高２で東大受験を決めたけれど、「どうしてもやる気が出ない…」という状態が長く続いたというY・M先輩。さらに高３になってからは、「解くスピードの遅さ」に 悩まされたそうです。どんな方法で困難を乗り越え、東大合格を実現したのでしょうか？

先輩データ

東京大　文科三類　 Y・ M 先輩

愛知県　豊田西高校出身

高校時代の部活： 美術部 （ 週３日活動、高 ２ ・ ３ 月に引退）

Y・M先輩の高校時代の成績データ

自習室で「やらなきゃ！」マインドを高める

高２の春には「東大にチャレンジしよう！」と決めていたけれど、冬の模試では合格可能性判定 が E 判定… 。

今すぐ勉強を始めないと間に合わない…とわかっているのに、学校の成績はよいため油断していたのか、やる気がなかなか起こらず、ダラダラと過ごす毎日を送っていました。

このままではいけないと考えた私は、勉強せざるを得ない状況に自分を追い込むことに決め、塾の自習室に、土・日曜も含めて毎日通いました。

自習室では、当たり前ですが真剣に勉強に向かっている人ばかり。

その雰囲気の中にいると、さすがに「自分もやらなきゃ！」と覚悟を決めて走り出すことができたのです。

東大英語にマストの読解スピードは語彙力で補う

高３になり、模試をたくさん受けるようになると、「問題を解く時間が足りない！」という悩みを深刻に感じるようになりました。

特に困ったのが英語です。東大の英語は、「まったく歯が立たないほど難しい」というほどではないと感じたものの、文章量が多いし、試験時間内にリスニングも実施されるので、全部解ききれないまま時間切れ、ということもよくありました。

そこで力を入れたのは、単語の習得です。ベタな方法ですが、やはり知っている単語が多ければ読解スピードが上がるので、KADOKAWA 『改訂版 鉄緑会東大英単語熟語鉄壁』を活用しました。

とても分厚い参考書ですが、イラストがたくさん載っていて記憶に残りやすく、毎日５セクションずつと決めて繰り返し暗記しました。

この方法で、確実に語彙力を高めることができたと思います。

東大の前期教養課程は、自由度がすごい！

東大の文科三類では、３年生から学部に分かれて学ぶようになり、学ぶ学部の決定は２年生で行います。そのため、１年生では好きな授業をたくさん選んで受けられます。理系の内容を含む授業も選択できるので、知的な興味をどんどん広げていくことができます。

必修の授業では、英語のライティングが楽しいです。英語で論文を書くことが必須で、英語を道具として使う感覚をしっかり磨けます。

学期末試験はハードですが、同じ語学を履修しているクラスの友達と協力して乗り切っています。テスト対策を通じて、同級生と仲良くなれるのも 嬉しいですね。

東京大文科三類をめざす高校生へのメッセージ

入学前には、「東大の学生はどんな人が多いんだろう？　すごく賢い人が多いんだろうな」と不安でした。

確かに友達と話していても、「この子、頭いいな～」とよく感じますが、だからといってマウントを取ってくるわけではなく、楽しくて優しい人ばかりです。

教養学部の２年間は駒場キャンパスで学ぶのですが、駅近で便利だし、キャンパスの周りは閑静なのに繁華街にも行きやすくて、学びも遊びも充実しています。

Y・M先輩の受験基本DATA

※この記事は、公開日時点の情報に基づいて制作しております。