大学入学共通テストが導入されて3年目を迎え、各大学で英語の外部試験を利用した入試も増加している現高3生の大学受験。
第一志望の大学・学部を決めた人にとって、この時期多い悩みが併願大をどうするかということ。
併願大を検討する際、難易度や入試科目ばかりに目を向けがちですが、ちょっと待って!
『併願だって、行きたい大学』。この視点が、なにより大切です。
併願大は、次の3つのポイントを意識して選ぶのがポイント。
・特色ある学び
・学生に優しい配慮された環境
・負担の少ない入試制度
今回はそんな3つのポイントを抑えた、併願大としてオススメの5つの私立大学を紹介!各大学のメリット通じて、どんな観点に注目して併願大を選べばいいのかが具体的にわかります。
首都圏の大学の例ですが、どのエリアでも併願大選びの観点は参考になりますよ!
成城大学
成城大学は、文系の4学部、11学科を有する大学です。
全学部が東京都世田谷区のキャンパス内で学ぶ「ワンキャンパス」。最寄駅から徒歩4分と、アクセスも良好!
教員一人当たりの学生数は9.7人で、ゼミナールが全学生必修となっているため、学生ひとりひとりをサポートできる学習環境が整っています。
【ポイント①】社会で求められるデータサイエンスが全学部で学べる
ビッグデータの分析やAIに関する技術など、今の社会では様々な分野でデータサイエンスの活用が求められます。
文系学部で構成される成城大学では、このデータサイエンスの視点を持った文系人材の育成を目指し、全学部で文科省が認定したプログラムを受講できます。
有効期限:2026年3月31日
全国の文系大学の中でもいち早くデータサイエンスの授業を開始し、開講8年目を迎えた2022年度より「データアナリティクス基礎・応用」や「機械学習応用」など、入門から応用まで学べるようカリキュラムが拡充されました。
どんなことを学び、それが将来どのように活かせるのか、このプログラムを実際に受けた学生のインタビューも掲載されているので、気になった方はチェックしてくださいね!
【ポイント②】傾向がつかみやすく、実力を発揮しやすい
成城大学の選抜問題は、高校の学びを基準とした標準的な出題傾向で、例年、合格ラインは得点率60~70%程度です。
奇問や難問が少ないため、実力を発揮しやすく、様々な大学と併願しやすい内容です。
大学ウェブサイトには選抜問題解説動画が掲載されており、出題傾向だけでなく、おすすめの参考書も知ることができます。
【ポイント③】独自選抜では、試験日増で合格のチャンスが広がる!
独自選抜のA方式では、志望学部・学科の試験日が追加されて2~3日から選べるようになり、合格のチャンスが広がります!
同じ学部・学科を3日間受験したり、複数の学部を2日間ずつ受験したりできるようになりました。
また、各試験日で試験時間や出題範囲が異なります。例えば、国語は現代文のみの日程があるので、現代文が得意・古文がニガテという人は、自分の得意を生かした日程で受験できます。
大学のウェブサイトでは、独自選抜(S、A方式)の入試シミュレーションができます。
自分の志望学科と試験科目を選ぶと、オススメの試験日・試験方式を教えてくれるので、ぜひ試してみてくださいね!
※オススメ入試診断は、リンク先のページ下部からアクセスできます。
成城大学の受験情報
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東京都市大学
東京都市大学は、前身校が理系の伝統校である武蔵工業大学です。
2023年度に新設される情報系学部「デザイン・データ科学部」を加えて、理工学の分野を中心に8学部18学科を有し、学びの幅が広がっている進化し続けている総合大学です。
「デザイン・データ科学部」は、データサイエンスを基礎とし、文系・理系を問わず分析力と想像力を磨き、「デザイン」できる実践的な専門力を身につけた人材の育成をする学部です。
【ポイント①】英語外部試験の利用で、効率よく受験!
