超高齢化社会・少子化が問題となっている日本では、これから人口が減少していき、海外との関わりがさらに重要となっていきます。
そんな中で語学や文化を中心とした「グローバル」「国際化」に興味を持っている人も多いはず。
語学はもちろん、海外の文化や価値観を知ることは、将来の自分の仕事にも活かせそう!
進路を国際系学部に絞っている人はもちろん、他学部を目指す人でも、留学など実際に海外での経験が得られることを重要視すべきポイントです。
大学ごとに大きく異なる留学・インターンの仕組みをしっかり調べよう!
ただ、高校生のみなさんにとって「海外留学」と言われても、海外の大学とかに行って英語で授業を受けるのかな~くらいの漠然としたイメージしか持てないかもしれません。
しかし、実際はその前後の学習も含めたプログラムになっていたり、海外の企業で就業体験=働いたりするものもあり、各大学で内容が大きく異なっています。
また、費用負担や卒業するための単位に含まれるかといった学習面での負担も違いがあります。
そこで、「グローバル」を意識した進路を調べるときには、この2つのポイントを押さえておきましょう!
【見ておきたいポイント】
①専攻分野に合わせた内容や全学部生に向けたプログラムなど、特色ある海外研修プログラム
②学内での国際交流の機会
この記事では、特色ある海外研修プログラムや学内での国際交流を用意している3つの大学を例に、見ていきます。
読みたいところへ
海外インターン、学内イベントなど、国際交流の機会が多い
>>成城大学<<
多彩な国際交流の選択肢で、国際的な視野と英語力を磨ける
>>東京経済大学<<
学部の特性に合った、実践的な海外研修プログラム
>>順天堂大学<<
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成城大学 | 海外インターン、学内イベントなど、国際交流の機会が多い
文系4学部を有する成城大学では、2022年度にコロナ禍以降3年ぶりとなる「海外インターンシップ」を再開し、海外でも、学内でも、全学部生に国際交流の機会が設けられているのが特徴です。
①海外でのインターン+事前&事後の研修のハイブリッドプログラム
成城大学では、交換留学・認定留学・短期語学研修といった基本的な留学制度のほかに「海外インターンシップ」というプログラムがあります。
海外でのインターンシップだけでなく、その前後のプラグラムを含めて3部構成となっており、留学とは異なる実践的な就業体験ができるのが魅力です。
海外インターンシップの流れ
①事前学習
ビジネスマナー講習、インターシップ先企業の業界・企業研究など
②現地研修(夏休み)
現地企業でのインターンシップ
英語研修
③事後報告
報告書を作成し、受け入れ先企業の担当者に向けて報告会を実施
学生たちが実際に「海外インターンシップ」を体験した様子を収めたドキュメンタリーも公開されていて、リアルな声を知ることができます。
コロナ禍により「海外インターンシップ」を中止していた間も、海外赴任中のビジネスマンとのオンライン交流を行うなど、代替のプログラムを継続していました。
どのような状況でも学生の学びの環境をサポートする大学の姿勢を垣間見ることができますね。
②学内でも気軽に国際交流ができる!
