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速報!難関大は「共通テスト8割」が目標!

そこが気になる入試情報・対策
2025/02/25

2025年度共通テストが実施されました。

この記事では、「難関大」をめざす場合に共通テストでどのくらいの得点を取らねばならないかを、2025年度の最新情報をもとに解説します。これからの学習の目標を立てる参考にしてください。

この記事のなかで紹介するのは次の大学です。

【国公立大】

北海道大、東北大、筑波大、東京大、一橋大、横浜国立大、名古屋大、京都大、大阪大、神戸大、九州大

【私立大(うち、共通テストのみで受験できる入試)】

早稲田大、上智大、明治大、青山学院大、立教大、中央大、法政大、学習院大、関西大、関西学院大、同志社大、立命館大

【難関国公立大】の目標得点率は?

難関国公立大は「共通テスト8割」が目標

では、「大学入学共通テスト自己採点集計データネット」の各大学 B判定(合格可能性 60%以上)得点率を見てみましょう。

ここでは、文系は法学系、理系は工学系を例にご紹介します。

難関国公立大文系B判定得点率の例.PNG

難関国公立大理系B判定得点率の例.PNG

出典:大学入学共通テスト自己採点集計データネット2025(https://dn-sundai.benesse.ne.jp/dn/center/)「合格可能性判定基準」「入試科目付判定基準一覧」2025/1/22掲載情報をもとに作成

難関国公立大でB判定をとるためには、文・理どちらも得点率8割以上が必達目標です。

この表に掲載した九州大法学部前期日程(共通テスト 350点満点)なら、280点が「8割」です。落とせるのは全科目で70点分だけ。「国語で20点落としたから、数学で挽回」などはかなり難しくなります。得意・苦手に大きな差がないこと、どの科目でも「8割」をとれる学力を養成することが重要です。

「個別試験(2次試験)で逆転」は楽ではない

さきほどの九州大の例を見て、共通テスト 350点という配点を「少ない」と感じた方がいるかもしれません。

国公立大の「共通テスト」「個別試験(2次試験)」の2回の試験のうち、難関大の配点は個別試験(2次試験)に比重を置く傾向が全体的にあります。

例えば、先ほども例に挙げた九州大法学部(前期)なら共通テスト 350点に対して、個別試験の配点は600点です。

「それなら、共通テストで失敗しても、個別試験で逆転可能だ!」

と思いたくなりますが、これが決して楽ではありません。

個別試験は多くの場合、1~3教科の試験です。

前述の九州大法学部(前期)の場合は、「英語」「国語」「数学」が課されます。

法学部志望者ですから、当然英語や国語といった文系科目はほとんどの受験者にとっては得意科目。残る数学で差をつけるといっても、数学の配点は 200点満点ですから、ほかの受験者と100点も差がつけられるものではありません。

つまり、個別試験は「得意科目でのハイレベルな戦い」なので、個別試験でほかの受験者と大きな差をつけようという過剰な期待は禁物です。まずは共通テストで安定した得点を積み上げておくことが重要です。

【難関私立大】共通テスト「単独枠」はさらに高得点率

難関私立大のB判定は「8割以上」が大多数

国公立大だけではなく、私立大でも、多くの大学で「共通テストのみで受験できる募集枠(単独枠)」「共通テストと個別試験の組みあわせで受験できる募集枠(併用枠)」があります。

ここで、難関私立大の「共通テストのみで受験できる募集枠(単独枠)」のいくつかについて、B判定得点率をご紹介します。

難関私立大B判定得点率の例.PNG

出典:大学入学共通テスト自己採点集計データネット2025(https://dn-sundai.benesse.ne.jp/dn/center/)「合格可能性判定基準」「入試科目付判定基準一覧」2025/1/22掲載情報をもとに作成

私立大の共通テスト単独枠も、難関大は共通テスト8割がB判定ラインです。

「共通テスト対策だけで複数の大学を受験できるのは楽」と思うのは皆同じ。

私立大の場合は受験教科数が3教科前後と少ない入試もあり、特にそうした場合は国公立難関大以上の得点率が必要になる と考えておきましょう。

早稲田大、上智大などでは9割以上の得点率が必要になっています。

つまり、

「第一志望は難関国公立大だから、第二志望の難関私立大は個別試験対策をせずに共通テストだけで効率よく受験しよう」

「難関私立大はすべて共通テストだけ使って受験して、各大学の個別対策の負担を減らそう」

といった作戦を立ててしまうと、第一志望どころか第二志望もまったく合格点に届かない…という落とし穴にはまる可能性があるのです。

募集人数・倍率にも要注意

難関私立大の「共通テスト単独枠」は募集人数が少ないケースもあるので注意が必要です。

さきほどの表に「単独枠」だけの募集人数が公開されている大学については数を記載していますので、ご参照ください。

また、「単独枠」は共通テストさえ受験していれば出願できるため、高倍率や、高得点者の出願によるハイレベルな戦いになりやすい傾向もあります。

もちろん「受験者がみな尻込みして出願しなかった結果、倍率があまり上がらずに済んだ」というケースもありますが、まだ受験直前でもない今、みなさんがその可能性に賭ける必要はないでしょう。

私立難関大を強く志望するなら、「共通テスト利用枠」は、共通テストで得点がよかった場合に「挑戦できるチャンスが1回増える」入試として活用を考え、個別試験の対策もしっかり進めていく ことをおすすめします。

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<難関国公立大>
北海道大・東北大・国際教養大・筑波大・千葉大・お茶の水女子大・東京大・東京科学大・一橋大・東京外国語大・東京農工大・東京都立大・横浜国立大・名古屋大・京都大・大阪大・大阪公立大・京都府立大・奈良女子大・神戸大・広島大・九州大・国公立大の医学科/歯学科/薬学科/獣医学科など

<難関私立大>
早稲田大・慶應義塾大・上智大・国際基督教大・青山学院大・学習院大・成蹊大・東京理科大・中央大・津田塾大・法政大・明治大・立教大・南山大・関西大・関西学院大・同志社大・立命館大・私立大医学部医学科など

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