一般選抜(前期2・3教科型、中期2・3教科型)では、英検・GTEC・TOEICなど指定された英語外部試験の得点を一定の基準に従い、英語の得点としてみなし得点化します。
外部試験の得点を利用した場合も、大学が実施する英語試験を受験することができ、どちらか高得点のものが英語の得点として採用されるため、合格のチャンスが増えるメリットがあります。
利用者が多い英検では、試験をコンピュータ上で行うCBT型は毎週受験チャンスもあり、今からでも取得可能です。
また、世田谷キャンパスのほか、前期では全国22ヵ所で入学試験を実施するため、皆さんの自宅近くの会場で安心して受験することができます。
【ポイント②】基準点以上で必ず合格する共通テスト利用入試も
大学入学共通テスト利用入試では、5教科基準点型を全学科で導入。事前に示された基準点以上が合格の目安で、最大8学部18学科に併願可能。少ない負担で複数の併願ができます。
なお、国語は「近代以降の文章」のみ、地理歴史・公民は「現代社会」、「倫理」や「政治・経済」も対象です。
また、共通テスト利用入試では「前期3・5教科型」で割引制度が、「後期3教科型」でも併願割引のほか、一般選抜・共通テスト利用入試を受験していた場合の検定料割引があります。
【ポイント③】数学の得点だけで理工学部に合格!「数学インセンティブ判定」
一般選抜(前期)で理工学部の学科を受験すると、学科毎に数学の高得点者(上位5%)を合格とする「数学インセンティブ判定」。
もちろん通常の3教科総合得点での合否判定も行われ、出願以外に必要な手続きもないため、数学が得意科目な人にとってはぜひ利用したい有利な入試制度です。
東京都市大学の受験情報
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日本大学
日本大学は、自主性を重視した人材育成を目指し、16学部86学科を有する大規模な総合大学です。
【ポイント①】『自主創造』の教育理念を具現化した、日本大学ならではの教育
IoTやAIといった技術を用いてあらゆる社会の課題を解決しようとするSociety 5.0の世界や多様性が増す国際社会。そこで活躍できる力を付ける教育が、日本大学の特徴です。
1万人以上の学生が他学部生と交流してさまざまな価値観に触れることによって、多角的な視点と自ら考え道を切りひらく力を養う『日本大学ワールド・カフェ』もそのひとつ。日本最大級の総合大学ならではの体験ができますね。
【ポイント②】幅広い学問領域があるからこそ、併願しやすい
N全学統一方式第1期は、16学部86学科に短期大学部4学科を加えた計90学科で実施(一部コースを除く)する日本最大級の統一入試です。
学部・学科数が多い分、学問領域も幅広く、関心のある学部・学科間で併願しやすいのがポイント。一度の受験で合格チャンスを広げることができるので、受験負担が軽減できます。
また、N全学統一方式第1期は全国各地に試験場を設置するので、移動に伴う感染リスクを減らし、安心して受験することができます。
【ポイント③】受験料の負担を軽減できる
A個別方式とN全学統一方式第1期において、同一学部・同一学科を同時出願すると、後者の入学検定料が0円になります。
N全学統一方式第1期の入学検定料は18,000円(一部学部を除く)で、学部統一間併願はもちろん同一学部内の複数学科併願もできます。
こうした割引制度を利用すると、受験料の負担を軽減しながら併願大として受験できます。
日本大学の受験情報
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千葉工業大学
千葉工業大学は、私立工科系単科大学で最も長い歴史を有する大学です。
5学部17学科という幅広い学びを展開し、自分の興味・関心に合わせて専門性を修得することができます。
【ポイント①】工学分野をとことん学べる!学びたいことが見つかる!
