高校生のみなさん、それぞれにニガテな科目もあれば、得意な科目もあると思います。
得意科目は自然とできるので目を向けることが少ないですが、逆に自分にとってニガテな科目が得意な人は、どうやって得意にしたのか、気になりませんか!?
よく言う「クラスで勉強ができる人に教えてもらう」精神で、得意な人から得意になったきっかけ・勉強法を教えてもらえば、もう勝ち確定なのでは!?
そこで、進研ゼミ高校講座OB・OGの大学生に、得意科目とその理由・きっかけを聞いてみました!これを参考に自分のニガテ科目を得意科目に変えていこう!
※進研ゼミ高校講座OB・OGの大学生を対象に、2023年8月に実施したアンケート結果をもとに制作しております。
英語:趣味と結びつけたら無敵になれる教科
数ある教科の中でも、英語と国語は言語学なので、もっとも日常生活と結びつけやすい教科です。
そんな英語の特徴ならではの理由で、英語が得意になったと語る人が多かったので、見ていきましょう!
理由① 幼少・部活で英語に触れる機会が多かった
国際医療福祉大 E・M
小さい頃から英語に触れる機会が多く、自然と英語に興味・関心が向いていたから。
津田塾大 Y・F
3歳の頃からベネッセの英会話教室に通っていたので、英語学習に対する抵抗がなかったから。
みなさんの育った環境や生活環境にもよると思いますが、英語を得意科目として挙げた人は小さい頃から英語に触れる機会があった人が多かったです。
やはり言語学なので、実際に「話す・聞く」経験があると自然と身につきますよね!
ほかにも、英語に関わる部活が役立ったという人も。
関西大 R・M
一番はESS部に入ったことだと思います。部活に入って英語に触れる機会を増やしたことで、外国語に対する壁を低くすることができ、より意欲的に勉強できました。
理由② モチベーションが高かった
英語に関しては勉強法の工夫で得意になったというより、好きや興味からモチベーション高く勉強できた結果、得意となったという人も多くいました。
関西大 M・M
英語が話せれば外国人と仲良くなれると思い、他の科目よりモチベーションが高かった。英単語や英文法も、話せるようになるため頑張ろうと思ってやっていました。
関西学院大 C・K
洋画や洋楽が好きで、日本語訳では忠実に理解するには限界があると思い、字幕なしで見たいと思い勉強に熱が入った。
よくあるのが「映画を字幕なしで見たい」という、映画やドラマ好きの人ですね!
そういう意味では、日常生活の中で学べる題材が多いのも英語の特徴だと思います。
理由③ アニメを見て&音楽を聴いて得意になった
より実践的だったのが、こんな意見!
理由②と関わりますが、実際に英語のアニメや音楽に触れるようにすることで自然と英語ができるようになったという人もいました。
大阪大 M・K
小さい頃好きだったアニメや音楽が海外向けに英語吹き替え・翻訳されていることを高校生になってから知り、それを夢中で聞いていたら自然と語彙が増えリスニングも得意になったから。
言語学らしく、話す・聞くというのが英語の勉強では効果的!
群馬大 R・H
ひたすらリスニング音読、英語から日本語へ直す、日本語から英語へ訳すことをやっていたらできるようになった!英語は喋りながら勉強するのがコツ!
国語:日常生活で読解力を身につけた人が強い教科
続いて国語。こちらも英語と同様に言語学で、まさに私たちが普段使っている言葉に関する教科です。
それだけに普段から日本語に触れている人が得意としている印象でした。
現代文が得意な人は、「本が好き」な人が多い
現代文が得意な人は、その理由として「普段から本を読む」ことを挙げる人が圧倒的に多かったです。
京都教育大 Y・Y
本を読むのが好きで、小さい頃から読んでいたおかげで行間を読むのが得意だったから。
やはり普段から本を読む習慣がある人は、自然と読解力が鍛えられているので、現代文も得意になる傾向がありそうです。
ちなみに、現代文が大のニガテだった筆者は、小説なんて一切読まない人で、好きな本と言えば参考書・実用書・ゲームの攻略本でした...。みなさん、本は読むようにしましょう...。
古文・漢文は、意外と現代でも触れる機会&通じるものがある
一方、古文・漢文のほうはニガテな人にとって「日常生活で絶対使わないのに、なんで勉強しなきゃいけないの...」なんて思いもあるかもしれませんが、意外な結びつきから得意科目にしている人がいました。
埼玉県立大 M・S
小説が好きで、文章を読むことも好きだったので自然と勉強が捗ったため。また、派生して、古典に関しても古語を学ぶことで昔の人が書いた文章を解読していけることが楽しかったため。
京都女子大 Y・K
古文には恋愛系の物語が多く、読み解くことを楽しむことが出来るようになったから。
古文も表現が昔の言葉になっているだけで、その中身にはしっかりと物語があります。現代の小説にも通じるものがあるので、小説好きの人は意外と古文を得意としているようです。
また、マンガを通じて古文に興味をもったという人もいました。
明治大 Y・I
日本の昔のことを知るのが大好きでした!漫画『うた恋い。』に出会ってから平安時代の解像度がすごく高くなって、古文が大好きになりました。
そして、古文が得意という人の中で特に多かったのが、百人一首をやっている人!「かるた」として知名度が高い百人一首は、マンガの影響で興味を持っている人も多いのでは!?
