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【京都大】京都大学特色入試合格者が語る!小論文とか、推薦入試の過去問ってどうするの?

  • 志望大
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この記事を書いた人

進研ゼミ高校講座

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こんにちは!京都大学文学部のそいそいです。

私は特色入試という京大の総合型選抜の試験があったので、小論文試験対策にすごく苦しめられていました。


正直、推薦入試の過去問って、どう使えばいいのかわからないですよね・・・・・・。


そこで今回は、狭き門、京大特色入試で合格した私が、どのように過去問と向き合っていたかお話し致します!

一つのサンプルを得たつもりで、ぜひ最後までお付き合いください!

①過去問に縛られるな!まずは他の教材でレベルアップ

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小論文対策において、過去問演習にこだわることにメリットはないと思います。

「おいおい、この人、初っ端から過去問のこと否定し始めやがったよ、ヤバいやつじゃん・・・・・・。」
と思った方もいるかもしれませんね(笑)


もちろん、過去問を解くことに意味がないと言っているわけではありません、過去問もすごく大事です。


過去問は、試験に打ち勝つ戦略を練るための貴重な情報源かつ理想的な演習相手です。


まず、過去問を解くことで、敵を知り、

己の弱点を知り、次回の演習までにどのようなところを鍛えるべきなのか確認する必要があります。

どのような問題形式で、どのようなテーマの問題が出題されるのか、そして制限時間内でそれらをすべて解ききることができるのか。

一度実際に解いてみないことには確認できないことがたくさんあります。


本番を意識した演習ができるのも過去問のメリットですね。

制限時間内に、自分の立てた作戦通りに、受験本番で提出できるような文章を作成する練習も必要です。


ただし、これは小論文を書く力を鍛えることができたときの話。

これまで共通テストや二次試験の対策しかやってこなかったがために、小論文との戦い方を知らない人がほとんどだと思います。

そのような状態でどれだけ漫然と過去問を繰り返しても、論理的な構成の文章が書けるようにはなりませんし、自分の意見に深みを与えることもできません。

構成や考え方もしっかりしないままに過去問を解いて学校の先生に添削を頼んだところで、いいアドバイスをもらえることもありません。


何を隠そう、私がそのような高校生でした(笑)

試験が近いからとがむしゃらに過去問を解いては、先生にビミョーな顔をされる。

前例も、相談できる先輩もいない中、孤立無援な状況に追い込まれることもしばしば・・・・・・。


そんな私を救ってくれたのが、図書簡に置いていた「小論文の参考書」


そう、これが過去問の代わりに今回皆さんにおススメしたい相棒です。


案外当たり前の解答だと思いましたかね(笑)

しかし試験直前になればなるほど、過去問が足りていないのではないかという不安から、こんな当たり前のことを忘れがち。

私は試験の一か月前に初めて過去問を解いてから、だらだらと過去問を重ねては先生にお叱りを受け、三週間前にようやく参考書に行きつきました。

過去問を解いたことで問題の内容や傾向はわかっていたので、それを意識しながら参考書を読み進めるのみ。

そのおかげで参考書で書き方を学んでからは、小論文が段違いにすらすら書けるようになってビックリです。

過去問はというと、試験前の三日間に、本番の感覚を体に覚えさせるつもりで本気で取り組んだくらい。


皆さんは試験直前だからと私のように焦ることなく、過去問で今後の道筋を確認した後、書店や図書館にある「小論文の参考書」と一緒に鍛練を積んでから、また過去問に戻りましょう!

②二種類の参考書で型と中身を完璧に!

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小論文対策においては、対策用の参考書を二種類準備することをおススメします。


小論文を書く上で大切なことは二つ。

①論理的な展開で、わかりやすく自分の意見が述べられているか(構成)

②出題テーマをよく理解し、それに沿う意見が述べられているか(内容)


よって、ここで準備すべき参考書は

①小論文の書き方の本(構成、試験における立ち回り指南)

②志望する学部系統の小論文試験に出題されやすいテーマについて解説した参考書(内容)

