こんにちは、金沢大のちやかと京都工芸繊維大のヒイラギです!
今回はなんと、大学で建築の勉強をしている私たちから「建築学科のリアル」を対談形式でお届けする特別企画です!
建築を志望している人も、まだ学部選びを迷っている人も、ぜひ最後まで見ていってくださいね!
まずは私たちの自己紹介から!
ヒイラギ:京都工芸繊維大学のデザイン建築学課程で建築を勉強。1年生の後期にデザインと建築の2つのコースに分かれる。
ちやか:金沢大学の理工学域・地球社会基盤学類に所属。土木・都市計画コースのうち、建築の副専攻がある。
なぜ今の大学・学科を選んだか
ヒイラギ:最初に、大学で建築を学ぼうと思ったきっかけは?
ちやか:私は地元にニュータウンができて、次々と家が建っていくのを見て、人々の心のよりどころになるような空間を自分でもつくりたいと思うようになったからかな。
ヒイラギ:私は中学生の時に引っ越しをして前に住んでいた家に愛着があったから、その家の模型を作ってみたりしたんだ。オープンキャンパスに行って建築学科の人が作った模型を見て、こんなものを作れるようになりたい!と憧れたな。
ちやか:ええ!子供の頃に模型をつくっていたなんてすごい(笑)!ちなみにヒイラギさんはどうやって今の大学を選んだ?
ヒイラギ:私は建築の中でも特に古い建物に関心があったので、京都に行きたい気持ちが強くて。あとは国公立がよかったからかな。建築系っていろいろあると思うけど、ちやかさんはどんな理由で大学を決めた?
ちやか:実は私の一番の大学の決め手は「実家から通えるかどうか」で。中でも金沢大学は、もう1つ興味のあった都市計画も学べると聞いて金沢大学を選んだんだ。欲張りだったんだよね(笑)。
ヒイラギ:欲張りが叶う大学が実家から通えるなんて最高だね!
ちやか:そうそう!建築の授業はどんな感じだった?
ヒイラギ:授業は設計演習だけじゃなくて、歴史や構造力学があったけど、数学が苦手だったから泣いた(笑)。実習は、最初は図面の模写で描き方を学んでから、住宅や地域の公共施設を設計したよ。私は図面だけ提出したんだけど、ちやかさんは模型まで作ってた?
ちやか:私は美術館や集合住宅をつくって、図面と模型で提出したよ。不器用だから模型づくりにはいつも苦労しているんだ...。建築設備や構造力学などの座学も平行して学んでいるよ。
建築士資格は取得する⁉
ちやか:そういえばヒイラギさんは、建築士の資格を取る?
ヒイラギ:受験資格を得るための授業は取り切ったけど、建築士資格を取る予定はないかな...。専門の工業デザイン系で就職するよ。でも、友人で店舗やオフィスの内装に関わる仕事をする人は大学院のときに受験してた。ちやかさんは資格取る予定はある?
ちやか:学生のうちに取る人もいるのかあ(笑)。私は副専攻の授業を全て(無事に)取り終えたら、1級建築士の受験資格が得られるので、今のところ取る予定かな。
ヒイラギ:すごい...!1級建築士は指定の単位がたくさん必要なので、私は2級を取れる分だけに絞ったんだ。大学院に進む人は、院の内に取る人が多いような気がする。
ちやか:建築士試験は難しいって聞くけれど、就職する前に資格勉強できるのはいいよね!ただ、学科試験に合格しても建築士として認められるには、2年の実務経験が必要みたい...。
ヒイラギ:そうだよね。長い道のりだよね...。
実習は大変⁉
ヒイラギ:資格試験はもちろん大変だと思うけど、大学の実習もわりとハードだよね?
ちやか:うん...。課題提出前日に図書館にこもってひたすら作業をして、朝の5時まで徹夜したことも(笑)。精神的にも辛くて、朝日が身体に沁みたよ...。ヒイラギさんもそんな経験ある?
ヒイラギ:めちゃくちゃある(笑)!私は家で作業する派だったから、1人でこもって進めてた。提出の日の早朝に完成して、日が昇るくらいにコンビニにスキャンしに行ったりとか...。何とか間に合って提出できたときは、安心&達成感で満たされたな(笑)。
ちやか:建築あるあるだね(笑)。私も、自分が設計したものをプレゼンボードに貼り付けたときのやりきった感はすごい。設計演習は大変だけど、それを乗り越えると楽しめるんじゃないかな。
ヒイラギ:そうそう。徹夜したことがないという猛者もいるけど、基本的にものづくりが好きで、こだわりのある人が多いので、やりきりたくて頑張ってる感じはあるよね。
入学して感じたギャップ
ちやか:大学に入学する前と後とでギャップを感じたことは?
ヒイラギ:高校生のときは「設計=図面を描く・模型をつくる」というイメージがあったけど、構造や設備に関する授業で計算が想像以上に多くて面食らったよ(笑)。あとは、建築だけでなくデザインやアートなど、様々なことに関心がある人がいて、接していて面白い人が多かった。ちやかさんはどうだった?
ちやか:そうだな~、私も意匠だけではないこともカリキュラムに入ってることに驚いたかも。段々と知っていることが増えていくと、どこに行っても間取りとか構造を無意識に確認しちゃったり(笑)。
ヒイラギ:わかる!デザイン系でロゴの課題をやってから、やたらと町中で目につくようになったよ...。勉強して見える世界が変わるってこういうことか!って感じ。
まとめ
長くなってきたのでまとめに入りますが、建築系も選択肢に入れて迷っている高校生へ、ひと言お願いします!
ちやか:建築学科は、他の学科に比べ忍耐力が求められる場面もありますが、実際建物を建てるのに必要な知識を勉強できるのでオススメです!デザイン・ものづくりに興味がある人は、ぜひオープンキャンパスに行って建築学生がどんなことをしているか見てみるとよいと思います!
ヒイラギ:最終的にデザインコースを選んだ身からすると、「資格がある」って強いなと感じます。あとはものづくり全般に言えることですが、人の生活に物理的に介入していけるって、とても責任があることだけれど、同時にやりがいがあることだと思っています。ちやかさんも言ってくれているように、建築学科といっても大学によって特徴は違います。自分が勉強したいことが勉強できる場所を選択できると最高ですね!
<この記事を書いた人>
金沢大 ちやか
京都工芸繊維大 ヒイラギ
ヒイラギ:みなさんに行ってみてほしい建築は、みんなの森 ぎふメディアコスモスです!
ちやか:私のオススメは、クラブハリエのラ・コリーナ近江八幡だよ!
※この記事は、公開日時点の情報に基づいて制作しております。
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