こんにちは!
東京外国語大学 言語文化学部のパチアです。
もう7月...それともまだ7月という感じでしょうか?
ちなみに、暑さが大の苦手な私は、休み休み、体調管理に気を付けて頑張っています!
2年生の夏は、学校行事も部活も忙しくて、勉強との両立に悩む人も多い時期。
しかも、文系に進むか、理系に進むかを考え始める時期の人もいるかもしれませんね!
私は高校2年のこの時期に文系に進むことを決めました。
そんな今のうちから、「自分に合った勉強法」を見つけられると、受験本番でとても大きな力になります!
そこで今回は、「文系=丸暗記」ではない、言葉にこだわる教科別勉強法を私の体験をもとに紹介します!
実は過去の私は...
高校2年生の私
文系を選んだのはいいものの、暗記がとにかく苦手...どうしよう!
周りに暗記が得意な人が多い中、1人なかなか覚えられずに、最初は大苦戦。
しかし、勉強法を工夫してからは「ひたすら暗記している」という感覚よりも、「言葉を駆使して、本質を理解している」という感覚のほうが強くなりました。
そして、文系科目がより一層面白くなりました!
皆さんの中にも、「文系=とにかく暗記!」って思ってる人、いませんか?
今回の記事では、そのイメージを覆したいと思います!
目次
1. 【英語】「make」=「作る」で終わらせていませんか?
2. 【国語】「恣意的」の意味、文脈で掴めていますか?
3. 【社会】「1789年のフランス革命」で終わっていませんか?
4. 【理系科目】「係数」「定数項」、人に説明できますか?
5. 【復習】「苦手」の正体を特定していますか?
1. 【英語】「make」=「作る」で終わらせていませんか?
英単語、どうやって覚えてますか?
「make=作る」「get=手に入れる」みたいに、一対一で暗記してる人も多いと思います。
しかし、それだと単語の持つ本当の意味やニュアンスが見えてこないんです。
例:make
例えば「make」には
・作る
・AをBにする
・Aに...させる
...など
いろいろな意味がありますよね。
実は「make」には「既にあるものに手を加えて、何かを作り出す」というイメージがコアにあります。
「コアの意味」を理解する!
この「コアの意味」がわかると、派生する意味も理解しやすくなります。
熟語や構文も、丸暗記ではなくて「なんでこれらの組み合わせでその意味になるのか?」を考えてみると、忘れにくくなります!
さらに、「コアの意味を踏まえた上で一つ一つの定義を理解する」習慣を身につけることで、長文読解で一見知らない用法に出会ったときにも、意味を推測できるようになっていきます!
2. 【国語】「恣意的」の意味、文脈で掴めていますか?
現代文や古文で「この単語、なんとなくこういう意味だと思っている」で、深く考えずに進めてしまっていること、ありませんか?
例:恣意的
例えば「恣意的」。
まず、「意図的」と混同していたりしませんか...?
「勝手気まま」という意味を知っている人は素晴らしいです!
しかし、入試に対応できる読解力を身につけるには、それだけだと少し足りません!
文の中でその言葉が、どんなニュアンスで使われているのかを見るのが大切です。
筆者はその言葉を...
・肯定的に使っている?
・否定的に使っている?
・言語学の学術用語として使っている?
...など
何となくで読み進めていると思いもかけないところで読み違いをするかもしれません。
文脈の中での言葉の使用に敏感になる!
文章における言葉の用いられ方に敏感になることが、読解力をグッと高めるポイントになります!
他にも、文章読解においては「これ」、「それ」、「この」、「その」のような指示詞が何を指すのかにも注目するのが大切です。
私は文章をただ何となく読むのではなく、一語一語理解しながら取り組むようにしたことで、長文読解が少しずつ「何となく」から「自分の力で」解いている感覚になりました!
時間はかかるかもしれませんが、少しずつこの方法に慣れていくのが大切です!
古典単語でも、英単語と同様に「コアの意味」を掴む!
古典単語でも、「いみじ」みたいに、一見バラバラな意味を持つ言葉がありますよね。
でも、実は語源は「忌む」と同じで、「神聖なものや不吉なものに対して恐れを抱く」というコアの意味があります。
そこから転じて、「程度が甚だしい」となります。
さらに派生して、肯定的に「非常に優れている」、否定的に「非常にひどい」といった意味としても使われているのです。
コアの意味を知ってると、バラバラに覚えるよりも、はるかに暗記しやすくなります!
3. 【社会】「1789年のフランス革命」で終わっていませんか?
社会科目、とくに歴史を「用語暗記」と思っていませんか?
