こんにちは!
名古屋大学法学部のサンライズです。
今回のテーマは、「勝負の夏、やるべき勉強は何か」です。
受験生にとって夏がいかに大切かは、あえて言うまでもないでしょう。
ここでは、私が受験生時代、どのようなことを大切にして夏を過ごしたかという観点から、「この夏、ぜひ取り組んでほしいこと」を書いていきたいと思います。
参考にしてもらえたら嬉しいです!
基本的な考え方:普段できないことをじっくりやる!
夏休みは、何といっても時間があります。
時間があるということは、皆さん一人ひとりが「本当はやりたかったのに普段の生活では時間がなくてできなかった」ことを、自分のペースで進めることができるということ。
だから私は、「普段なかなかできないことを、じっくり進めよう」と考えて夏の学習に取り組みました。
ここで大切にしてほしいのは、
☆「普段できないこと」の意味を取り違えない☆
ということです。
例えば僕は、夏休みに、苦手科目の問題演習に集中的に取り組みました。
でも、夏の学習のために特別に難しい問題集を用意するとか、難問に多くの時間を割くといったことをした記憶はありません。
そうではなくて、あくまでも「日常の学習の延長線上で」できることを考えて実践するのが大事だと、僕は思います。
詳しくはこれから、書いていきます!
苦手克服に集中!
「普段、やりたくてもできないこと」の代表格が、苦手克服のための集中的な勉強ではないでしょうか。
苦手科目はそうでなくても理解に時間がかかるし、普段は学校の授業についていくので精一杯という人も多いと思います(僕もそうでした)。
夏休みは、そうした苦手科目(分野)の勉強を進めるのに最適!
とりわけ受験生にとっては、全ての教科について、「苦手を減らす/なくす努力」は欠かせません。
少しでも苦手(意識)を克服したり、「自力で解ける・考えられる」問題を増やしたりしておくことが、受験本番まで活きてくると思います。
というわけで僕は、「苦手科目への集中的な取り組み」を夏休みの重点課題としました。
ここでは、僕の取り組み方を簡単に紹介します。
①基本は、学校の課題+「ゼミ」教材で十分
先ほど、「普段できないことをやる」というのは、「特別な問題集を用意したり難問に取り組んだりすることではない」と書きました。
僕は、自分の苦手科目である数学の対策に重点を置いたのですが、使った教材は学校の課題と「ゼミ」教材「だけ」だったといっても過言ではありません。
それらを、自分の決めたルール(後述)通りにきちんと進めるだけで、個人的には精一杯でした。
当時は特に意識していなかったのですが、苦手科目だからこそ、多くの教材に手を出しすぎると全てに手が回らず、中途半端なままで受験本番を迎えることになっていたかもしれません。
要は、「基本は今、手元にあるものをフル活用すれば、それで十分『苦手克服』が可能」だということ。
むやみに様々な教材に手を出さず、「これ」と決めたものをじっくり使い倒しましょう!!
②「じっくり、分かるまで」がコツ
教材は最低限のものに絞りつつ、僕が最後までこだわった「マイ・ルール」は
「基本的な問題は、自力で解けるようになるまで取り組む」
ことでした。
僕の学校で使っていた参考書は、問題の難易度が表示されていたため、どれが基本的な問題なのか、おおまかに分かるようになっていました。
それを参考に、「このレベルの問題までは解けるようになろう」などと目標を決めて、実際に「自力で解けるようになる」まで演習を繰り返しました。
なにせ苦手科目ですから、一度で解ける問題はほとんどありません(というか、一度で解ける問題はスキップしていました)。
むしろ、解説を読むまで解答への糸口すら分からなかったり、解説の理解ができなかったりといった問題も多かった記憶があります(苦笑)。
普段はなかなか、解説をじっくり読んで解き方を理解する余裕がなかったのですが、夏休みの余裕をフルに活かして、慌てず取り組みました。
③学習ペースの管理は怠らない!
