秋風が吹き始め、いよいよ受験本番が近づいてきましたね。
この時期になると、毎週のように模試があり、「また判定が良くなかったらどうしよう...」「周りの成績が伸びていて焦る...」と不安に感じている人も多いのではないでしょうか。
ぼくも現役時代のこの時期は、常に模試のことを考えて勉強に追われていました。
しかし、秋からの模試は、ただ判定を見るためだけのものではありません。
むしろ、ここからの逆転合格を果たすための「最強の分析ツール」なんです!
今回は、模試の結果に一喜一憂するだけではなく、模試を最大限に活用して志望校合格に近づくための活用方法をご紹介します!
秋の模試は「本番の練習試合」と心得る!
まず大切なのは、模試を「本番の練習試合」と捉えることです。
本番同様の緊張感の中で、自分の実力を最大限発揮するための練習の場と意識しましょう。
例えば、大問ごとの時間配分や、解く順番をシミュレーションする絶好の機会になります。
また、「難しい問題があっても焦らない」「解けない問題は一旦飛ばして次に進む」といった、本番で役立つ切り替えの練習もできます。
わからない問題に出会った時に、難易度が高く出来なくてもいい問題なのか少し頑張れば取れる問題なのかを判断できるように練習しましょう!
偏差値や判定より100倍大事!「解き直し」と「徹底分析」
模試の真の価値は、受けた後、特に「解き直し」と「分析」にあります。
結果が返ってきたら、以下のステップで徹底的に自己分析を行いましょう。
まず、自分の苦手を正しく知ることが大切です。
どの科目、どの分野で点数を落としているのかを正確に把握します。
多くの模試では、分野ごとの得点率がデータで示されるので、客観的に自分の弱点を知ることができます。
次に、間違えた問題一問一問に対して、「なぜ間違えたのか?」を深掘りします。
例えば、「数学の関数が苦手」で終わらせず、「なぜ関数が苦手なのだろう?」と考えてみます。
それは「場合分けができないからだ」と気づいたら、さらに「なぜ場合分けが苦手なのだろう?」と掘り下げます。
もし「パターンが多くてややこしいからだ」という結論に至ったなら、「では、場合分けのパターンを一度整理して、問題演習で慣れていこう!」という具体的な対策が見えてきます。
このように、「なんとなく苦手」を「〇〇という分野の△△というパターンの問題が苦手」まで具体化することで、やるべきことが明確になります。
ミスの原因は、「知識不足」でそもそも知らなかったり忘れていたりすることや、「読解力不足」で問題文の意図を読み違えること、また「時間不足」で焦って解いてしまうことや、「ケアレスミス」による計算ミスやマークミスなど、具体的に分類して記録しておくと、自分のミスの傾向が見えてきます。
分析を「未来の計画」に繋げる!
自己分析が終わったら、それをもとに今後の学習計画を立て直します。
まずは、分析で明らかになった苦手分野を潰すための勉強時間を計画に組み込み、苦手の克服を最優先にしましょう。
苦手科目をなくすことが、本番の共通テストや個別試験において総得点を上げる一番の近道です。
また、応用問題に目が行きがちですが、「多くの人が正解できる基本的な問題」を絶対に落とさないことが重要なので、基礎の徹底も忘れてはいけません。
模試でケアレスミスが多かった分野は、教科書や基本的な問題集に戻って再確認しましょう。
秋以降は、新しい参考書に手を出すよりも、これまで使ってきた教材と模試の復習を徹底し、知識の穴を埋めていく作業が合格への鍵となります。
そして、秋以降は志望校の過去問と模試の結果を照らし合わせ、出題傾向と自分の弱点を把握した上で対策を進めるなど、常に志望校と今の自分との差を意識することが効果的です。
メンタルを制する者が受験を制す
最後に、一番伝えたいことです。
模試の結果が悪くても、絶対に落ち込みすぎないでください。
模試の結果は最終的な試験には一切関係ありません。
大事なのは受験本番で合格点を取ることです。
今はそれに向けての勉強をしているに過ぎないので本番で良い結果が出せるように勉強していきましょう!
まとめ
秋からの模試で意識すべきポイントは、まず模試を「本番の練習試合」と捉え、時間配分やメンタルを鍛えることです。
次に、判定結果よりも「なぜ間違えたか」の徹底分析に時間をかけ、その分析結果を日々の学習計画に反映させて弱点を潰していくことが重要です。
そして最後に、結果に一喜一憂せず、最後まで自分を信じてやり抜く強い気持ちを持つことです。
この「模試のトリセツ」を活用して、志望校への道を切り拓いてください。応援しています!
<この記事を書いた人>
同志社大 はまやん
※この記事は、公開日時点の情報に基づいて制作しております。
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