高校を卒業後、奨学金制度を利用して進学を考えている人もいると思います。
今回は奨学金の仕組みを紹介します。
大学4年間にかかる費用はいくら?
大学在学中にかかる費用をだいたいでも知ってるカイ?
えっ、それはその...全然知りません
この表をみてほしい
この表は、国公立大と私立大、文系と理系、自宅生と自宅外生の6パターンにわけた教育費と生活費のおおよその費用をまとめたものだ。どんな印象を受けるだろうか?
大学ってすごく大きなお金がかかるのね。
お母さん、ありがとう。ちゃんと勉強しないともったいないなあ
国立大文系の自宅生が440万円、私立大理系自宅外生は953万円。この差がけっこうありますね。
それに私立理系の医学部(6年間)だと入学金・授業料などが2306万円っていうのも驚きましたね
奨学金のしくみとは?
泉くん、大学の学費は奨学金を利用するのカイ?
一応、地元の国公立大なら親が出してくれる予定です。
でも県外で私立大・一人暮らしとなると、母に奨学金制度も考えてみてねと言われています
そうカイ。奨学金は、経済的理由で修学が困難な優れた学生に学費を「給付」または「貸与」する制度だ
「給付」と「貸与」?
「給付型」の場合、家計や学業成績の基準があるが返済の必要がない。しかし貸与型は卒業後に返済の必要がある。
ちなみに日本の大学生の約2人に1人※は奨学金制度を利用して進学しているんだ
※<日本学生支援機構「平成30年度 学生生活調査」>より
えっ、そんなに奨学金って多くの人が利用している制度なの? 全然知らなかった。
ところで「貸与型」は利子がつくとかつかないとか?
利子はつくタイプと、つかないタイプがある
奨学金の返済額は?
貸与型の奨学金を利用する場合、いつ返済すればいいの?
通常、卒業後7か月後から奨学金の返済がスタートして、口座から引き落としになる
へえ~。7か月後ね。ちなみに毎月の返済額とか返済期間はどのくらい?
毎月の返済額や返済期間は、借りたお金の総額によって違う
へえ、シミュレーションできるのは便利ね。毎月5万円を4年間借りた場合どうなるのかな?
え~と...さっそくやってみましたよ。大学4年間で奨学金を毎月5万円(貸し付け利率を仮に1%に設定)借りた場合、借りる総額は4年間で240万円。
返済金額は定額で月1万4428円を15年間(最終月は1万4576円)です。返済総額は259万7188 円と出ました
※返済方法は定額以外の方法があります。
※上のシミュレーション金額は機関保証料を支払った場合になります。
へえ~。毎月5万借りた場合、社会人になってから毎月約1万5千円を15年間返すイメージなのね
当然月10万円借りたとしたら、毎月払う額も年数もあがりますよ
卒業後の返済を考えると、奨学金で借りる額は現実的に必要な程度に抑えておくことが大切だ。
学費を奨学金でまかない、生活費をアルバイトや仕送りで補っている人が多いぞ
せっかく就職しても奨学金の返済に追われて社会人生活が大変ってことにならないようにしないとなあ...
世帯収入や高校時代の成績の条件によって、返済不要の「給付型」の奨学金も利用できるので、高校時代の成績も上げておいたほうがお得ですね
そうそう。奨学金制度は大学やさまざまな団体が行っているが、高校時代の成績に基準を設けている場合も多い。
高校時代の勉強をがんばっておくと奨学金で得をすることもあるぞ。今から自分が利用できそうな奨学金の種類や、条件を調べておくのもおススメだ
まとめ
・奨学金には「給付型」と「貸与型」がある
・「貸与型」は返済の必要があり、利子のつくものとつかないものがある
・社会人になってからの返済額や期間をシミュレーションしたうえで借りる額を決定しよう
<この記事を書いた人>
高校講座 ライター 長谷川ヨスコ
シェル先生・泉・ミックンの漫画「高校生からお金とミライを知っトク理由」シリーズもぜひ読んでくださいね
※この記事は、公開日時点の情報に基づいて制作しております。
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