成城大学では、学内にも国際交流の機会が豊富にあります。
そのひとつが、留学生のサポートや交流イベントの開催・運営などを行う「国際交流サポーター」。
▲国際交流イベントで利用する施設「グローバルラウンジ」
主な交流イベント
◆コーヒーアワー(飲み物やお菓子を片手に留学生と交流するイベント)
◆留学生懇親会
◆ゲストスピーカーによる英語講演会(2022年度はセルビア共和国大使が来訪)
留学生を通じて国際交流ができるのは、全学部がひとつのキャンパス内にある成城大学ならではの特徴です。
東京経済大学 | 専門的な国際系の学科のほか、全学部生が国際的な視野と英語力を磨ける環境
社会科学を実践的に学べる4学部1プログラムを擁する東京経済大学。
「コミュニケーション学部 国際コミュニケーション学科」では、大学の経済的支援のもと、在学中に学科独自の海外研修プログラムに参加することが原則とされています。
また、学部・学科教育のほかに、全学部生が興味関心に合わせて参加しやすい多彩な国際交流プログラムを展開しています。
①3つの海外研修プログラムを展開する国際コミュニケーション学科
国際コミュニケーション学科では、海外渡航が初めての学生から、じっくりと異文化理解・英語学習を深めたい学生向けに、3つのプログラムを展開しています。
学科独自の海外研修プログラム
①海外短期研修
海外協定校等と連携し、約3週間の語学学習や異文化体験を行うためのプログラム。
②グローバルインターンシップ
夏休みなどの長期休暇を利用し、海外での仕事を体験してみたい学生向けのプログラム。
③中長期留学
ホームステイをしながら、4カ月or1年間のプログラムで異文化・社会を体験。
上記プログラムの参加にあたっては、経済的支援のほか渡航手続きの支援があり、国際的な視野と多様性への理解を養うための環境が整っています。
②全学部生が利用できる海外&学内の国際交流プログラム
ほかにも、東京経済大学では全学部生を対象とするプログラムが用意されています。
「グローバルキャリアプログラム※」は、語学研修と現地での就業体験を含む約5カ月間の海外プログラム。
※国際コミュニケーション学科の学生は、グローバルキャリアプログラムに所属できません。
休学不要で、研修費を大学が負担するなど、学生の参加しやすさに考慮されているほか、留学前後の親身な学習サポートによって語学力+専門知識を深めます。
また、学生の費用負担を軽減しながら、大学内で語学力・国際感覚を磨くプログラムが豊富に用意されています。
大学内の語学・国際交流プログラム
・英語アドバンストプログラム
受講料を大学側が負担し、ベルリッツのネイティブ講師と連携して指導を行う
・コトパティオ
英語ネイティブスタッフとの英会話体験等ができる学内の参加体験型学習スペース
順天堂大学 | 学部の特性に合った、実践的な海外研修プログラム
多くの医療系学部を有する順天堂大学では、語学のみならず、各学部で学ぶ分野に合わせて、より実践的な経験ができる海外研修プログラムが用意されています。
①実習型や語学型など、目的に合わせた海外研修プログラム
理学療法学・診療放射線学のスペシャリストを育む保健医療学部では、実習型や語学型など学生の目的に合わせた、実践的な海外研修プログラムを用意しています。
海外研修プログラムの例
◆実習型(理学)
病院で理学療法士による指導を受ける臨床研修や、術前術後の小児および産前産後の女性のケアを学ぶといった、海外の臨床現場を体験するプログラムで、事前学習・帰国後の報告会も行う。
◆語学教育型(理学・放射)
医療人に求められる英語力を身につけることを目的としたプログラムで、海外の医療施設でチーム医療を見学、現地の大学で理学療法学科を見学するなど、専門分野の研修も行う。
大学公式サイトに掲載されている学生の声では、研修内容だけでなく、海外での日常生活の様子やコロナ禍の影響など、高校生のみなさんが気になるリアルな事情まで知ることができます。
②海外大学との交流も活発で、同じ分野を学ぶ留学生と学ぶ機会も
海外での研修以外に、学内でも国際交流の機会があります。
順天堂大学の学部や附属病院でインターンシップを行う研修生を海外から受け入れており、同じ分野を学ぶ同世代の留学生と交流できます。
また、学生だけでなく教員も大学施設の訪問を通じて交流を活発に行っており、学生にとって学ぶ意欲が高まる環境が整っています。
これからの社会で必要となる「グローバル」な考え方・経験が得られる進路を!
社会のグローバル化に伴い、海外交流や体験を重要視したプログラムが、多くの大学で用意されています。
その内容はそれぞれの大学で大きく異なるものとなっているので、進路選択の際に決め手となり得る要素と言えます。
成城大学、東京経済大学、順天堂大学を例に見てきたように、この3つの大学でも海外研修プログラムはそれぞれ特色ある内容となっていました。
進路選択の際には、こうした大学の海外研修プログラムを比較・検討したうえで、自分の目的や将来目指す姿に必要なものという視点で、進路を決めることが大切です。
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<この記事を書いた人>
進研ゼミ高校講座
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成城大学
東京経済大学
順天堂大学 保健医療学部
※この記事は、公開日時点の情報に基づいて制作しております。
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