模試の合格可能性判定はBかAと悪くなかったけれど、数学の基礎力に不安があったというH・Y先輩。「自信をつけるには基礎を固めるしかない！」と考え、焦らずに基本問題を徹底攻略して合格に近づいていったそうです。

先輩データ

京都大　工学部物理工学科　 H ・Y 先輩

大阪府　大手前高校出身

高校時代の部活： ギター同好会とクイズ同好会 （ 活動は週に計４ 日 ）

H・Y先輩の高校時代の成績データ

同じ参考書に何回も取り組んで数学の基礎固め

高２の冬に京都大を第１志望に決めたものの、「本当に京大をめざしていいのかな…」と自信が持てなかった私。

というのも、理系なのに数学や理科に不安があり、定期テストもなんとか乗り切っていたからです。

特に 数学は、１年生で習った分野で基本問題の解き方を忘れていることも多く、 基礎を固め直さなければ合格は無理だとわかっていました。

そこで高３の夏までは、受験生の間で人気の高い “青チャート” 『チャート式　基礎からの数学』（ 数研出版 ） シリーズを何周もして例題に取り組み、問題を見ただけで解法が思い浮かぶように していきました。

かなり分量が多くて大変でしたが、載っているほとんどの例題の解き方がパッとわかるようになったとき、基礎だけでなく応用力が身についてきたのを実感できました。

京大の英語は精読と要旨理解がカギ

英語には苦手意識はなかったものの、京大の過去問を解いてみるとまったく歯が立ちませんでした。

高１・２で単語の暗記に力を入れてきたので、長文読解問題ではそれぞれの単語の意味はわかります。

でも英文を読んで全体の内容をつかんだり、文法を細かく押さえながら読んだりする練習をしてこなかったので、模試になると設問に答えるのに時間がかかってしまうのです。

しかし京都大の長文読解は、長文の下線部を和訳する問題と、読み取った内容 を要約する問題がよく出題されるので、高い読解力が求められます。

そこで、英文解釈の参考書を時間をかけて読み込み、１文ずつの意味を正確に押さえ、同時にパラグラフの要旨をつかむ練習 に力を入れました。

京大工学部では、こんな充実した学びができる！

私が京都大に入学したいと思った理由のひとつは、研究のための助成金が国から多く出ていることでした。

実際に学び始めてみると、研究設備の充実ぶりは期待以上で、 実習では数百万円すると言われる機器を使用できます。

金属板を加工してスマホスタンドをつくる実習などもあり、自分で手を動かす機会もあります。

また、卒業生がさまざまな業界に就職している ので、いろいろな企業を見学することができます。

今の学びを楽しみながら、ワクワクする将来をイメージできるのが、工学部の大きな魅力です！

京大工学部をめざす高校生へのメッセージ

工学関係の進学を考えている人は、単科大か総合大かで迷うかもしれません。

それぞれのよさはあると思いますが、私は京都大に進学して本当によかったと思っています。

いろいろな学部の学生と話ができるし、他学部の授業も受けられて、 自然と視野が広がるからです。

そしてもちろん京都大は、研究施設・設備が充実していて、学びたいことをどんどん追究できます。

もちろん合格するまでは不安も苦労もあったけれど、だからこそ今、充実した大学生活を送っています。

京都大のキャンパスで、一緒に学ぶのを待っています！

H・Y先輩の受験基本DATA

※この記事は、公開日時点の情報に基づいて制作しております。