早いうちに理科系科目の弱点をつぶし、数学の記述にも備えていたT・T先輩でしたが、共通テストの結果はギリギリ … ！　そこから合格を勝ち取れたのには、模範解答を大事にする勉強法にカギがありそうです。

【先輩データ】

九州大　理学部生物学科　 T ・ T 先輩

大分県　私立高校出身

T・T先輩の高校時代の成績データ

理科系科目に毎日30分確保して、基礎を固めた

私が受験した時の九州大理学部の入試では、共通テストでも ２ 次試験でも、理科は 2科目が必要でした。

ところがその 基礎がきちんと身に付いていなかったことがわかったのが、高２の時 です。

授業で習う内容がそれまでの「生物基礎」から「生物」に、同じく「化学基礎」から「化学」へと進んだとたんに、理解ができなくなってしまったんです。

とはいえ高２になると、すぐには成果が出ない国語、数学、英語にも、力を入れていかないといけません。

そこで、あくまでも国語、数学、英語の ３教科を優先しつつ、高 ２ の秋からは 毎日かならず30分は化学と生物に時間を取って、基礎問題を少しずつ解くようにしました。

記述問題に備えて数学は模範解答をしっかり確認

苦手意識があり、力を入れたのは数学 です。

数年分の過去問を解いてみて、九州大理学部の数学は年を追うごとに難しくなっている と感じました。つまり、過去問をゴールと考えてしまうとそのレベルまでしか力がつかず、過去イチで難しい問題が出た時に太刀打ちできないな、と。

そこで、九州大よりも難度の高い大学の過去問にもあたり、記述対策として解答にもしっかりと目を通し、模範解答のような完ぺきな解き方ができるようになることも意識しながら、ひとつ上のレベルをめざして仕上げていきました。

また、かなり得意だった生物についても少し不安があったので、共通テスト 1か月前に 『短期攻略大学入学共通テスト生物』（駿台文庫）を購入し、3周やったことが最終確認にとても役立ち ました。

共通テスト後は苦手な数学に重点を置いて対策

ところが 共通テストは約67％と、出願を迷うくらいのギリギリの結果 に …。

でも、数学以外の科目がかなり安定していたし、二次試験は記述なので、模範解答を意識して勉強してきた私は、完答できなくても途中式で多少の点数を稼げるかもしれない。

そう考えて九州大学への出願を決め、二次試験までの間は数学に重点を置き、気を抜かずに演習に取り組んだことがいい結果につながりました。

新しいキャンパスは研究設備が充実

実際に入学して思うのは、九州大理学部は最新の機器からマイナーな機器まで研究設備が充実しているということです。

また、希望すれば何年生からでも実験を始められる研究室があるのも魅力 です。

2018 年に完成したキャンパスは、ちょっとのどかすぎるかな？ と思うところもありますが、広くてのどかで優しい人もいっぱい ！ のんびりとしたところで勉強や研究に没頭したい人には、ぴったりの環境だと思います。

※この記事は、公開日時点の情報に基づいて制作しています。

※ここで紹介した体験談は2024年12月に実施した「進研ゼミ高校講座」を受講していた大学生へのアンケートをもとに構成しています。紹介している入試内容等は変更になっている場合があります。