夏にオープンキャンパスに行くなどして進路を考え、志望大や行きたい学部が見えてきた高2生に秋からオススメしたいのが、探究(探究学習)に力を入れること。
探究学習が推薦対策に役立つ理由や、推薦合格を決めた先輩が取り組んだ活動を紹介するよ!
「探究」が推薦対策に役立つ理由1:自分の興味を深め、ミライを考えるきっかけになる
この夏休みは行きたい大学・学部のことをたくさん考えることができました! 学校が始まったら推薦合格に向けて、改めて成績アップに力を入れたいと思います!
気合い入ってるね! 推薦ねらいなら「探究」もがんばっておくといいね。
「探究」って、「総合的な探究の時間」の授業でやる探究学習ですか?
そう! 興味のあるテーマについて、「①課題の発見→②情報収集→③整理・分析→④まとめ・表現」のプロセス(探究の思考の型)で進める活動だね。探究学習をじっくり深めておくと、推薦対策にすごく役立つよ。
そうなんですか!? 推薦と結びつけて考えたことがなかったんですけど...。
この夏に大学や学部を研究して、大学で学びたいことが見えてきたと思うけど、その学びたいことを「探究の思考の型」に当てはめて考えてみて。さらに、学校の探究学習のテーマにできればベスト! 自分の興味をさらに深めたり、将来について考えたりできるよ。
探究をきっかけにして、ミライを考えることができるんですね!
推薦では、「大学で学びたいコト」と「将来やりたいコト」が問われるからね。探究学習は、この2つを高2のうちからしっかり考えるのに役立つの。真剣に取り組んでおくことで、先生から「がんばってるな」と思ってもらえるメリットもあるしね。
先輩が取り組んだ「探究」
身近な自然が失われ、生物の生態系が崩れつつあることが気になっていました。そこで、「磯焼け」(磯の海藻類が減少し、海底の岩礁がむき出しになること)や、生態系を適切にする方法に関心を持って調べ始め、興味をどんどん深めました。
(三重大 生物資源学部 学校推薦型選抜 公募制推薦合格)
高校での調べ学習の時間に空き家問題についての新聞記事を読み、空き家の数を少なくするために古い住居の活用に関わりたいと思うように。その興味がきっかけになって、「住む」という視点から建築を学べる大阪公立大生活科学部の居住環境学科を志望するようになり、熱い気持ちで推薦対策に全力投球しました!
(大阪公立大 生活科学部 学校推薦型選抜 公募制推薦合格)
「探究」が推薦対策に役立つ理由2:推薦入試で志望理由をアピールするための材料をつくれる
学校の授業じゃなくても、自分で好きなコトを調べたりしてもいいんですか?
そうだね。ただ、学校の探究で好きなテーマを選べるなら、志望する学部に合ったテーマにして、学校の授業の一部として活動できるメリットがあるよね。
確かに、授業では調べて考えたことをレポートにまとめたり、発表したりするから、形に残りやすいし、学校の先生にも気になることを聞きやすいですね。
もし、テーマが決められていたら、「探究の思考の型」を学ぶ機会と考えて、自分が探究したいテーマに置き換えてシミュレーションしてみるといいよ。
いろんなテーマに応用できそうですね!
あと、書いたレポートとか、発表のためにつくった資料を残しておけば、高3になってから志望理由書を書いたり、面接の準備をしたりするときにいい材料になるよ。「どうしてそのテーマをおもしろいと思ったのか」「どんなことがわかったのか」を思い出しやすいしね。
先輩が取り組んだ「探究」
グローバルに仕事をするための土台として英会話もずっと習ってきた一方で、高校での探究学習では地元の農業について調査。そのおかげで、「グローカル」(グローバル+ローカル)な人材をめざしていることを面接などでしっかりアピールできました。
(国際基督教大 教養学部 総合型選抜合格)
探究学習でまとめた資料などはすべて残してあったので、面接対策のときに大いに活用しました!
(島根大 法文学部 総合型選抜合格)
「探究」が推薦対策に役立つ理由3:同級生と比較することで自分の方向性を明確にできる
ただ、学校の授業だとグループで活動することもありますよね。自分の好きなテーマをガンガン追究するわけにもいかないんじゃ?
グループ活動も1つのチャンスだよ! 友達と話すことで考えが深まるし、ほかの人と比較しながらだと、自分の興味とか方向性をもっと明確にできるよね。もちろん、仲間と一緒に取り組んだ経験をネタに、推薦で「協調性が身につきました」みたいなアピールもできるし。
なんでもポジティブに考える千秋先輩のメンタル、ステキです! もしかして「ポジティブ力」も推薦合格には重要だったりしますか?
そうかも! そもそも推薦を受けるメリットの一つって「合格のチャンスを増やせること」だから、前向きに考えるタイプが向いてるかもね。ミカコちゃんも推薦向きだと思うよ!
実は「観光と高齢化社会」っていうテーマで調べ始めてたんですけど、ちょっとやり方に行き詰まってしまって...。でももう一度、友達と話してがんばってみます!
先輩が取り組んだ「探究」
高2の1年間は、毎日放課後や休日に仲間と化学室にこもって探究学習の課題研究に没頭。自分たちが思うような研究結果が出なかったり、定期的な校内発表の場で先生にダメ出しされたりして心が折れかけましたが、試行錯誤を繰り返してやり遂げることができました。
(大阪公立大 工学部 学校推薦型選抜 公募制推薦合格)
私が受験した学部・学科の推薦入試では、受験者数人でのグループワークと個人レポートが課されたため、高校の探究学習でグループ活動をした経験がそのまま生かせました。
(静岡大 情報学部 学校推薦型選抜 公募制推薦合格)
まとめ
・「探究」に力を入れることで、推薦で問われる「大学で学びたいこと」と「将来やりたいこと」をじっくり深めて考えられる
・探究学習の経験は、推薦で自分をアピールする材料にできる
・グループでの探究も、自分の興味や方向性を明確にするのに役立つ
\9月3日(土)19時から推薦にも役立つセミナー開催!/
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