多様な工学分野があるからこそ、自分の学びたいことが見つかります。
【工学部】
機械・電気電子・情報通信・材料・化学など、現代社会を支える工学の知識と技術を扱う。
【創造工学部】
建築や都市環境、社会インフラづくりから、インテリア・製品デザイン・デジタルファブリケーションまで、生活環境に直接的に関わる創造的な領域を学べる。
【先進工学部】
バイオ、環境、ロボット、メディア感性、人工知能など、技術革新が著しい社会の変化に対応できる、優れたプロフェッショナルを育成。
工学分野をとことん学びたい、という人におすすめの大学です。
【ポイント②】他大学とも併願しやすい自由度の高い入試制度
千葉工業大学の一般選抜では、すべての試験日で全学部・全学科に併願可能です。
また、「大学独自入学試験(A・SA・B・SB日程)」では、複数設定した試験日の中から受験日を選ぶことができ、各試験日初日の前日11時まで出願可能。
併願校の合否を踏まえて出願をするなど、自由度の高い受験スケジュールを組むことができ、併願しやすい制度になっています。
【ポイント③】負担の少ない受験料!共通テスト利用なら受験料を免除!
各日程で学科の併願受験料が定額。さらに、各日程で複数ある試験日を2日以上受験する場合は1日ごとに5,000円を加算するのみという「受験料負担軽減システム」を導入。
また、コロナ禍による受験生の負担軽減のため、「大学入学共通テスト利用入学試験」は受験料免除(無料)で受験できます。
受験料負担が少なく、複数学部・学科の併願がしやすいため、合格のチャンスもつかみやすい!
千葉工業大学の受験情報
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工学院大学
1887年に学園創立した工学院大学は、現在4学部15学科を有する理工系総合大学です。
大学には168もの研究室が存在し、理工系大学ならではの高度な研究力を活かし、企業との商品開発など、社会の発展に貢献する研究が行われています。
2023年4月、情報学部がリニューアル!情報科学科はシステム数理学科から名称変更し、新たな情報学部4学科での学びがスタートします。
【ポイント①】時間を有効活用しながら、貪欲に学べるキャンパスライフ
快適な学生生活を送りながら、学生の成長・自立を加速する"学び"の改革「キャンパスライフ・イノベーション」が2022年度からスタート!
例えば、ラッシュ時間帯を避けるために1時限と6時限の授業はすべてオンデマンド型授業にして、キャンパスで行われる授業は2時限開始時刻の10時10分からとなっています。
その代わり、2時限から5時限は、対面での実験・実習・演習授業を組み込んでいます。
さらに、基礎科目や専門科目、実験科目の曜日を学部ごとに決め、まとめて受講できるようにするなど、効率的な時間割編成となっています。
【ポイント②】併願でも少ない負担で対策ができる情報が得られる!
併願大が多くなるほど、対策まで手がまわらなくなるリスクがありますが、工学院大学ではホームページで入試問題や対策についての情報を提供しています。
・どのような問題が出るか
・出題の狙い
・効果的な対策
各教科でどのような出題がなされ、どのように対策すればいいのかがひと目でわかるので、対策を練りやすいです。
【ポイント③】1~3月まで受験機会が豊富!奨学金や割引制度も充実
大学の独自選抜(S・A日程)、さらに共通テスト利用入試など、受験期間が豊富にあり、1~3月まで受験が可能。
大学のおすすめ受験プランの例にあるように、他大学との併願がしやすくなっています。
また、授業料の給付や50%減免など、奨学金制度の対象入試があるほか、同日併願・複数日併願など、検定料割引制度も充実しています。
工学院大学の受験情報
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ここまで5つの大学を例に、併願大選びのポイントを見てきました。
・特色ある学び
・学生に優しい配慮された環境
・負担の少ない入試制度
併願大は、入学してから後悔することのないようにその大学の特色や環境を調べたり、併願に適した入試制度があるのかを確認したりすることをおすすめします。
併願候補大の情報をホームページ等で確認しながら、自分の希望に合う併願大を見つけましょう!
<この記事を書いた人>
進研ゼミ高校講座
ライター/クロロ
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成城大学
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日本大学
千葉工業大学
工学院大学
※この記事は、公開日時点の情報に基づいて制作しております。
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