確かに年号や人物名を覚えることも必要ですが、それだけでは一問一答にしか対応できない用語の「丸暗記」で終わってしまいます。
例:フランス革命
例えば「1789年 フランス革命開始」だけではなくて、
・どんな社会状況があって
・誰がどんな不満を抱えていて
・どんな出来事が起きて
・どう変わり
・その後にどんな影響を与えたのか
...という物語としての背景や因果関係を理解することが、入試にも通用するようになる理解へのポイントです!
大切なのは、「流れ」を掴むこと!
用語の背景にある「人の思いや時代背景」を掴むことで、バラバラの知識としてではなく、一連の流れとして深く理解することができます。
それにこうやって勉強する方が楽しいです!
世界史や日本史だけじゃなく、倫理や公共でも同じです。
特に共通テストでは、「同じ時代に他の場所では何が起こっていたのか」というように、知識を複合させて答える問題も多いため、視点を広く持ち、芋づる式に理解していくことが重要です。
4. 【理系科目】「係数」「定数項」、人に説明できますか?
「え、理系科目にも言葉の理解が大事なの?」と思った人もいるかもしれません。
しかし、数学や理科の用語の理解が曖昧なことは、ニガテの原因になりえます!
例:因数分解にまつわる単語
例えば...
・係数
・項
・定数項
・たすきがけ
これらの単語を、人に伝わるように説明できますか?
私は、一時期、数学が大の苦手でした。
しかし、一つ一つの用語の意味を丁寧に理解するようにしたら、授業中の先生の説明も、問題集の解説も、格段に理解しやすくなりました!
理系科目も言葉で整理し、理解する!
文系を選んだ皆さんの中には、言葉の使用に達者な方・関心のある方も多いはず...!
そうであれば、その能力を理系科目にも活かしましょう!
数学の用語理解に限らず、理科の実験や法則も、「何のためにこの手順や条件があるのか?」を言葉で整理して理解することが大切です。
ただ教科書の説明文を眺めるのではなく、国語の長文読解のように、自分の言葉で説明してみる。
これができるようになると、理解が深まって、応用問題にも強くなります!
5. 【復習】「苦手」の正体を特定していますか?
教科別とは異なりますが、復習も大事な学習の1つです!
「なんでこの問題、間違えたんだろう?」
「なんでこの教科、嫌なんだろう?」
それ、言語化できてますか?
例:英語のリスニング
英語のリスニングが苦手でも、
・単語力が足りない?
・単語の発音を覚えてない?
・文法がわかってない?
・聞き取れない音のパターンがある?
・緊張して集中できない?
...など
ひと口にニガテといっても、様々な原因が考えられます!
ニガテは分析する!
ニガテからは目をそむけたくなるかもしれません。
それでも、ニガテを分析することで、何が原因でニガテになっているのかがわかります。
そして、その原因に対してピンポイントで対策をした方が、闇雲にやるよりもずっと効率が良いです!
私は数学のニガテに対して、「基礎の解き方のパターンが頭に入っておらず、いつも基本的なことすら遠回りして解いている」ことに気付きました。
そこで、教科書にある基本的な解き方を何度も練習し、模範解答と自分の答案を見比べて最短ルートを取れているか確認するようにしました。
すると、数学の点数が大幅に上がりました!
繰り返し触れることも大切!
理系科目と同様、文系科目も演習による慣れが大切です!
文系科目は特に人が紡ぎ出す「言葉」に関連するものも多いため、同じ言葉が文脈によって違う意味で使われることもしばしば...。
そこで、「繰り返し触れる」ことも、言葉を深く理解するためには重要です!
【まとめ】暗記よりも「言葉へのこだわり」を大切に!
暗記することが多い文系科目といっても、ただ丸暗記するだけでは限界があります。
今回紹介したのは全て「言葉にこだわる」勉強法です!
「丸暗記」から「本質の理解」へ。
そんなふうに勉強への意識を少し変えるだけで、ニガテが減ったり、勉強が楽しくなったりします!
勉強に関して困ったら...
今回の勉強法に関することでも何でも、何か勉強や学校生活で気になることがあったら、気軽に「先輩ダイレクト」で質問してみてくださいね。
私への指名質問も大歓迎です!
\先輩への指名質問も可能/
皆さん全員が、自分に合った「言葉にこだわる勉強法」を見つけられますように!
心の底から応援しています!!
<この記事を書いた人>
東京外国語大 パチア
高校生の頃から意識していた「言葉にこだわる勉強法」、大学生になった今でも絶賛活躍中です!
※この記事は、公開日時点の情報に基づいて制作しております。
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