1/18日(土)・19(日)に実施された、2025年度大学入学共通テスト(本試験)。
新課程の初年度として実施され、新科目「情報I」をはじめ各科目で出題形式や傾向の変化があり、受験生にとっては未知の挑戦となった2日間でした。
この記事では、実際に受験を終えたばかりの受験生のリアルな声をもとに、印象に残った科目や試験を通じて感じたことをお届けします。
来年・再来年に共通テストを受験する高1・2生にとって、試験直後の生の意見は、具体的な課題や受験に向けたヒントが見つけられるはず!ぜひ参考にしてくださいね。
【科目別】共通テスト受験生の率直な感想
まず受験生の印象に残ったのは、次の3科目でした!
「英語(リーディング)」は、大問が6問→8問に変更され、戸惑う人が多かった
「英語(リーディング)」の大問構成が大きく変更され、6問から8問へと増加しました。
O・S先輩
英語のリーディングで出題の順番が模試と違って少し焦った(今まで大問6にあった問題が大問8に移動)。
T・A先輩
英語のリーディングで予想問題と問題形式が変わっていたので少し焦りました。
大問数の変更可能性は示されていたものの、実際の試験で順番や構成の変更で戸惑ってしまった受験生が多かったです。
また、共通テストの科目の中でも、リーディングは例年、特に処理スピードが求められています。
N・I先輩
リーディングで時間が足りず焦った。全てマークしたが、時間の関係でしっかりと文を読めなかった大問があった。
今年も傾向は変わらず、受験生は対応に苦慮したようです。
加えて、時間配分を誤ると、十分に内容を理解できないまま解答せざるを得ない場面があるということがわかります。
「歴史総合」は、世界史の知識が多く求められた
新課程の科目再編により、新たに導入された「歴史総合」。
歴史総合
近代以降の世界と日本の歴史を扱い、資料を吟味しながら学習する。
単体の受験科目ではなく、
・歴史総合、日本史探求
・歴史総合、世界史探求
・地理総合/歴史総合/公共
に、「歴史総合」が(大問として)含まれている仕組み。
その出題内容について、ニュースで取り上げられたり、SNSでトレンド入りするなど、話題になりました。
W・S先輩
「歴史総合」は世界史の知識が必要な問題が多く、理系で日本史選択の私にはかなり苦しかったです。
M・H先輩
「歴史総合」は世界史の知識で解ける程度の内容だった。
初年度である2025年の出題においては世界史範囲が中心だったため、日本史探究を選択した受験生は苦戦を強いられた一方で、世界史探究を選択した受験生は比較的対応しやすい内容だったようです。
試作問題では日本史の知識が必要とされる出題、2025年度共通テストでは世界史の知識が必要とされる出題でした。
「歴史総合」範囲は、日本史・世界史どちらもしっかり復習して対応できるよう準備したほうがよいと言えそうです。
理科は「化学」が難化と感じた人が多かった
理科は新課程になっても問題の出題内容、傾向などはあまり変化がないと予想されていた通りでした。
その中で「化学」については難度への意見が多くあがりました。
M・A先輩
自分が得意な化学が想定していたものと違い格段に難しかった。
U・R先輩
とにかく疲れました。できた、できない、に関わらず、1科目が終わる度に気持ちを切り替えたので、特に大きなミスをすることも無く終えられたことが良かったです。
第1回答科目に選んだ化学が難しくて、失敗したなと感じました。
化学を得意科目としていた受験生も苦戦していたことから、昨年と比べて難化していたことがうかがえます。
【体験談】共通テスト受験生の率直な感想
ここからは共通テストの受験時に感じたことをまとめています。
どんな心構えや準備をすればいいのか、高1・2生のみなさんが実際に受験するときに参考になる意見ばかり!
まずは「無事終えた!」という安心感
まずは大きな試験を終えたという安心感を語る声が多く寄せられました。
I・M先輩
ひとまず終わって安心しました。あと、意外と緊張しなかったなという感じです。
そして、明日から二次で使わない教科は勉強しなくていいんだ!と気が楽になりました!
特に直前期は感染症がかなり流行しており、体調管理へかなり気を張っていた受験生も多かったことがわかります。
T・H先輩
インフルなどの病気にかかることなく無事に試験を終えてほっとしている。
また、全員が同じ条件とはいえ、新課程の初年度という状況に不安を抱えながらの受験は、大きな負担となったようです。
T・N先輩
新課程初年度で過去問がなかったり、情報が少ない教科も多かったりしたので不安でした。しかし、後悔ないように取り組めたと思います!
