大学進学は視野に入れているけれど、キャンパスライフのイメージはまだ漠然としている...そんな人も多いのではないでしょうか。
そこで、早稲田大学の先輩に、大学を選んだ理由や夢中になっていることを聞いてみました。大学生活のリアルな体験談を知って3年後をイメージしてみてください!
きっかけは幼少期に過ごしたとある場所
~私が早稲田大学を選んだ理由~
■お話いただく先輩
野口 稜太さん
社会科学部 社会科学科 4年
(埼玉県私立 早稲田大学本庄高等学院出身)
Q.高1のときは何をしていた?
A.野球中心の毎日。けれども授業は毎回真剣!
物心ついたときから野球少年で、高校では硬式野球部に所属し、朝、放課後、そして休日の練習と、野球中心の毎日を送っていました。
出身校の早稲田大学本庄高等学院は早稲田大学の附属校で、卒業後は原則として早稲田大学に進学できます。
大学受験がない分、自分の好きなことや興味ある分野の探究にエネルギーを注ぐことができました。
とは言っても、希望の学部に進めるかどうかは3年間の成績と卒業論文にかかっています。
そのため、授業には普段から真剣に取り組んでいました。
Q.早稲田大学を志望した理由は?
A.国際色豊かな点と幅広い学問領域が決め手に。
父の仕事の都合で幼少期をアメリカで過ごした経験から、留学生が多く、留学制度も充実している早稲田大学の国際色豊かな環境に惹かれました。
また、文理を超えて幅広い学問領域を学ぶことができる点も魅力でした。
進学に際しては地元の群馬から新幹線で通うか、上京して一人暮らしをするかで迷い、お金と時間の両面から新幹線通学を選択。
ただ、3年次の夏からは、就職活動のことを考えて都内で一人暮らしをしています。
自分で家事をするようになって親のありがたみを実感しました。
初心者からスタートしたデータ科学 ゼミの仲間たちと共に大会に挑戦!
Q.大学に入ってチャレンジしたことは?
A.「データ科学教育プログラム」の科目を履修。
私が所属する社会科学部では2年次秋学期からゼミが始まるのですが、その指導教員であり早稲田大学データ科学センターの教務主任でもある須子先生の勧めで、同センターの「データ科学教育プログラム」の科目を3年次から履修しています。
もともとデータ科学に関して私はまったくの初心者でしたが、このプログラムを通して、データ科学の理論だけでなく、実際のデータを取り扱うためのスキルも身につけることができ、自分でデータ解析手法を使えるまでになりました。
データ科学教育プログラム
文系・理系を問わず様々な学生に対して、各自が自身の学問領域においてデータ科学の知見を活かすことを目的としたプログラム。
統計学や機械学習など各分野の手法が整理され、データ科学を統一的な視点で体系的に学ぶことができる。
理論を学ぶだけでなく、実際のデータを取り扱うためのスキルも同時に学ぶ構成となっている。
Q.大学生活で夢中になっていることは?
A.ゼミで参加した「データ解析コンペティション」
私が所属するゼミでは、ビジネス分野の問題についてデータ科学の手法を用いて解決しようと試みています。
その実践の場として、3年次には経営科学系研究部会連合協議会主催の「データ解析コンペティション」に参加しました。
これは、共通の実データを元に参加者が分析を競うもので、そのとき提供されたのは「新生児・乳幼児の母親をメインユーザーとする情報サイトのQ&Aと検索履歴データ」でした。
ここからいかに有用な情報を抽出し、サイトを運営する企業にとって役立つ分析を行えるかが評価のポイントの一つとなっていました。
私たちのチームはサイトの収益向上を最大の目的として、どうすればロイヤリティの高いユーザーを増やせるのか、さまざまな切り口で分析を行いました。
挑戦が次の道へのきっかけになる 「やってみたい」の気持ちを大切に!
Q.今後挑戦したいこと、卒業後の進路は?
A.培ったデータ分析の能力を仕事に活かしたい。
そのコンペでは学生奨励賞を受賞し、これまで取り組んできたことに確かな手ごたえを感じました。
今年も、同じ主催元によるコンペに出場予定です。
ここでは昨年とは異なったデータを扱うため、改めて準備を進めています。
データ分析には、統計解析や機械学習をはじめとする多くのスキルが必要ですが、一番大切なのは「そのスキルを活用して何に貢献するか」ということ。
卒業後、私はシステム開発を行うIT企業に就職する予定です。
そこでは大学で培った能力を活かし、システム開発に加えて、データを分析・活用しながら顧客のビジネスの拡大・効率化に貢献できる仕事をしたいと考えています。
Q.高校1年生へのメッセージをお願いします。
A.好きなこと、やってみたいことにぜひ挑戦を。
大学を卒業すると長い社会人生活が始まります。
そこで充実した働き方・生き方をするために、自分の興味に沿って大学選びをするのが大切だと思います。
実は、私がデータ科学に興味を持ったきっかけは高校の野球部の合宿です。
メジャーリーグのとある球団がデータを駆使してみるみる強くなっていく映像を見て、データが持つ力のすごさに衝撃を受けました。
それを大学で追究した結果、将来の仕事につながる学びや経験を得ることができました。
ですから皆さんも、ぜひとも自分がやってみたいと思うことに挑戦してください。
まとめ
自分に合う学部はどこ?と考えるとすぐには答えが浮かばなくても、「好き」や「興味」に沿って探していくと、自分はどんな学びがしたいのかがクリアになるのではないでしょうか。
また、大学には、学部や学科の専門科目以外に、多様なプログラムや活動の場が設けられています。
それらに挑戦することで、専門性+αの能力が養われ、将来の選択肢も広がるはず。
専門外のプログラムや課外活動で得られる経験値も視野に入れながら、大学選びをしてみてください。
<この記事を書いた人>
進研ゼミ高校講座
協力:早稲田大学
※この記事は、公開日時点の情報に基づいて制作しております。
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