そのSNS画像に、あなたの身元がわかる情報は映っていませんか?
スマホは、ただ友達とつながるためだけのモノではありません。
たとえば、勉強した内容や時間、目標を仲間とシェアしたり、情報共有したりするためにSNSを使うこともできます。
これがいわゆる「勉強垢」といわれるもの。ツイッターやインスタグラムで勉強に関する情報を発信し、やる気を上げている高校生はたくさんいます。
特に学校の授業がない長期休みの時期は、「仲間も応援してくれている」という嬉しさが、勉強のモチベーションになるかもしれません。
ただ、注意は必要です。
このマンガのように、画像には出していなくても、顔や氏名、通っている高校がわかってしまうことがあります。
友達だけに公開する設定にしているはずなのに、知らない人からダイレクトメッセージが届くことも...。
なぜ、こんなことが起こるのでしょうか?
それはSNSに、あなたの個人情報を特定するヒントがたくさん含まれているから。
顔や氏名、学校名を公表しなくても、フォロワー同士の「いいね!」の履歴をたどっていけば、通っている高校が特定できてしまうことも。
またハッシュタグも、学校名や自宅の場所を突き止める手がかりになります。
もちろん画像にも、ヒントがたくさん残っています。
たとえば、高校の制服やよく行くカフェ、使う駅、自宅や学校の窓から見える景色、天気などは、個人情報を特定するのによく使われる要注意情報。
また、画像のデータから撮影場所や日時がわかってしまうこともあります。
身元が特定されてしまった場合、知らない人がよくない目的を持ってあなたに近づいてくる危険も...。
SNSを使うときは、個人情報につながる画像やハッシュタグは発信しないのが大原則。
「どんな情報だと危険なのか」がわからないときは、ネットで「SNS」「個人情報」「特定」などのキーワードで検索してみれば、「やってはいけないこと」がわかるはずです。
また、プロフィールを非公開にしたり、フォロー申請に気軽に応じたりしない、といった注意も必要です。
指1本でスマホを使うだけで、あなたの身が危険にさらされてしまうこともあるのです。
「ネットの世界は結構危ない」と知っておくことは大切です。
スマホのヤバイ事例&対策を連載中です
スマホは楽しくて時間を忘れる反面、犯罪・詐欺・予想もできない事故に巻き込まれるリスクがあります。
「自分は大丈夫!」
と思ったあなた。
スマホ犯罪の手法は巧妙化しているので、いつ巻き込まれるかは、大人ですらわからないのです。
大事なのは、知識を身につけること。
やってはいけない、最低限のルールを知っておくこと。
知るだけでも、あなたの人生を守ることにつながるのです。
それがひいては、大事な友達・家族を守ることにもなります。
この夏「ミライ科」では、「あなたのスマホがヤバイ」と題した連載をお届けしています。
高校生のあなたが安心してスマホとつきあうための考え方や、危険な目にあわないための対策をお伝えするので、ぜひ毎日チェックしてくださいね!
<この記事を書いた人>
進研ゼミ高校講座
監修:佐々木成三
元埼玉県警察本部刑事部捜査第一課の警部補。現在は一般社団法人スクールポリス理事として活動。著書に『あなたのスマホがとにかく危ない』(祥伝社)、『スマホで子どもが騙される』(青春出版社)など。
※この記事は、公開日時点の情報に基づいて制作しております。
碓氷軽井沢
2022年1月10日 06:21
怖い
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