ただし、いくら時間があるといっても、ペースの管理は重要です。
せっかくの休みですから、心身をリラックスさせる意味でも、「四六時中、勉強し続ける」ことはオススメできません。
多少の余裕を作るためにも、自分なりの学習ペースを決めてしまうことが大切だと思います。
僕の場合、勉強する範囲を苦手分野(例えば、確率や数列など)に絞り、「1日にどれくらい(何ページ)進めるか」を大まかに見積もって取り組みました。
このとき、「2周~3周する前提で」学習計画を立てることがポイント。
苦手科目に対しては、「どうせ一度では理解できない(理解できたつもりでも、自分で正解にたどり着く力はついていない)だろう」くらいのスタンスで準備しておくのが良いと、僕は思っています。
ともかく、自分で決めたペースを大きく乱さないでじっくり問題に取り組むことが肝要。
僕の場合は、「苦手だろうが何だろうが、やらなきゃダメ!」と自分に言い聞かせて、日課として数学に向き合っているうちに苦手意識も忘れていました(笑)。
基礎知識の定着も重要!
さて、ここまでは、「夏休みだからこそできる」苦手克服を重点において書いてきました。
もう一つ、夏から受験本番まで継続的に取り組むべきだと僕が考えているのが、「各教科の基礎知識を定着させる」ことです。
とりわけ英単語や古文単語など、文理を問わず必要になる知識の定着度合いは、秋以降の学習に決定的に影響すると思います。
僕は英語・国語ともに得意科目だったのですが、単語の暗記は苦手で、なんとなく後回しになりがちでした。
「夏ごろまでは、それで何とかなっていた」といえば聞こえはいいのですが、秋以降、受験本番を見据えた問題演習が始まると、そうした弱点が露骨に響いてきます。
というのも、単語は「覚えてさえいれば正解できる」ため全体の正答率は高い傾向にあるのですが、そうした「みんなができる(はずの)問題」に正解できない、ということが起きるのです。
課題は明白であるだけに、そうした失点は「もったいない」としか言いようがありません。
でも、そうした失点は単語などを「覚えてさえいれば」防ぐことができ、本番までに最も確実に対策できるポイントともいえます。
というわけで、受験生の皆さんには「今からでも遅くないので」基礎知識を固めることに注力してほしいと思います。
普段の学習では、授業内の小テスト対策とか、テスト範囲に指定された内容の対策くらいで精一杯だという人も多いでしょう。
普段はそれで乗り切れば良いのですが、「受験のための」基礎力をつけようと思うと、「もう一押し」の努力が必要です。
といっても、特別なことをする必要はまったくありません。
「苦手克服」のパートとも重なりますが、教材は手元にあるものを使い倒せば十分ではないかと思います。
むしろ、それを使って「いかに知識の穴をふさげるか」が重要。
「一度みて覚えられなかったものに印をつけ、次は印をつけたものだけ見直す」といった小さな工夫を重ねて、基礎固めを進めてください。
普段できないことに注力して、秋以降の「土台作り」を!
以上が、僕が考える「夏にやるべき勉強」です。
苦手克服と基礎知識の定着は、一朝一夕には進まないもの。
だからこそ、比較的時間に余裕のある夏休みに重点的に取り組むことが重要といえます。
ただし、人によっては模試や塾などが重なって、「想像以上に自由に使える時間が少ない」ということもあるでしょう。
そんなときはまず、「自分は何に取り組むべきか/取り組みたいか」、簡単でも良いので書き出して、優先順位をつけましょう。
自分の予定と優先度の高い「やるべき/やりたいこと」とを、パズルのようにうまく組み合わせて、それから「具体的に、何をどこまで(何ページ分くらい)進めるか」考えれば、スケジュールに沿った計画を作ることができると思います。
この夏の学習は、秋以降の二次試験対策や共通テスト対策に直結します。
無駄な学習は一つもありませんが、時間を作りやすいこの時期にこそ、「やるべきだけど、つい後回しにしてしまっていた」勉強に取り組みましょう。
いま自分の苦手を克服したり基礎力を磨いたりしておけば、秋以降の学習がグッと楽になり、余裕ができます。
受験生の皆さんが、受験勉強を順調に進めていくために、この夏を有効に活用できることを、心から祈っています!!
<この記事を書いた人>
名古屋大・サンライズ
最近の悩み:ドラマをみたいが、時間がない。
※この記事は、公開日時点の情報に基づいて制作しております。
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