林です。『デイリーポータルZ』というウェブメディアの編集をしています。
メディアといってもトランプや円高について語るのではなく、「納豆を1万回かき混ぜる」「徹夜明けに見えるメイク術」などの生産性ゼロの記事を公開し続けているメディアである。
これを読んでいるあなただけに教えるが、このふざけた記事には通底するひとつのテーマがあるのだ。
それは「攻略」である。
ゲームだけじゃない、高校生活にもある『攻略法』
納豆を1万回混ぜるのは安い納豆をおいしく食べる方法だし、徹夜明けメイクはよく寝たのに「寝てないので...」と言い訳する方法だ。
どれも世の中の攻略法である。
思春期にゲームばかりしていたので、学校でも仕事でもすぐに攻略法を考えるようになってしまった。
でもね、世の中にも結構あるのだ。攻略法が。
この連載では高校生活の攻略法を惜しげもなく伝授したいと思う。
新学期の友達作り・会話は『目に見えていること』を話題に
話を盛り上げるのが上手い人は、まずは「目に見えていること」を話題にする。
ストライプのシャツを着ていたら「ストライプですね」。ブーツを履いていたら「ブーツですね」だ。
見えているところはその人が見せたいところなのだそうだ。だからそこに触れてくれるだけで嬉しい。
言うほうも頭を使わなくて良い。見えているところを言うだけだからだ。
例えば、ラジオDJは躊躇なく喋らなくてはいけない仕事である。知人のDJは赤いシャツを着ている女性に通る声でこう言っていた。
「お、赤いね!」
まんまじゃん!と思ったが言われた女性は「そうなんですよ、赤なんですよー」とまんざらでもなさそうだった。まじか。
4月、新しい学校やクラスで誰も話す人がいないとき、とりあえず目の前の人の服や靴を言うとスムーズに会話が始まるかもしれない。
.........しかし、ここで落とし穴があるのだ。
友達との会話はなるべく『具体的な言葉』で
言うのはなるべく具体的な言葉にしたほうがいい。
例えば、シャツを見ての「ストライプですね」も「シャツ!」だと盛り上がりにくい。ましてや「布!」「服!」「襟!」とプリミティブになるとほぼ合言葉なので気をつけてもらいたい。
さらに恐ろしいのは「メガネ!」や「耳!」など体に近くなるとそれはもう悪口である。
制服の高校生は「制服!」だと「お前もな」としか思われないので、スマホやカバンにぶら下がっているアクセサリー類で攻め込んでもらいたい。
割れてるスマホだったら「ヒビ!」である。たぶん大丈夫!
<この記事を書いた人>
デイリーポータルZ編集長 林雄司
※この記事は公開日時点の情報に基づいて制作しております。
匿名
2020年4月 2日 13:47
イラスト面白すぎ笑
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