この二冊です。

とにかくこの参考書を熟読すること。


小論文の書き方の本については、時間配分や構成の組み立て方、各段落の分量の目安など、小論文の基本の「き」から学びましょう。

小論文を解き進める作戦に輪郭を与えることができればOKです。


志望する学部系統別に、小論文試験で出題されやすいテーマを扱った参考書は、書いた小論文に深みを与えてくれます。

各テーマで問題になるポイントとそれに対する意見、各テーマごとの繋がりや、近頃の世界の動向との繋がりなど、自分の考えを広げることが大切です。

ここでたくさん考えられたかどうかが、本番での臨機応変な対応力と、その文章の唯一無二さを左右します。


私は、小論文の書き方の本を第一に読み、その後、進路資料室にあった難関大の人文系テーマを扱った参考書を試験直前まで熟読していました。

テーマ解説参考書には、肯定派の小論文と反対派の小論文それぞれの例が紹介されていたり、練習問題がついていたりするものを使っていました。

ページをめくるごとに新たな考え方に刺激を受け、自分の考えに深みが増していく感覚がありました。


試験では「政治と宗教」という難しいテーマが出ましたが、事前に立てた作戦と深めた考えのおかげで善戦できました。

特に、テーマ解説参考書で触れたテーマ同士の関係についても自分なりに考えを巡らせていたことが、幅広い視点から意見を述べることができた点で良かったと思います。


悩んだ分だけ思考に厚みができます。

試験本番までに、たくさん考え、悩みましょう!

③課題文の要約問題が出る?そいつは一般入試用参考書で攻略できる!

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一言で小論文試験といっても、その形態はさまざま。

私の試験では、とある筆者の文章を読んだうえで解答する、課題文型の小論文問題が出題されました。


この課題文型小論文試験で、小論文と一緒に出題されることが多いのが「要約問題」です。

もしかしたら要約問題くらいは二次試験対策でやっている人も多いかもしれませんね。


そう、要約問題対策は、一般試験対策の延長線上にあると考えてよいのです!


日本語文の要約問題なら、共通テストや二次試験の評論文を要約して、先生に添削をお願いしたり、参考書の解答と比較したりして練習することができます。

英語文を要約するなら、長文問題集の文章を100字要約して練習できます。

私は、学校で配られた長文問題集を使って要約練習を繰り返しては、先生にも添削をしていただくことで、解き方を体に覚えさせていました。


過去問の要約問題は、解答がないため、自分で練習することが非常に難しい。

そこで、確実に自分でミスとその原因が確認ができる、一般入試用参考書の要約問題で練習を重ねることがベストだと思います。

おまけ:推薦入試と二次試験対策

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推薦入試対策をしていると、このあとの共通テストや二次試験のことが心配になってくる人も多いかもしれません。

私は、特色入試で受かるつもりで対策を重ね、特色入試に落ちたつもりでその後に備えていました。


学校では二次試験対策、放課後と家では推薦入試対策。

推薦入試対策に行き詰まったときには、好きな日本史や英語の二次試験の過去問を解いていました。

英語長文の音読だけは、小論文試験で英語論文が出題されることもあって毎日取り組んでいましたね。


推薦入試と一般入試、どちらの過去問も一度解いてみることが、今後の計画の進め方や、勉強の方法を考える上で大切です!

今回のまとめ!

今回は推薦入試、特に小論文試験の過去問との向き合い方についてお話ししました。


①過去問を解くことだけにこだわらず、参考書を使った小論文を書く練習にも努める。

②二種類の参考書で、構成と内容、その両方を伸ばす。

③要約問題は一般入試対策用の教材も練習に使う。

この三点、小論文試験の過去問に取り組む際に気を付けてみてください!


推薦入試は、大学側が小論文や面接という形で、あなた自身の考えを聞いてくれるまたとない機会です!

「あの有名大学に自分の意見を堂々と主張できるんだ!さてさて、この私の、どんな話を聞かせて欲しいのかな・・・・・・。」

試験会場で、自分の意見を好きなだけ大学に聞かせてやるのが、楽しみになってきませんか?


間違いなくあなたは唯一無二で、推薦されるに足る人物です。

あなた以上にその大学に恋している人はいません。

あなたならなんだってできます

自信をもって、それを存分にアピールしてきてください!


不安なことや気になることがあれば、いつでもなんでも、先輩ダイレクトから質問してくださいね。

受験まであと少し!

ここからまたギアを上げて一緒に頑張っていきましょう!

<この記事を書いた人>

京都大 そいそい

※この記事は、公開日時点の情報に基づいて制作しております。

 

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