高校生のみなさんも、AIが当たり前のように生活の中で使われるのを目にする機会が多くなったと感じる人が多いと思います。
飲食店で、注文した料理を配膳ロボットが持ってきてくれるのをよく見るよね!
最近話題の人工知能チャットボットにいろいろ聞いてみたら、面白かった!
また、様々な分野でインターネットが使われる現代では、集まった膨大なデータ(ビッグデータ)の活用やAIで分析する技術も必要とされています。
すべての大学生が身につけるべき基礎知識、データサイエンス!
そんなこれからの社会で求められる情報・AIなどデータサイエンスの知識は、大学でも学べる機会がどんどん増えています。
「データサイエンス」が学部名・学科名に入る大学もあり、進路のひとつとして考えている人もいるかもしれませんね。
しかし、日常生活のさまざまな場面でデータサイエンスの知識・技術が使われることからもわかるように、他学部でもデータサイエンスを学ぶことで、これからの社会やビジネスで役立てることができます!
そこで、データサイエンスが学べる大学の中から、全学部生が学ぶことができ、それぞれの専門知識×データサイエンスを活用する力を養える大学を紹介します。
知っておきたい認定制度
文部科学省では、データサイエンス、数理、AIに関する知識と技術について体系的な教育がされることを認定する「数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度」を設けています。
このうち、リテラシーレベルは全大学生が身につけるべき「デジタル社会の基礎知識」とされています。
ここで紹介する2大学のプログラムは、「数理・データサイエンス・AI教育プログラム(リテラシーレベル)」の認定を受けています。
進路を考えるとき、これからの社会で求められる力が身につけられる大学という視点も取り入れておくと、より充実した進路選択ができるので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
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成城大学 | 文系学生こそデータサイエンスを学ぼう!
文系4学部を有する成城大学では、「文系学生こそデータサイエンスを学ぼう!」と呼びかけ、2015年度から全学部でデータサイエンス科目を取り入れています。
基礎から応用まで、幅広いデータサイエンス科目が受講できる
全国の文系大学の中でもいち早くデータサイエンスの授業を開始した成城大学では、全学部で文科省が認定したプログラムを受講できます。
開講8年目を迎えた2022年度より「データアナリティクス基礎・応用」や「機械学習応用」など、入門から応用まで学べるカリキュラムを拡充。
これにより、データサイエンス科目は16科目となり、習熟度に合わせて段階的に履修できます。
こんな科目を履修できる!
◆データサイエンス概論:
AIを使ったアプリケーションの作成に取り組む
◆データアナリティクス基礎:
ソフトウェア操作法やプログラミングの基本を身につけ、分析結果から科学的な意思決定を行う
◆データサイエンス・アドバンスド・プログラム:
統計処理、AIのプログラミング言語「Python」によるデータ処理を学ぶ
所定の科目で単位を修得した学生に履修証書(ディプロマ)を授与する仕組みもあります。
各学部の知識とデータサイエンスのスキルを結びつける実践的プログラムも!
データサイエンス科目以外にも、ワークショップや資格習得を支援する講座といった課外プログラムも充実しています。
ビッグデータの活用とそれに基づく提案力・企画力・データ分析力・表現力などのスキルを競う「成城大学データサイエンス・コンテスト」も開催。
学部で学ぶ人文社会科学領域の知識とデータサイエンスのスキルを結び付ける機会になっています。
▲小型ドローンを飛行させるプログラミング講座のワークショップ
このようなデータサイエンス教育は、文系大学ながらIT関連企業など幅広い分野の企業に学生が就職するなど、就職率や就職先の広がりにも繋がっています。
どんなことを学び、それが将来どのように活かせるのか、このプログラムを実際に受けた学生のインタビューも掲載されているので、気になった方はチェックしてくださいね!
東京経済大学 | ビッグデータを活用し、社会科学の視点で時代を読み解きたいなら...
社会科学を実践的に学べる4学部1プログラムを擁する東京経済大学では、2021年度より全学部生・全学年を対象としたデータサイエンスの認定制度が導入されました。2022年度には文部科学省から認定されています。
各学部の専門領域に合わせたデータサイエンス関連科目が充実!
各学部が定める科目例
◆経済学部:
「データで学ぶ経済学」「経済統計」等
◆経営学部:
「経営数理入門」「ビジネスプログラミング」等
◆コミュニケーション学部:
「社会調査入門」「情報通信産業論」等
◆現代法学部:
「AIと法」「福祉調査/社会調査法基礎」等
社会科学の学びにおけるデータサイエンスの関りについて、例えば、経済学ならスマートフォンのGPS情報から、ヒトやモノの流れをリアルタイムで分析し、経済状況の把握に活用されています。
また、経営学ではニュースやSNSで投稿される文章や画像から広告効果や企業の業績の予測に役立てられています。
ビッグデータ時代といわれる今日において、ビジネスはもちろん、行政や医療、交通など多様な分野でデータサイエンスが活用されており、こうしたデータを分析・活用するための素養となる理論や手法を学ぶことができます。
加えて、2022年度より経済学部生、経営学部生の全学年を対象とした、データサイエンス応用基礎レベルの科目も受講できるようになりました。
所定の要件を満たした学生には修了証書が発行されます。
データが生み出された背景を「社会科学を学んだ目」で深く考える
社会でデータサイエンスを活用するときに重要なのは、「社会科学を学んだ目で批判する精神」です。
AIが導き出した結論を改めて考えることや、その結論が人間にとって良いことなのかを考える力が非常に重要になります。
さらにデータサイエンスを活用するには、学部の枠を超えた幅広い教養が必要となるため、東京経済大学では、経済学部と経営学部がそれぞれの講義を受講できるなど、全学部がワンキャンパスに集う環境で、有意義な教育を展開しています。
これからの社会で必要となるデータサイエンスの知識を学ぼう!
理系の進路として考えられがちなAI・情報といったデータサイエンス分野ですが、これからの社会で活躍するすべての人に求められる知識・技術と言っても過言ではありません。
これから発展していく分野・技術だけに、理系の人はもちろん、文系の人にとっても、データサイエンスを学べる機会があることを進路選択の決め手のひとつとして考えてみてはどうでしょうか?
専門分野が学べるだけでなく、それにプラスαで将来役立つ力を身につけられるかという視点は、大学選びで大切になってきます。
成城大学や東京経済大学で見たように、各大学で特色あるプログラムが提供されているので、進路選択の際にはこうした学びの内容にもぜひ目を向けてみてくださいね!
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<この記事を書いた人>
進研ゼミ高校講座
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成城大学
東京経済大学
※この記事は、公開日時点の情報に基づいて制作しております。
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