皆さんこんにちは。
名古屋大学教育学部のなーくです。
受験生生活の折り返し地点も過ぎ、刻一刻と「本番」までのカウントダウンが迫ってきているね。
本番まで時間があるわけではないけれど、本番直前でもない。夏休みにブーストをかけて頑張ったから、一息つきたい。
そんな「今」を過ごしているところかと思うけど、正直、疲れてしまって少し手が止まってしまっている人もいるのではないかな。
目標が明確にあって、その目標に向かっていつまでに何をできるようにすべきか、という計画が立っていれば、ただひたすらに努力することはできる。
ただ、全員がそうであるわけではないし、「目標を明確に?」...できないから困っているんだ、という声だってあると思う。
今回は、そんな受験生のみんなに、エールを送るとともに、「明確に」とはどういうことなのか、についての「なーく先輩」の見解をお伝えするよ。
①自分が目指すものは何?
今この記事を読んでくれているみんなは、なぜ大学に行きたい?
「大学に行けと言われたから」「大学に行ったほうが将来安定しやすそうだから」「周りの人もいくし何となく」といった外発的な動機づけの人もいるだろうし
「○○を学びたいから」「将来○○になりたいから」といった内発的な動機付けに基づく人もいるだろうね。
「△☆さんがいるから、目指しているから」「□△さんには負けたくないから」といった理由の人もいるかもしれない。
僕は、一番身近だった「教育」というものについて勉強してみたいなという(建前っぽい)想いと、中学時代の知り合いや周囲の人に「さすが」と思われたい、逆に「思ったより...」とがっかりされたくない、という想いがあった。
今振り返ると、この後者の想いは僕にとって適度なプレッシャーになっていたのかもしれない。
この目標があったから、何としてでも名古屋大学に合格するために、自分が得意だった二次試験のレベルをより強固なものにすることを中間目標として、計画を綿密に立て、ひたすら演習⇒採点⇒復習を繰り返した。正直理由なんてなんでもいい。
とにかく、大きな目標が一つ存在し、その目標にたどり着くために、中くらいの道しるべをいくつか設定し、その道しるべを達成するためにこなすべきタスクを設定する。
つまり、目標の明確化に必要な要素は2つ。
最も上位にある大きな目標の理由と、その目標達成に必要な中くらい(小さな)目標の設定。
冒頭の質問を改めてここでするけど、みんなはなぜ大学に行きたい?なぜ「その」大学を目指している?
この理由を改めて考える。この「なぜ」の部分にモチベーションを持続させる要素があり、その目標に向けた道しるべの具体性を増す要因になる。
②明確にするって何?
そもそも、志望理由を明確に!とか、取り組むべき課題を明確に!とか、何かと「明確にしよう」ということが言われるよね。
僕がこれまでに書いた記事の中にも、「明確に」という言葉は数多く使ってきた気がする。
とはいうものの、明確にするって何をしたらできるのかもわからないし、そもそも明確って何だっけ?となってしまう現実がある。
とりあえずやることをリストアップしてみたり、自分のできないことを洗い出してみたり、さまざまなことをしてみたのではないかなと思うけど、ポイントは、1つ1つの行動に「目的」を意味付けできるかということ。
例えば、「取り組むべき課題を明確に」というお題があったとする。とりあえず今必要そうな学習をただ並べてみる(一例として数学の条件付き確率の問題)。これでは、明確になったとは言えない。
何のためにその学習を必要だと判断したのかを考えてみると、これまでに名大の模試を受けたときによく出た分野であり、基礎レベルの段階から理解できていない傾向があったから。
言葉の順序を整理してみるけど、(名大の入試で条件付確率の問題が多く出ており、自分自身の正答率も低い現状があったため、基礎レベルからの復習をするために、)「数学の条件付き確率の基礎問題集」に取り組む。
()の部分の意識が高ければ、何に取り組むべきか、どのように取り組むべきかが「明確」になるね。
もう一つ例を挙げよう。私が先生に名大の英作文の採点をお願いするというシチュエーション。
ただ採点をお願いするのでは、課題を明確にしたうえで取り組んでいるとは言えない。
「語彙文法についてのフィードバックが欲しい」(自分は英文法が苦手だから、誤っている文法事項があれば詳細に教えてほしい。)
「論理的な文章を書けるようにしたい」(どういった構成で書けばいいかわからないから、今の構成でおかしくないか、どう改善できそうかを教えてほしい。)
ここまでリクエストして質問する学生も少ないかもしれないけど、先生の採点の質も上がるし、自分の学習の質も上がる。一石二鳥な方法だね。
なぜ、何のために、という目的をできるだけ具体的に意識できたとき、自分がいま取り組むべきことも自然に明確になってくる。ぜひ一度挑戦してみてね!
明確にするって何ぞや?という風に長々と説明したけれど、受験生時代の僕ができていたかといわれると、少なくとも意識してはいなかった。
大学生として数年過ごした今、何のために限りある時間を使うのか、という目的意識を強く持つようになった。もちろん、遊ぶときは何も考えずひたすら遊ぶし、無駄な時間を過ごしたなと後悔するようなネットサーフィンの時間だって僕の夏休みの大半を占める。
ただ、時々、このような意識を「意識的に」考えるよう心掛けているよ。その結果、何かしらの起こした行動が自分自身の力になっていると実感できる瞬間も増えたし、受験生当時、無意識に考えれていた部分もあったのかなと振り返ることができた。
慣れないとこれまで使わなかった「頭の筋肉」を使うことになって大変かもしれないけれど、受験の結果以上に自分の力になると思うから、少しずつでも意識してみてほしい!
なーく先輩は、二次対策が終わらず、共テ対策の期間を3週間ほど削ってしまったために、共テでは悔しい結果になってしまったよ。
最後に
今回は、自分の学力面・計画面を客観視することで、これから解決すべき個人の課題を見つけ、より効率的な学習をするためのポイントを説明したよ。
ただし、どれだけ効率的に勉強をできるかを考えても、最終的に重要になるのはどれだけの量をこなしたか。
量×効率 の最大値を目指せるように、暑く生活しずらい季節だけど、適度に休憩を取りながら合格を目指して頑張ってね!
<この記事を書いた人>
名古屋大学教育学部 なーく先輩
僕は夏休みブーストで力尽きないように、おいしいスイーツを食べて息抜きしているよ
※この記事は、公開日時点の情報に基づいて制作しております。
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