで勉強ができる人に教えてもらう」精神で、得意な人から得意になったきっかけ・勉強法を教えてもらおう!
今回も進研ゼミ高校講座OB・OGの大学生に、得意科目とその理由・きっかけを聞きました!
数学:ゲーム・パズル感覚で解くのが楽しい!
まずは、多くの人がニガテにしている数学!
数学を得意にしている人から多く挙がった声が、問題を解くのが「ゲーム・パズル感覚」だということでした。
福井大 A・M先輩
一つひとつの手順を踏むことで、一見困難な問題も解くことができる様をゲームのように楽しめたから。
京都大 H・Y先輩
問題を解くのが楽しくて、高1・2のころは数学ばかり勉強していたから。パズルを解くような感覚で問題を解いていた。
ゲーム好きの筆者も数学が一番の得意科目でしたが、同じようにゲームを攻略する感覚で解けるのがとても楽しくて、達成感を感じていました。
九州大 M・F先輩
暗記科目ではなく、自身の発想で問題を解くことができるから。解けた時の達成感が好きだから。
宮城教育大 K・K先輩
答えを導くまでの過程がすごく好きだった。
そういうふうに思えるのは、明確に正しい答えが存在するというのも大きな要素になっているはず。
北海道医療大 A・K先輩
数学は謎解きのようで、公式を使ったり、ちょっと応用させたりして解くことができる。答えは基本1つしかないので、それを導くことが楽しく感じる。
東京都立大 M・S先輩
国語や英語と違い必ず正しい答えが存在することが楽しくて自然と他教科よりも勉強していた。
解けたときの快感や面白さがモチベになって、より数学に取り組むことで得意になったというパターンの人が多かったようです。
そんなこと言われても、ニガテな人にとっては数学のどこが楽しいの!?って思うかもしれません。
数学はとにかく公式の理解と、何度も問題に取り組んで解法が自然と出てくるくらい身につけることがニガテ克服のポイントです!
鈴鹿医療科学大 C・K先輩
計算が好きで、教科書に載っている公式を丸々覚えようとするのではなく、一度自分でその公式を導き出すと自然と覚えることができた。
関西学院大 S・O先輩
ニガテ意識を持っていた数学だったけれど、何度も教科書やプリントの問題を解き直すことで高得点を取れるようになり、ニガテ意識が徐々に無くなっていった。
ほかにも少数意見として、そろばんをやっていたことや、幼少の頃から算数や数学の楽しさを教わっていたという声もありました!
京都薬科大 H・H先輩
昔からそろばんを習っており、数字には強かったので算数が好きだった。中学に上がり、算数ではなく数学へと変わったが、変わらず好きで勉強をしていたから。
北九州市立大 M・O先輩
父親が数学科出身で、数学が好きだったため、数学や算数の面白さを小さい頃から教えてもらっていたから。
物理:原理・原則の理解がニガテ克服の近道!
続いて、理科の中でも数学と同様にニガテ意識を持っている人が多い物理!
物理では、公式の成り立つ原理を理解することや繰り返し問題を解くことで得意科目にしたという意見が多かったです。
新潟大 R・Y先輩
最初はニガテな教科であったが、公式が成り立つ原理を考えて勉強していくうちに成績が良くなっていき、勉強にやりがいを感じたから。
日本薬科大 T・S先輩
物理の先生が同じパターンの問題を何度も教えてくれて、少しずつ自分の力で問題を解けるようになっていったのがきっかけ。
同志社大 K・O先輩
物理はニガテになる人が多いと聞いて、テスト対策を毎回どの教科よりも早く始めて問題をたくさん解いたことで、いつの間にか点数を取れるようになっていた。
物理はとにかく原理・原則を理解することが大切、そのためには基礎的な問題を繰り返し解くことが有効。
実はコレ、進研ゼミ高校講座の理科編集担当者も同じことを言っているんです!
物理がニガテな人は、デキる人も実践しているこの勉強法をぜひ試してみてくださいね!
化学:現象を身近に感じることで理解が深まる!
続いて、暗記量が多いと言われる化学。
デキる人は化学に接する時間を多くして、自然と覚えられるような環境を作っていました!
東北大 H・I先輩
昔から周期表を見るのが好きで、この原子が何に使われているかなどを知ることができる化学は勉強すればするほど楽しかったから。
山口東京理科大 H・M先輩
周期表を眺めたり、反応を見たりすることが好きだったから。
名古屋大 H・M先輩
小さい頃に行った科学館で買ってもらった、化学式をテーマにしたカードゲームのおかげで元々馴染みがあった。それにより序盤を難なく乗り越えられたのと、数学がだんだん複雑になっていく中、化学で使う計算は比較的マシでやる気を保てた。
暗記と演習が中心になる化学ですが、普段から周期表が好きで見ていたり、化学式から原理・原則を考えていたりという声があるように、何度も目に入れることで記憶や理解を深めていたようです。
生物:仕組みの理解と暗記力がニガテ克服のカギ!
続いて、生物を得意とする人は、人体などの仕組みに興味を持っているという人が多くいました!
岐阜医療科学大 M・O先輩
人体の構造を知ることが楽しかったから。
岐阜薬科大 H・W先輩
もともとヒトの身体の仕組みについて興味があったので、自ずと勉強することができたから。
三重大 A・N先輩
生き物が好きで自分たちの身体の構造はもちろん、いままで不思議に思っていたことも解決できたから。
生物はこれまでの共通テストで資料問題が多く出題されるという特徴がありましたが、そういった問題に対応するためにも仕組みや流れを理解することが大切になってきます。
勉強法とまでは言えないかもしれませんが、丸暗記に頼らず、仕組みや構造の理解を意識して勉強をすることでニガテを克服できるはず!
また、生物を得意とする人は、身近に医療関係者がいるというケースも少なからずありました。
秋田看護福祉大 Y・O先輩
母が病院に勤めており、6歳の頃に内視鏡検査での所見についての本や、整形の創傷部の保護のしかたについての参考書を見て、体の仕組みや構造について興味をもったから。
地学:壮大な現象に対してイメージを掴めるかが大切!
最後は地学です。ほかの科目と比べて選択者が少ないので、意見も少なかったですが、地学を興味深く学べたこんな意見がありました!
琉球大 A・C先輩
先生の授業がおもしろかったから。特に宇宙の授業では宇宙の神秘や未知なる広さ、自分たちは決して一人ではないという話に惹き込まれるものがあった。先生の話と恐竜好きのいとこの話を聞くだけで点数が取れた。
地学は内容が身近なようで、すごく壮大なので、意外と現象や仕組みがイメージしにくい科目でもあるんです。
図を覚えることでイメージを掴んだり、先輩の意見のように興味のある話でイメージを掴んだりすることが、地学を得意にする近道です!
文系科目に続いて理系科目でも、得意とする人には多くの共通点がありました!
"ニガテ意識"と言われるように、ニガテはメンタル面やモチベが原因になっていることもあります。
その科目に取り組む面白さや結果に結びつく勉強法を試してみることで、そんな"ニガテ意識"を払拭できるかもしれません!
ぜひ得意とする人を真似して、ニガテ科目の克服にチャレンジしてみてくださいね!
<この記事を書いた人>
進研ゼミ高校講座
ライター/クロロ
※進研ゼミ高校講座OB・OGの大学生を対象に、2023年8月に実施したアンケート結果をもとに制作しております。
※この記事は、公開日時点の情報に基づいて制作しております。
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