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この記事では、12/13~12/26に高3生から寄せられたお悩みで、この時期ならではのものをピックアップしてお届け!
今回は「過去問で何割取れれば安全圏?」、「わからない問題で解答を見るタイミングと見方を知りたい」です。
志望大の過去問演習でどれぐらいの得点率を目標に設定すればいいのかわからない人、直前期の今だからこそ、わからない問題に遭遇したときの解答を見るタイミングと効果的な見方を知りたい人、必読です!
高3生 今週のみんなのお悩みその1
高3生のお悩み
一般的に過去問は7割取れば安全だと言われていますが、どこの大学でも同じ基準なのでしょうか?
私は早稲田大志望なのですが、5割程度しかとれていません。この時期のおすすめの勉強法を教えて頂けたらと思います。
また、いいメンタルの保ち方をぜひ教えていただきたいです。(高3生Nより)
先輩の回答
何割取れればいいかは一概にはいえません。志望大の合格者平均点を参考にするといいですよ。
Nさん、こんにちは(^^)
京都大学大学院・法学研究科、先輩チューターのまみたそといいます。
今回は相談してくれてありがとう★
わたしの経験を踏まえながらお答えしていきますね!
●何割取れれば良いか
過去問で何割取れれば良いかについては、大学・学部やその年度の難易度によって異なってくるので、一概に「何割取れれば安心」とは言い切れないというのが正直なところです。
たとえば、わたしの入試本番の個別試験の得点率は5割ちょっとでしたが無事に合格できました。
一方、わたしの友人が受験した大学は、個別試験で8割取らないと安心できない、という感じだったそうです。
過去問集に、各学部・年度の合格者平均点が記載されている場合は、それを手がかりにすると良いと思います。
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●苦手を分析
まずはこれまでの試験・取り組んだ問題などを見直して、どの問題を間違えたのか・なぜ間違えたのかを分析してみましょう。
たとえば数学であれば、公式が覚えられていなかったのか、計算ミスしたのか、時間が足りなかったのか...。
英語であれば、単語がわからなかったのか、文の構造が掴めなかったのか、スペルミスしたのか...。
一問一問、問題を見直して、「なぜ間違えたのか」「自分はどこでつまずいていたのか」を確認してみてくださいね。
こうすることによって、これからどの分野を重点的に勉強していけば良いのかの指針が見えてくると思いますよ★
●要点をまとめたものを確認しておくと安心!
わたし自身、入試直前に短時間でパパッと見直しができるように、不安要素のある部分を単語カードにまとめたものを作っていて、休み時間はそれをチェックするようにしていました。
教科書や参考書すべてに目を通すのは時間がかかるので、こうした要点をまとめたものを用意しておくと良いですね。
過去問で間違えたところのまとめ集を作っておくのも良いと思います。
(もし、まとめ集を作るのに時間がかかりすぎる場合は、まとめ集は作らずに、過去問の該当するページにふせんを貼っておくという方法でも良いと思います。)
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●不安、ストレスとの付き合い方
受験期にはプレッシャーや不安を感じてしまいますよね。
不安な気持ちになったときに気持ちを落ち着けるための、Nさんなりの「精神安定剤」を見つけられると良いかもしれません。
たとえばわたしは試験を意識していた時期はメンタルがボロボロだったのですが、ホットミルクを飲んだり、ぬるめのお風呂に浸かると落ち着いたので、不安で夜眠れない時はこうしたことを実践していました。
また、ストレスからお腹が痛くなることが多かったので、胃腸薬を持ち歩くようにしていました。
常備薬を持っていること自体が、気持ちを落ち着けることにつながったかな、と思います(若干プラシーボ効果もあったかもしれませんか)。
Nさんなりに、「これをしたら少し気持ちが落ち着く」「これを持っていたら安心」というものがないか探してみるのも良いかもしれません。
●軽い運動もオススメ
座って勉強をしていると、血行も悪くなりますし、身体もストレスを感じてしまいます。
長時間勉強して、目や肩が疲れてきたり、集中できないなぁと感じたら、家の周りを散歩したり、ストレッチをしたりするようにしていました。
こうした軽い運動をすることで、頭も冴えますし、少しずつストレスの軽減にもつながるかもしれません。
●睡眠時間は確保しよう!
わたし自身、睡眠不足だったときに体調やメンタルを崩しがちだったように感じています。
睡眠不足だと、勉強に集中することも難しくなりますし、あらゆる体調不良の原因になってしまいます。
いつもより10分ずつ布団に入る時間を早くしてみたり、寝る直前にスマホを触らないようにして睡眠の質を良くしたり、といったことを心がけてみるのもオススメです(^^)
●さいごに
今回のアドバイスが参考になれば嬉しいです。
英語、数学、国語、日本史、倫理政経、地学基礎、生物基礎であればアドバイスができますので、
また何かありましたら、いつでも相談してくださいね。
無理せず体に気をつけて頑張ってくださいね。
応援しています。
軽い運動や睡眠時間の確保などを意識しながら、自分なりの「安心材料」を探してみてくださいね。
今週のみんなのお悩みその1 まとめ
いかがでしたか?
