こんにちは!
名古屋大学法学部のサンライズです。
高校時代は、山岳部や書道部などいくつかの部活を掛け持ちし、同時に生徒会役員などの活動もしていました。
得意教科は世界史と英語、苦手教科は数学です。
今回もよろしくお願いします!!
さて今回は、推薦入試に関する話題です。
推薦入試の受験を考えているけれど、「この時期にはどんな準備をすればいいのだろう」と思っている人、多いのではないでしょうか。
僕自身、推薦入試を受験して第一志望の大学に合格しましたが、この時期には推薦対策を考える余裕もなく、何をすればよいのかもよく分かっていませんでした。
そんな僕の経験から「この時期にやっておきたい推薦入試対策」を3つ、お伝えしたいと思います!!
①基礎学力の定着・向上は決して怠らない!
「なんだか一般入試の対策と似てない...?」と思った人もいるかもしれません。
でも実は、この「基礎学力の定着・向上」こそ推薦入試を受けるうえでの最重要ポイントとも言えるんです!
というわけで、少し長くなりますが「学力がとっても大事!」ということを説明しますね。
推薦入試の中には、「学力試験は課さず、学校の成績などの要件がある程度の水準に達していれば合格可能」という試験もあるでしょう。
このように推薦入試では、必ずしも一般入試で必要とされる「学力」が求められていないような気もしますよね。
でも実は、推薦入試を受験するうえでも、最低限の学力を絶対に軽視しないでほしいんです...!
いくつかの理由があるので、簡単に紹介します。
入学後の勉強についていくため
多くの大学では、推薦入試だけでなく一般入試も実施して学生を選抜していると思います。
そうした大学では、入学後は「推薦で入学したか一般で入学したか」は大きな区別なく扱われることが多いです。
そして授業の内容は、高校までの学習が理解できていることを前提として進みます。
つまり、入試方式の区別なく高校までの学習内容が大学の授業内容にも反映されているのです。
受験期に学習をきちんとしていないと、高校までの基本的な学習内容が分からず、大学で困ることになるかも...。
でも、やるべき最低限の学習をやっていれば、基本的には心配いりません!
いま、自他ともに「受験モード」になりつつある、という人も多いでしょう。
「自分は推薦入試しか受けないから...」と安易に勉強をストップしてしまうのではなく、この時期に「入学後のことも見据えて」学習を重ねることが肝心!
受験期に積み重ねた学力は、大学に限らず将来まで、役に立つものとなりますよ。
受験方式が変わっても対応できるようにするため
いまは推薦入試での受験をメインに考えている人でも、何が起こるか分からないのが受験の怖さです...。
「学校のテストで成績が思うように取れなかった」といったものならまだしも、「手続きの不備で受験できなかった」といった話もちらほら聞きます。
つまり、考えたくはないものの「不測の事態によって推薦入試での受験ができなくなる」可能性はゼロではないのです。
だからこそ、推薦入試の受験を考えている皆さんも、「一般入試を受けるかもしれない」という気持ちで対策を進めてください。
そうした余裕をもっていれば、「手続きミスで受験できない」といったトラブルを防ぐことにも繋がります。
以上のように、推薦入試を受けるうえでの最重要ポイントともいえるのが学力です!
推薦に特化した対策も進めつつ、勉強を決して怠らないようにしましょう。
②大学のことを、詳しく知ろう
お待たせしました、ここからようやく推薦対策に特化したお話です。
推薦入試でよく必要とされる志望理由書や面接も絡めつつ、この時期からできる対策を紹介します。
最初のポイントは、「志望大学・学部のことに、詳しくなる」ということです。
推薦入試を受験しようとしている皆さんは、志望大学・学部のことをどれくらい知っているでしょうか。
現時点では漠然とした印象でも良いのですが、入試の際には「この大学・学部を志望するのはなぜか(=志望理由)」を具体的に説明する必要があります。
その際、その大学・学部の情報を詳しく知っている方が断然、志望理由を説明しやすくなるんです!
例えば「A大学は◇◇県にある」という情報は、その大学の受験生なら誰でも知っていますし、志望理由とは結び付きにくいです。
一方、「A大学a学部の〇〇研究室では☆☆という研究をやっている」という情報は、調べて初めて分かることです。
そこに「A大学のa研究室で☆☆の研究がしたいから、入学したい」という理由が付け加わったら、とても説得力がありますよね。
このように、自分が行きたいと考えている大学・学部のことを詳しく知っているほど、自分の志望動機との関連が見えやすく、伝えやすくなるのです。
僕は志望大学のパンフレットやウェブサイトを使い、その大学・学部の特色をできるだけ詳しく調べていました。
具体的には、「どんなスタッフ(教授)がいるのか」「その教授の業績(研究論文や本)は何か」といったことです。
結果的に、受験する際(もちろん入学前)には、その学部所属の先生の名前と専攻科目はおおよそ頭に入っていました。
また、自分の興味のある分野を専門に教えている先生がどのような論文や本を出しているのかということも、ある程度は知っていました。
ここで重要なのは、自分で調べた「その大学・学部の情報=特色」と、自分の志望動機との関連です。
その2つが何らかの形で関連していると、志望動機の説得力が極めて強くなります!
