どもです。
文房具ライターのきだてたくです。
年に一度のログインボーナスことお年玉、いかがでしたか?
既に使い道が決まっている人はさておき、まだ決まってない人。
普段はちょっと手が出しづらいけど、でも確実にお値打ちなハイレベル文房具を買ってみるってのはどうでしょうか。
僕は個人的に何かを買う時「1日のうちでそれを使う時間(稼働時間)が長いもの」に優先してお金を払うようにしてます。
例えば、日中は基本的に履きっぱなしになる靴。
1日数時間は確実に頭を乗せる枕。
仕事中は座りっぱなしの椅子。
そのあたりは多少高価でも性能のよいものを買うようにするんです。
高校生の皆さんが買うものだと、文房具は確実に使う時間が長い道具ですよね。
であれば、多少高くてもハイレベルなものに投資する価値はあるはず。
ということで、今回は価格帯別で3点、お年玉で買う価値のある製品を紹介します。
【3000円クラス】ノートを取りたくなる高級シャープペンシル
『オレンズネロ』(ぺんてる)
まずは、文房具の中で最も使用頻度が高いであろうシャープペンシル。
3000円+税とちょっとお高いですが、買う価値が高いのがぺんてるの『オレンズネロ』です。
対応する芯径は0.2ミリと0.3ミリと、かなり細め。
そんなに細い芯だと書いてるうちにボキボキ折れそう...と気になるかもしれませんが、芯が減るのに合わせて先端の金属パイプが後退するパイプスライド機構で、基本的に芯は折れません。
- ▲値段は高いが、間違いなくその価値はある『オレンズネロ』
さらに面白いのは、ノックレス機構。
いちど芯を出してしまえば、あとは芯が自動的に出てくるので、芯1本使いきるまで、ノックしなくていいんです。
芯1本で約1万字書けるということ(太宰治『走れメロス』がまるまる書ける!)なので、ノートを取る時にいちいち手を止めてノックする必要もありません。
- ▲グリップ性能の高い十二角形の軸も書きやすさのポイント。
漆黒の軸は、金属と樹脂を混ぜ合わせたハイブリッド素材。
重量バランスもよく、握ると手にしっとりと乗って安定する感じがたまりません。
うっとりする握り心地に、最強ハイスペックな機構。
これは確実にお値段以上の価値があるシャープペンシルでしょう。
【5000円クラス】そろそろいっとく? 大人の万年筆
『プロシオン』(プラチナ万年筆)
ついにこの連載初登場! 万年筆のおすすめです。
万年筆なんて年寄りの筆記具だし、勉強に使わないし、と言うなかれ。
実は慣れればすごく書きやすいし、字もいつも以上にきれいに書けるので、気合を入れて清書ノートをつくるのにいいんですよ。
ただ、基本的に1万円は超えちゃうものばかりで手が出しにくいんですが...なんと『プロシオン』は5000円+税という価格で、かなりのお値打ち万年筆なんです。
- ▲万年筆としては低価格帯だが、随所に斬新な工夫が盛り込まれた『プロシオン』
万年筆は使い捨ての"インクカートリッジ"か、ペン先からインク瓶のインクを吸入する"コンバーター"というタンクを使います。
万年筆を使うなら、インクの色が自由に選べるコンバーターを使うのが醍醐味なんですが、この作業が慣れないと意外と面倒&難しい。
『プロシオン』のペン芯は斬新な設計で、インク吸入が万年筆初心者でもすごくやりやすいんです。
- ▲ペン芯の中程にインク吸入口があるため、初心者でもミスなくインクが吸える構造。
さらに初心者に優しいのが、キャップ内のスリップシール機構。
キャップをしててもインクがすぐ乾いてしまうのが万年筆の弱点なんですが、スリップシールつきキャップはなんと1年は放置しても乾燥を防いでくれます。
これならいつでも安心して書けるというわけです。
【8000円クラス】 面倒くさがりはペンケースに投資せよ!
『どや文具ペンケース』(Beahouse)
以前にもこの連載でペンケースを紹介しましたが、機能的なペンケースは勉強の効率をアップさせるので、ぜひよいものを選んでほしいところ。
そこでお年玉が残っている今こそ、僕が個人的に最強と思ってて、でも普段はちょっと高価すぎ(8208円税込)な『どや文具ペンケース』を紹介しておきます。
- ▲片づけが苦手な面倒くさがりに最適な『どや文具ペンケース』
留めてあるゴムを外すと、長いフラップのついたポーチのような感じに。
この中に入れておいた文房具を取り出す時は、フラップを下にして、ポーチ部分を逆さまにひっくり返します。
すると中からドサーッ!と出てきた中身がすべてフラップの上に出てきますよね。
つまりフラップがペントレーとして機能するわけです。
これなら使いたいペンも一発で取り出せます。
- ▲逆さにすると、大容量ペンケースがペントレーに早変わり。
面白いのは、片づける時。今度は逆にフラップの端をつまんで持ち上げます。
すると、文房具がザラザラーッ!とポーチの中にまとめて逆戻り。
あとはフラップを巻いてゴムをパチンと留めて、わずか3秒で片づけ完了。
いちいち出したペンや消しゴムを片づけるのが面倒という人でも、これは圧倒的にラクですよ。
例えば、1日に10時間もソシャゲをやっているなら、ガチャを回すのにお年玉使うのも価値はあるはず。
でも、ひとまず計算してみて、ゲームの時間よりトータルで文房具使ってる時間が長いようなら、こっちに投資してみるという選択もアリなんですよ。
あと、日本の文房具って間違いなく世界最高の技術でつくられてるんですが、そんな世界最高のものが3000円とかで買えるジャンルって、ほかになかなかないと思います。
お年玉で世界最高のもの買うって、ちょっと格好よくないですか?
<記事を書いた人>
きだてたく
文房具ライター
※この記事は公開日時点の情報に基づいて制作しております。
はぎ
2020年1月17日 18:15
きだてたくさん!ブログも拝見させていただいています。このデジタルマイビジョンで、万年筆を紹介してくれたのがとてつもなく嬉しいです!もっと色んな万年筆を知りたいので、今後もよろしくお願いします!
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