2日間の受験は体力的にキツい!
2025年度共通テストは、新科目「情報I」が加わり、英語・数学で試験時間が増えたりしたため受験生にとって時間的・体力的な負担も大きくなりました。
共通テストは2日間の長丁場で、体力的にキツいという声は毎年あがりますが、今年は特に多かった印象です。
M・A先輩
新課程で情報が増え、拘束時間が長くなったのでとても疲れた。
K・T先輩
緊張しすぎず、いつもの模試と同じように受けることができたと思う。
ただ、今まで2日連続で朝から夜までテストを受けることがなかったので、1日目のあとからあまり落ち着けず、2日目は時間配分があまりうまくいかなかった。
O・A先輩
緊張しました。そして、2日間、朝から夜まであるため、思った以上に疲れました。
新課程の初年度というプレッシャーもあり、体力と集中力を維持する難しさが際立っていたことが分かります。
緊張・不安・焦り...メンタル面でも過酷!
実力を発揮するために重要なメンタル面においても、共通テストは過酷!どうしても各科目の出来を引きずってしまったり、切り替えられなかったりしたという声がありました。
S・M先輩
本番は思ったより緊張するから、模試より断然難しく感じる!!
得意教科が多い1日目は「ここで点数取らないと」という気持ちがあってモヤモヤして集中できなかった。
でも、苦手科目が多い2日目は「自分はできる!努力してきた!」と自信を持って受けられた。
匿名
とても緊張していたのと、単純に長丁場だったので疲れました。
ずっと不安な教科について考えてしまい、メンタル面で不安定になりました。
メンタル面は実力以上に得点に直結すると言っても過言ではないですが、なかなか訓練する機会はありませんよね。
模試を通じて、休憩時間で気持ちを切り替える練習をするなど、いざというときに備えて対応できるように訓練しておくことが、本番でメンタルを安定させることに繋がります。
S・M先輩
1日目は初めての雰囲気で緊張感があり、ページをめくる音が気になって焦りを感じ、問題文を読むことに集中できなかった。
2日目は計算が多く朝ははかどっていたが、昼からの数学は頭がぼーっとしていて数字が見えているだけだった。「情報」になると、ラストってこともあり読めるようになった気がする。
「ゼミ」教材が支え・自信になった!
「ゼミ」生にとっては、同じ教材を使う先輩の意見はすごく参考になるはず。
今年の共通テストでも、「ゼミ」教材が自信を持って試験に臨む助けになったという声が多く寄せられています。
K・M先輩
いざ本番になると緊張で不安になりそうな時もありましたが、毎月の「大学受験チャレンジ」で長文をたくさん読んでいたので、時間配分もちょうどよく管理できたし、休み時間は「共通テストFinalチェック」を確認して落ち着いて試験に臨めたと思います。進研ゼミのおかげで自信が持てました。
匿名
新課程1年目で問題の傾向も変わり、少し戸惑いました。
ですが「ゼミ」の予想問題を繰り返し解いたおかげで、しっかり解ききることができました!
共通テストの直前にチェックするのにぴったりな教材や予想問題など、みなさんの受験でも必ず役に立つ教材がたくさんあるので、ぜひ活用してくださいね。
最後は自分の努力を信じる・諦めない心が大事
「現役生は最後まで伸びる」というのはよく言われることですが、実際に受験してみて、それを実感したという声もありました。
O・K先輩
共通テストの点数が冬休み前から100点近く上がりました。現役生は最後で伸びるというのは本当なのだと実感し、最後まであきらめなくて良かったと思っています。
ここで一喜一憂せず、2次試験、自信を持って駆け抜けたいと思います。
ライ先輩
模試の復習の大切さをあらためて感じた。
いつかの共テ模試で出たモダンガールが本番にも出た時は驚いたが、復習のおかげで確実に得点することができた。
模試の復習なども、有効な勉強法としてよく挙げられますが、あらためて効果があったと実感した受験生も多くいました。
これまでの努力は、しっかりと本番で実を結ぶものになると信じて、高1・2生のみなさんも受験本番まで実力を伸ばしていきましょう!
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開催日時:2月1日(土)19:00~20:30
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共通テスト2025 受験生の声
<この記事を書いた人>
進研ゼミ高校講座
※この記事は、公開日時点の情報に基づいて制作しております。
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