もちろん、無理にそれらを結び付ければ良いというものでもありませんが、その大学ならではの特色と自分の興味が重なると、志望動機が明確になります。
推薦入試を受けようとする皆さんは、まずは「その志望校・学部のことを自分の言葉で詳しく語れる」ことを目指してみてください。
手始めに、どんな研究が/どんな施設で/どんな先生によって行われているのか調べてみるのがオススメ!
これは当然、志望理由書や面接の対策にも直結します。
「その大学でしかできないこと」や、「その大学だからこそ自分がやりたい・できると思うこと」を、できるだけ具体的に見つけましょう!!
③自分のアピールポイントを明確にしよう
「志望動機」のほかに志望理由書や面接で重視されるもう一つのポイントが、いわゆる「自己アピール」です。
これも志望動機に密接にかかわってくる部分ですし、だからこそ大学も重視している点だと思います。
皆さんは志望大学に、自分の強みや将来のビジョンをどのように・何を使ってアピールするでしょうか。
今まで受けた資格試験の結果や、高校以前の経験など、様々な材料があり得ますね。
推薦入試を考えている皆さんには、今の時期から「どのように・何を使って自己アピールするか」を考えることをオススメします!
もう少し具体的に説明します。
しばしば面接などで質問されることとして、「大学入学後に、あなたは何をしたいのか」というものがあります。
これは重要な「自己アピール」のポイントです。
「自分はこの大学・学部でこんなことをしたい!」というメッセージが伝われば、大学としても受け入れたいと思うからです。
重要なのは、そうした「入学後のビジョン」が、自分の経験や現在の考えと関連していることです。
「自分の経験(過去)→現在の考え・問題意識→大学でやりたいこと(未来)」という流れで志望動機や入学後の展望を語ると、強い説得力があります。
ここで、「自分の経験(過去)」=自己アピールの材料を効果的に使うことがとても大切になります!
言い換えると、同じ「経験」でも、使い方次第でより効果的に、自己アピールの道具になります。
例えば、英語の資格試験の結果をアピール材料にするとします。
実は、ただ「△△試験でX級/X点取りました」というだけでは、もったいないんです。
それよりも、「なぜその試験を受けたのか、このスコアを活かして大学で何がしたいのか」まで一緒にアピールする。
そうすると、同じスコアでも見え方が違います。
「私は海外で仕事がしたくて△△試験を受け、X点取れたので、この力を活かして在学中に留学するつもりです」と言えば、すごく説得力がありませんか?
自分をアピールする材料自体は、意外とたくさんみつかります。
でも、それらを効果的に使って説得力あるアピールにするには、自分の将来に向けたビジョンや志望動機とも絡めて語る必要があるんです。
推薦入試を考えている皆さんはぜひ今のうちから、自分のアピール材料は何なのか、それが志望動機・入学後にやりたいこととどのように関連するのか、考えてみましょう。
慌てる必要はありません!
もちろん、資格試験の受験等は計画的に進める必要がありますが、それをどのように活用して自己アピールするかは皆さん次第。
だからこそ、志望動機や大学でやりたいことと、自分の強みや取り組みの成果がどのように関連するのか、じっくり考えてみるのが良いと思います!!
まとめ:この時期だからこそ、自分の志望動機とじっくり向き合おう
今回は、「この時期の推薦対策で大切なポイント」を僕の経験も踏まえつつご紹介しました。
ポイントをまとめると、
①学力の定着や向上は、推薦受験であっても(推薦受験だからこそ)怠らない!
②大学のことを調べて、詳しくなろう!
③自分のアピールポイントをみつけよう!
ということになります。
上記のポイントは、志望理由書や面接の対策が始まる時期に慌てて実践してもあまり意味がありません。
直前に調べ、急ピッチで考えた「志望動機」では、説得力が強くなりにくいからです。
ですので、比較的余裕があるこの時期から少しずつ、志望動機や大学と向き合う時間を作りましょう!
志望大学・学部のことを考えるのは、自分の勉強のモチベーションにもなるので、とてもオススメです!!
<この記事を書いた人>
名古屋大 サンライズ
※この記事は、公開日時点の情報に基づいて制作しております。
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