神戸大 M・O
もともと百人一首が好きで、百首をほとんど覚えていた。そのため古文の文法が頭に入ってきやすかった。
京都大 Y・K
百人一首が好きで、中学時代には全部覚えたこともあり、品詞分解ができるようになって自分で解読できるのがとても楽しかったから。
地歴・公民:暗記ではなく、背景・流れを掴んだ人が得意になる教科
地歴・公民は暗記科目というイメージが強いですが、得意な人に共通しているのは暗記というより出来事や人物の背景・流れを把握しているかどうかでした!
それを把握するのに、身近なところに教材が多くあるのも特徴です。どんなものを使って得意になった人が多いのか、見てみましょう!
日本史・世界史は、マンガや動画がきっかけになった人が多い!
歴史が学べるハードルの低い題材を言えばマンガ!小学生の頃はクラスにひとりは、歴史マンガを読んでいる人がいたのでは!?
京都府立大 R・T
幼少期に日本史の学習漫画を読んでいたので、大まかな歴史の流れを把握した状態で日本史を学べたから。
和歌山大 H・S
図書館で漫画の伝記本を好んで読んでいると、知らず知らずのうちに知識が蓄えられて、授業をスムーズに理解することができた。
奈良県立大 A・O
世界の偉人の伝記マンガが好きで、よく読んでいたから。
また、今は動画をきっかけに学ぶ人も多くいました。内容の正確性にさえ気を付ければ、わかりやすく学べる良い教材になりますよね。
関西学院大 Y・A
YouTubeで年代を楽しく覚える動画を見てハマったから。
武蔵大 S・O
YouTubeで世界史の授業をしている動画を見て学んだ。これを見ることで、流れを理解できるようになって面白くなった。
ほかに多かったのが「資料集が面白くてよく読んでいた」という意見や、友達に教えたり授業するイメージで勉強していたという意見でした。
慶應義塾大 S・M
資料集が好きで、よく眺めていたら得意になった。
京都府立大 S・O
自分でオリジナルの年表を作ったり、勉強するとき誰かに授業をするように口に出したりして勉強するスタイルが楽しくて続けていたら、全体の流れが頭に入りやすくなったから。
現代社会は、時事問題と絡めて考える
現代社会を得意にしている人に多かったのは、時事問題に興味を持っている人でした。
埼玉県立大 T・T
以前からニュース検定を受検したり、新聞のスクラップノートをつくったりしており、時事問題に関心があった。学校で購入した資料集を登下校の電車の中で読むのが楽しく、勉強が進んだ。
北海道教育大釧路校 M・O
共通テスト対策として始めた勉強だったけど、自分が生きる今とリンクして、学んだことが生活に生きることを実感できたから。やればやった分、しっかり結果が出る科目だった。
社会科目に共通する学び方のポイントとして、出来事の背景や流れを把握するということがありますが、時事問題だとその情報が豊富にあるので学びやすいですよね。
地理は、地図帳をべースに情報をまとめる!
得意科目に地理を挙げた人は少なかったのですが、その中で地図帳を使う勉強法を挙げてくれた人がいました。
高知大 M・H
「地図帳だけを共通テストのときに持っていくようにすればいい。地図帳に書き込みをしまくろう。」という地理の先生の言葉をきっかけに、地図帳にたくさん書き込んで自分だけのものにした。
地理を学ぶときは、やはり地図がベースになるので、その地図帳にすべての情報をまとめて眺めておくのは効果的な勉強法のようです。
みんなの得意科目について聞いてみたら、国語の本好きや歴史科目のマンガや動画をはじめ、得意な人には多くの共通点がありました!
勉強法をいろいろ試してピンとこなかった人やうまくいかなかった人は、ちょっと入口を変えてみて、普段の生活で取り組めることをやってみるのもひとつの手かもしれません。
ぜひ得意な人を真似して、ニガテ科目の克服にチャレンジしてみてくださいね!
<この記事を書いた人>
進研ゼミ高校講座
ライター/クロロ
※この記事は、公開日時点の情報に基づいて制作しております。
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