「心理学って何を学ぶの?」
そんな疑問に、今心理学を学んでいる私たちがお答えします!
執筆メンバー自己紹介
中京大学心理学部心理学科のさざなみです!
司会放送部所属(11月に引退)で、最近は大学院入試に向けた勉強のおともに、甘いものを食べまくっています。(笑)
新作のフラペチーノが今のモチベーションです!
岡山大学文学部人文学科、心理学専攻のちゃまめです!
手話サークルに所属していて、最近はおいしいチョコレートを探すことにはまっています(冬だからチョコが溶けにくくなってうれしいです)。
➀心理学って文系?理系?~心理学統計(さざなみ)~
心理学というと、「心を読む」とか「話を聞いて問題を解決する(カウンセリング)」といったイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。
私も入学する前までは、「こころ」という抽象的なものを扱うため、哲学的で文系っぽいイメージを持っていました。
しかし、心理学は科学的な根拠を大切にする学問なんです。
「ある問題に、こう対処したらうまくいった!」という研究を科学的な視点で見てみましょう。
「特定の研究者が、1人の参加者に実施して、その時だけ成功した」という研究結果と
「複数の研究者が、まったく同じやり方で40人の参加者に実施して、同じ結果(成功)になった」
という研究結果なら、後者の方が信頼性が高いですよね?
こうして研究で得られたデータを分析するために、「統計の知識」が必要です。
心理学を学ぶことができる大学・学部の入試は文系の内容がメインですが、学ぶ内容にはガッツリ理系も含まれます。
私としては、そこが心理学へのイメージと現実の一番のギャップでした。
心理学統計や実験(ちゃまめさん担当)は卒業するために必須の科目なので、理系出身の人が活躍していたのが印象に残っています。
統計の知識を身につけると、ニュースや書籍などをより深く理解することができて面白いですよ!
➁脳や心の仕組みを調べる ~心理学実験(ちゃまめ)~
心理学は、カウンセリングのイメージが強いと思いますが、実は心理学を学ぶ人は実験を避けては通れません。
なので、カウンセラーになりたい人は、もれなく心理学実験という授業で、実験について学ぶことになります。理系っぽいですね。
皆さんが一度は目にしたことがあるであろう、あの「直線の両端に矢印をつけると、直線が長く見えたり短く見えたりする」現象が、本当に長さが違って見えるのか、それとも単なる気のせいなのか(本当は長さが変わって見えていないのか)を実験しました。
↑「ミュラーリヤー錯視」(ちゃまめ作)
グループで実験装置を作り(紙を切るだけですが)、協力し合いながら実験を行っていき、その結果をまとめて発表します。
仲間と一緒にわいわい実験ができるので、とても楽しいですよ。
ただ、そのあとのレポートをまとめるのは大変でした・・・。
➂個人的!面白かった授業:カウンセリング基礎演習(さざなみ)
私が面白いと思った授業は、カウンセリング基礎演習です。
カウンセラーを本気で目指し、さまざまな条件をクリアした人だけが受けられる授業です。
受講生同士がペアになって、クライエント(相談したい人)とセラピスト(相談を受ける人)として、カウンセリング場面を想定したロールプレイを行います。
その中で話の聞き方や寄り添い方を学んだり、自分の話し方の癖を知って修正したりする作業を繰り返します。
自分のカウンセリングを見返して記録を作るときや、お互いの改善点を伝え合う場面など、大変なことも多いです。
しかし、今まで受けてきた授業の中で一番実践的で、自分が実際に働く時のイメージが明確になっていくので、ワクワクもしています。
「心地よい相づち」や「話を掘り下げる質問のコツ」など、普段の会話や生活の中でも学んだ知識が役立つ場面はたくさんありそうです!
➃個人的!面白かった授業:臨床心理学の傾聴実習(ちゃまめ)
私が面白いと思った授業は、臨床心理学の授業で行った、【傾聴】の実習です。
まあざっくり言うと、話を聴く際に、いかにうまく聴いて相手に気持ちよく話してもらえるか、といったスキルのことです。
傾聴の実習では、「自分の小学校時代の通学路を描いて、思い出を語る」「自分が子供の時に好きだった絵本を紹介する」といったことをしました。
この実習の面白いところは、話す側ではなく聴く側の実習だということです。
どんなタイミングで、どんな相槌を打てば会話が盛り上がるか、どんな質問をすれば会話を膨らませることができるか、を考えながら相手の話を聴いていきます。
はたからみると、ただ楽しそうに雑談しているように見えますが、しっかりとカウンセラーに必要なスキルを学んでいるんですよ!
まとめ
今回は「心理学を学んでいる」という共通点から、「さざなみ」と「ちゃまめ」の2人で、世間の心理学へのイメージとのギャップをメインにお話ししました。
これを読んだ皆さんが、「心理学を学んでみたいな」「大学生活ってこんな感じなんだな」と進路について考えるきっかけになれば幸いです。
記事を作成する中で、同じ「心理学」を専攻していても大学・学部ごとにカリキュラムがかなり違うことがわかって、とても驚きました。
皆さんが、自分に合った進路選択ができることを祈っています。
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<この記事を書いた人>
中京大 さざなみ
岡山大 ちゃまめ
※この記事は、公開日時点の情報に基づいて制作しております。
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