高3の春から夏休みまでは、推薦入試を考える受験生にとっては重要な、「評定平均値(学習成績の状況)」が決まる期間です。
出願条件となるこの「評定平均値」について、今回は計算方法を含めて解説します!
「全体」と「教科別」がある
例えば、2020年度上智大の「推薦入学試験(公募制)試験要項」では、このような出願資格が示されていました。
このように、「全体の評定平均値」だけでなく、「英語(外国語)」「国語」のように、志望学部の学問に関係する特定の教科の評定平均値についても条件が示されている場合があります。
推薦入試を受験したい大学が決まっている場合は、要項を必ず確認してくださいね。
全体の評定平均値の計算方法
まだ高校を卒業していない受験生の場合、このようになります。これだけではイメージしにくいですよね。ここで実際の例で計算してみましょう。
実例で計算!
では、実際の例で計算してみましょう。 下の図は、ある受験生の履修科目と、各学年の成績(評定値)です。
ある受験生の履修例
◆履修したすべての科目数 ◆
「履修したすべての科目数」とは、いま数字が入っているマスの数です。
つまり、国語5、地歴3、公民2、英語6、数学7、理科5、保健体育5、音楽1、家庭1、情報1の合計36。 履修している科目はすべて対象です。
3年間授業が続くことが多い保健体育などは、なかなか重要ですね。
◆評定の合計◆
このマス目に入った数字(評定)すべての合計が、「評定の合計」です。評定は1〜5の5段階で、この例の場合は合計143です。
「全体の評定平均値」は143÷36=3.972222......!
平均値は小数点以下第2位で四捨五入するので、この受験生の「全体の評定平均値」は4.0となります。
出願資格と照らし合わせると...
さてここで、冒頭に紹介した、2020年度上智大の出願資格を再び見ましょう。
この受験生の場合、「全体の評定平均値4.0以上」の条件は、ギリギリめでたくクリアしました。
しかし、国語の評定平均値が(4+4+4+5+4)÷5=4.2なので、残念ながらフランス語学科の国語について「4.3以上」という出願条件を満たしません。
一方、英語の評定平均値は(5+5+5+4+4+4)÷6=4.5なので、国語の評定平均値を条件にしていない英語学科については、出願条件をクリアしています。
さあ、これで自分の評定平均値も計算できますね!
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<記事を書いた人>
進研ゼミ高校講座編集室 田中
小論文・推薦対策担当。マス目や字数指定を見ると8割以上は埋めたい習性なので、ツイートも112字以上。
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