今日は「不合格だった場合」の話をさせていただきたいと思います。
不合格の話なんて縁起が悪いと思うかもしれません。が、落ちてから考えるなんて遅すぎる。
純浪経験者は周りにたくさんいらっしゃると思うので、ここでは私が経験した「仮面浪人」に絞ってお話させていただきます。
少しでも受験に対する不安と大学生活への楽しみが増えたら嬉しいです。
①仮面浪人を選択したわけ
私は祖母の出身校である国立大学に憧れを抱いていました。
ただ同時に、少しでも早く法律を学びたいという思いもありました。
だからこそ私は法学部に絞って受験をし、とある私立大学の法学部に共通テスト利用で入学しました。
正直その大学には全く興味がなかったです。でも法律を早く学びたかった。
ここで浪人を選択して来年この大学にも不合格になったらどうしたらいいんだという恐怖もあったんだと思います。
法律は学びたい。でもこの大学じゃない。
入学式までの数週間、毎日どうするべきなのか考え、考え抜いた結果の仮面浪人でした。
②仮面浪人生活
結論から言うと入学してよかったです。
法学が有名な大学だったので、授業は期待以上。
クラスの子たちも気が合う子ばかりで笑いが絶えない最高な日々でした。
今までの人生で一番楽しい学校生活だったと言っても過言じゃないぐらい楽しかったです。
仮面浪人は裏切りか
ただ同時に、仮面浪人というのは一種の裏切り行為だと思っていました。
「来年この授業とろう」と言われた時、なんで返せばいいのかわからなかった。
卒業までに行きたい場所リストを一緒に作っている時、これは無に帰するのかなと申し訳なくなった。
みんな前を向いて楽しんでる。私だけよそ見をしている。
誰かに相談をしていたら違ったのかもしれませんが、私は不合格になって2年生に上がることも考え、普通の大学生活を送りたかったんです。
完全なわがまま。
ばれないように
だからこそ絶対にばれてはならないと思いました。
参考書は全てスマホで写真を撮り、隙間時間にスマホをいじっているフリをして受験勉強。
遊びに誘われれば極力断らない。
午前中に大学の授業、午後に家で受験勉強、夜にバイト。
とにかく時間を徹底的に管理して、「普通の大学生」に見えるように全力を尽くしました。
どうしても純浪の子には勉強時間は負けてしまう。
だからこそ効率的な学習を心がけました。
③再度の不合格
さて、私はまさかの不合格を再び叩き出しました。
でも去年から100点も上げられた。
僅差落ちでした。悔しかった。
でもこの一年の勉強には意味があったことを知り、嬉しくもありました。
進級か進学か
さて、2年生にそのまま上がるか、共通テスト利用で試しに受けていた早稲田大学に進学しなおすか。
正直とても迷いました。
第一志望校でもなく法学部でもないのに1年遅れて進学する意味があるのか。
ただこの1年の成果を消したくもなかった。
友人へ
怖かったです。大切な友達に「実は仮面浪人してて」って伝えるのは。
縁が切られてしまうことも覚悟の上でした。
でも本当に素敵な友達でした。
「合格おめでとう」ってお祝いしてくれた。「これからも色々なところ行こうね」って繋ぎ止めてくれた。
大学が変わって3年目ですが、今でも仲良くしてくれています。
素敵な友人にも、友人に出会わせてくれた1つ目の大学にも感謝しかありません。
④最後に
今更ではありますが、私の仮面浪人は不合格体験記です。
ただ、誰よりも充実した浪人生活だったという自信があります。
両親との約束で大学は1日も休まず、1つも単位を落としませんでした。
受験に必要な諸々の費用はバイト収入で賄いました。
正直、肉体的にも精神的にもキツかったです。
でもそれ以上に楽しかった。
わたしは現役であの大学に通えて本当に良かった。
そして1年遅れて法律とは違くても今の大学で学べて良かったと思っています。
高校生の頃には思いもよらなかったであろう進路ではありますが、全て振り返ってみると「正解」でした。
いや、「正解にした」が正しいでしょうか。
捉え方次第
ここまで長々と書いてきましたが、私は別に仮面浪人を推奨したいわけではありません。
第一志望校ではない2つの大学に通った私が言いたいこと、それは「全ては捉え方次第」ということ。
合格する人も不合格になる人もいます。仕方がない。それが受験です。
でもね、その結果を「正解にできるかどうか」それこそが一番大切です。
私は負け惜しみとかではなく第一志望校に落ちて良かったと思っています。
そうじゃないと出会えなかった人たちに出会えたから。
不安になるかもしれません。
でも、回り道には回り道にしか咲いていない花があります。
あまり気負いすぎずに、自分の選択に自信を持って進んでいってほしいなと思います。
<この記事を書いた人>
早稲田大 ねいろ
今更ですが某ヒーロー学校漫画にどはまり中です!!青春熱いなあ!!
※この記事は、公開日時点の情報に基づいて制作しております。
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