高校生になって最初の進路決定とも言えるのが、秋頃に行われる『文理選択』。
大学入試では、文系と理系で入試科目が異なります。その大学入試に繋がる高2から学ぶ科目やクラス決めをするために高校に伝えるのが、この文理選択になります。
また、文理選択をすることは、自分の進路や将来も思い描くきっかけになるかもしれません。
そんな役割がある文理選択ですが、「高1のうちから行きたい大学や学部なんて決められないし、どうやって選べばいいかわからない」という人も多いはず。
そこで、文理選択をするときに、キミが考えるヒントになる3つのヒケツをお教えします!
これを知ることで、しっかりと考えて後悔のない文理選択をすることができるので、参考にしてください。
①「得意と好き」「社会での活躍」「大学での学び」から考える
文理選択をするときは、まずこの3つの視点を軸に考えてみましょう。
イメージを膨らませて、文系・理系をそれぞれ選んだときにどんな進路を進むことになりそうかということまで考えると、どちらを選ぶかがより明確になるはず。
それぞれの視点でどんなことを考えればいいのか、具体例を挙げているので参考にしてみてください!
得意と好き
具体例
・英語に自信あり
・パソコン大好き
・歴史マニア
一番考えやすい得意や好きが、どんな学問や仕事につながるか、それを生かせる分野はないかを考えてみよう!
社会での活躍
具体例
・地元の産業を活性化したい
・環境問題の解決に役立ちたい
・医療を通して人を助けたい
将来やりたいこと、解決したい問題、携わりたい分野は何かを考えてみよう!
大学での学び
具体例
・宇宙について学びたい
・街に出て調査をしたい
・外国人に交渉できる力をつけたい
学びたい分野や興味のある学び方、身につけたい力から考えてみよう!
②身の回りから、考えるきっかけを探す
3つの視点から進路がイメージできなくても、日常生活の中にも、進路を考えるきっかけがあります。
例えば、こんなことから考えることができます。キミにも同じように考えられそうなきっかけがあるのでは?
具体例
◆テレビや映画
→好きなテレビ番組や映画を書き出して、共通するテーマを探してみる
◆本
→図書館で気になる本、雑誌を斜め読みして、興味を持ったテーマから広げて情報収集する
◆ニュース
→毎日見て、引っかかることをストックすると、どんな分野に興味があるかが見えてく
◆趣味・特技
→学問や社会と関係ないようなものでも、調べてみると意外なつながりがあることも
ここで見つけた「芽」を大事に育てると、やがて学びたいことや将来の仕事など、進路に繋がるかもしれません。本やインターネットを使って掘り下げたり、関心を広げたりしてみましょう。
③前向きなら方向転換もOK
一度、文理選択をした後、やっぱりもう一方のほうに進みたいと考えることがあるかもしれません。
それが、自分の進路を考えて、やりたいことがその先にあるという前向きな理由なら方向転換することもOK。やりたいことを諦めてしまうと、後悔につながってしまいます。
大阪大 外国語学部 A・S先輩
高2の途中から文系科目のほうが面白くなり、文系に変えました。
一度文理選択をした後でも、自分の能力を発揮できる分野を本気で考えてよかったと、今になっても思います。
ただし、高2以降で方向転換した場合、勉強面で大きなロスができてしまうので注意。とくに文系から理系に変更するのは難しいと言われています。
千葉大 国際教養学部 M・S先輩
理系に変更した人は数学や理科でかなり苦労しており、最終的に志望大レベルを下げていました。文系はともかく、理系への変更は難しいと思います。
デメリットもあるため、高1の文理選択は慎重に決めるようにしましょう。
ちなみに、最近の大学では文理融合やリベラルアーツといった、文理の枠にとらわれず、横断的に学ぶ学部もあります。文理選択で迷う人は、そういった学部も視野に入れてみてください。
文理選択は大学入試に繋がる大事な選択!後悔しない選択を
文理選択では、ニガテと得意だけを考えて選択する人もいますが、それで後悔する人も多いのが現実です。
ここで紹介した3つのヒケツをもとにすれば、しっかりと自分で考えて納得した文理選択ができます。
高校生になって最初の進路選択の機会なので、しっかりと向き合って、答えを出しましょう。
<この記事を書いた人>
進研ゼミ高校講座
※この記事は、公開日時点の情報に基づいて制作しております。
にゃっき
2021年5月29日 10:18
文理選択に迷っています。文理の好みもはっきりしておらず、将来の夢も決まっていません。ただ仕事に生かしやすいのは理系なのかな、と思ったりもします。物理は苦手なので理系なら化学と生物を取ろうと思います。ただ何か決定的な理由がないので決めかねています。どうしたらいいのでしょうか。
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