高校生のときに深く考えずに進路を決定してしまったがために、大学に入ってから「思っていたのと違う...」と後悔するケースって、実は意外とあるんです。
・詳しく調べず、思い込みで決めたために、学びたい学問を研究する教授がいなかった
・国立大にこだわるあまり、興味のない学部を選んで進学してしまった
こんなふうに、イメージだけで学部・学科を選んでしまったために、自分の学びたいことと大学で学んでいることに『ズレ』が生じてしまうんです。
時間のある高1・2のうちからしっかりと大学で学ぶ内容まで考えて、学問(学部・学科)まで決められると、大学入学後に後悔することを防ぐことができます。
そこで、後悔しない学問選びができる4つのヒントをお教えします!もう進路を決めた人はもう一度確認を、まだ進路が決まっていない人はこれをヒントに深堀して考えてみましょう!
『職業』から学問を探してみる
まず、就きたい職業が決まっているなら、その職業から逆算して学問を探してみましょう。
この場合、大きく分けて3つにパターンがあります。
①特定の大学・学部に進まなければ就けない職業
医師、看護師、獣医師などは、関連する学問を修めた後、国家試験への合格が必要な職業です。
また、臨床心理士や弁護士のように、特定の大学院で学ぶ必要がある職業もあります。
②特定の大学・学部に進んだ方が近道となる職業
公認会計士や税理士などは、経済・経営・商学系の学部に進むのが近道です。
教員を希望する場合は、教員養成系の学部に進み、教員免許を取得するのが近道。
③大学・学部にかかわらず就ける職業
そのほかの多くの職業は、どの大学・学部に進んでも就くことができます。
しかし、それらの職業で必要とされる知識は、大学・学部で学べることも多いため、関連する学問を調べる必要があります。
『マナビジョン』では、就きたい職業から関連する学問を検索することができるので、活用してみてくださいね!
『好きな教科』から学問を探してみる
次に、将来就きたい職業がまだ決まっていないという人は、もっと身近な『好きな教科』をもとに考えてみてください。
例えば、国数英では、それぞれこのような学問との関連性があります。
【英語】
外国文学、外国語学、国際関係学など
【数学】
経済学、教員養成系、数学など
【国語】
日本文学、文化学、社会学など
高校で学ぶ教科・科目は、大学で学ぶ学問の基礎となるので、今の『好き』や『得意』が将来につながる可能性は大いにあります。
『マナビジョン』では、好きな教科から関連する学問を検索することができるので、こちらも活用してみてくださいね!
学部→学科→専攻・コースと絞っていく
進路を考えるときにありがちなのが、行きたい学部はある程度決まっているものの、そこからさらに学科や専攻などを絞っていないケース。
例えば、文学部を志望している場合、そこからさらに「文学部でどんな勉強をしたいのか」「文学部のどの学科に行きたいのか」まで深堀して考えるようにしましょう。
文学部の中には英文学科やドイツ学科など、国別に学科があり、各学科は時代や表現方法になどによって、さらに専攻やコースに分かれることがあります。
どの学部でも、このように学科や専攻といった、具体的に勉強したいことまで考えられると、後悔しない進路選択ができます。
大学での『学び方』まで考えてみる
同じ名前の学部・学科でも、大学によって学び方や得意とする研究領域が異なります。
例えば、理論面の勉強に力を入れているところもあれば、実験や実習の時間を多く取り入れているところもあります。
国際系の学部であれば、留学の有無などは大きな差になるでしょう。
また、「子どもが好きだから幼児教育学科を志望する」場合でも、幼児教育を学んでいくと「保護者とのコミュニケーション」など、子ども以外の要素にもたくさん出合うことになります。
大学案内などで、どんな教授がどんなゼミ、実習を行っているか確認するとともに、ニガテな能力を補う努力をしていく覚悟があるのかまで考えられると、安心して大学での学びに備えられます。
まとめ 4つのヒントで後悔しない学問選びを!
この記事で紹介した4つのヒントを頼りにすれば、後悔しない学問(学部・学科)選びができるはずです。
ここまで具体的に大学で学ぶことをイメージできていると、自分の目標に向けてがんばるというモチベーションもグッとアップします!
受験勉強でも大きな支えになってくれますよ
<この記事を書いた人>
進研ゼミ高校講座
※この記事は、公開日時点の情報に基づいて制作しております。
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