まみたそ先輩も言っていましたが、入試問題の難易度や倍率などによって合格ラインは毎年変動するので、大学が発表している合格者平均点を3~5年分確認してみるのをオススメします。
気持ちが不安定になりやすい時期だからこそ、自分にどんな言葉をかけるとモチベーションが上がりやすいか、どんな行動が気持ちを落ち着かせるのに役立つかを日頃から意識して、取り入れていきましょう。
ほかの先輩のアドバイスも参考に、自分に合った「安心材料」を探してくださいね。
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さて次のお悩みは、「わからない問題で解答を見るタイミングと見方を知りたい」です!
直前期の今だからこそ、わからない問題に遭遇したときの解答を見るタイミングと効果的な見方を知りたい人、必見ですよ!
今週のみんなのお悩みその2
高3生のお悩み
問題を解いていてわからなくなってしまった時に、いつごろ答えを見るべきですか?また、その際すこしだけ見るのか、ガッツリ読み込んでもいいのか知りたいです。(高3生Sより)
先輩の回答
わからない問題に出合った時は「なんとなく見当がつく」場合と「まったく何もわからない」場合にわけていました。それぞれのやり方を説明しますね!
Sさん、こんにちは!!
京都大学教育学部の先輩チューターのじゃかです。
今回は、わからない問題に出合ったときの学習法ですね。
質問してきてくれてありがとう!!
【わからない問題に出合ったとき】
僕の場合は、わからない問題に出合ったときは、
・なんとなくぼんやりと見当がつく
・まったく何もわからない
の2つのパターンに分けていました!!
この理由は、上の2つをごちゃまぜにしてしまうと、あともう少しで思いつくのに...というときの頭の使い方を鍛えられないなと考えたためです。
言い換えると、あともうひと踏ん張りすることで得られるひらめき、を鍛えるといったところでしょうか。
1.なんとなく見当がつく場合
この場合は、ひとまず一旦もう少し考えてみます。
数学なら今までに書いてみた答案をもう一度読み返したり、グラフを書いたり、数字を当てはめて実験してみたりと、考える癖をつけていきます。
国語や英語なら、今わかる範囲でとりあえずの解答を書いてみるようにしていました。
この上で、全くわからない場合は、「どこがわかっていないのか?」を解答の途中やメモ欄など、目につくところに書くようにしましょう。
わからないところをメモした後は、解答解説を参照します。
この際、自分が書けているところも読むようにし、自分の解いたときの頭の動かし方と比べてみます。
そして、わからないところに差し掛かったら、その部分まで読み、あとは自分で続きの解答を書きます。
こうすることで、自分で考えてみる習慣(本番で使う能力ですね)や、自力で解答をひとまず出す工夫を得ることができますよ!!
2.全く見当がつかない場合
この場合は、8分ほどとりあえずくらいついてみましょう。
ここで、2の全く見当がつかない状態から1のある程度検討がつく状態に持っていく工夫をするということですね。
1に状態に持っていけた場合は、1のところにあるようにおこなっていきます。
1の状態に持っていけない場合は、解答解説を読みながら、手を動かしてみましょう。
解答を丸写ししても構いませんので、「理解しながら手を動かす」ということを意識しましょう。
例えば自分で本文に線を引いたり、数学ならグラフを書く・計算するなどしてみるということですね。
こうすることで、いうなれば解答解説という補助輪をつけながら、自分で問題を解く(自力で自転車をこぐ)という状態になります。
そうすると、少しでも学ぶものが得られそうですよね。
【最後に】
ここまで、わからない問題に出会ったときの学習法についてお伝えしました。
いかがでしたでしょうか?
まとめると、本番の頭の動きを意識して、解答解説を適宜「必要な分だけ」参照するということですね。
分からないことがあれば、遠慮なくご質問くださいね!!
引き続き、頑張っていきましょう!!
解答解説を補助輪に、自分の頭で考えて理解しながら手を動かすことを意識すれば、少しでも得るものがあるはず。
今週のみんなのお悩みその2 まとめ
いかがでしたか?
直前期の演習はリハーサルもかねて本番さながらに取り組みたい、でもわからない問題に出くわすと不安になるし、時間を有効に使いたいからいつ解答解説を見るべきか迷いますよね。
じゃか先輩のアドバイスから、「わからない問題に出合った時の頭の動かし方」がイメージできたのではないでしょうか。
わからなくても部分点を取りに行く姿勢が大切。
ほかの先輩のアドバイスも参考に、最後まであきらめずに食らいつくやり方をぜひ取り入れてほしいな、と思います!
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気軽に「先輩ダイレクト」に投稿して聞いてみましょう〜!
<この記事を書いた人>
進研ゼミ高校講座 ライター中原絵里子
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