放課後や部活後に小腹が空いて、コンビニでお菓子を買って食べる人や、勉強の集中力UPのために甘い物を食べる人は多いですよね。
でも、どうせなら美味しいけど太りにくいお菓子を選びたいと思いませんか?
そこで、編集者YURIと、ライターのヨスコが、最新の栄養学の第一人者、管理栄養士の足立香代子先生にお話を伺ってきました。
さっそくコンビニのお菓子対決クイズに答えながら、太るお菓子・太らないお菓子のヒミツに迫ってみましょう!
<クイズ1>クッキーとチョコ、太りにくいお菓子はどっち?
編集者:YURI
うーん、どちらも同じくらい太りそう。しいて言えば、クッキーですか? サクサクして軽い感じだし・・・。
ライター:ヨスコ
うう~ん、あたしはどっちも魅力的で選べません。チョコレートのかかったクッキーとか最高ですし。
管理栄養士:足立先生
正解はチョコです。
太りやすいのは、お菓子に含まれる糖分が多いから!
編集者:YURI
ええっ!?どうしてチョコなんですか?
管理栄養士:足立先生
お菓子で太る一番の原因は、カロリーというより糖分の取り過ぎ。
糖分は適量なら身体にも脳にもいいのですが、あまり多く取りすぎると血糖値が急激に上がり、余分な糖が脂肪として蓄えられてしまうんです。
ライター:ヨスコ
ああ、蓄えてくれなくてもいいのに。
管理栄養士:足立先生
おまけに血糖値には、急激に上がると急激に下がり、またすぐに空腹を感じて糖質を食べたくなる・・・というスパイラルにはまる働きもあります。
ライター:ヨスコ
た、たしかに甘い物を食べたあと、すぐお腹がすいてまたパンやお菓子などの糖分を取りたくなることが!!
編集者:YURI
私もありますね。・・・ということは、太りたくなかったら、カロリーより糖分の取り過ぎに気をつけるべきなんですね。
管理栄養士:足立先生
そうです。カロリーより糖分の量。糖分による血糖値の急上昇を防ぐことを考えるべきなんです。
さっきのクッキーとチョコを比較した場合、小麦粉や砂糖を含むクッキーのほうが、1.5倍ぐらい糖分が多く含まれています。だからクッキーの方がチョコより血糖値の上昇が急激になり、太りやすいんです。
ライター:ヨスコ
う~ん、これからはクッキーよりチョコを選んで幸せになろう♡
管理栄養士:足立先生
では、次の問題です。
<クイズ2>ゼリーとプリン、太りにくいスイーツはどっち?
編集者:YURI
太りにくいのは、糖分が少なくて血糖値の急上昇をしない方ですよね。
・・・う~~ん、どっちでしょう?
ライター:ヨスコ
これはもう断然ゼリー? だって半分水みたいだし
管理栄養士:足立先生
正解は、「プリン」です。
同じ糖分量ならタンパク質や脂肪を一緒に取ると、血糖値の上昇が緩やかに
ライター:ヨスコ
えーーー! プリン?
編集者:YURI
プリンのほうが、糖質が少ないんですか?
管理栄養士:足立先生
ものにもよりますが、プリンはゼリーと同じように糖分は高いです。だけど同じくらいの糖分量なら血糖値の上昇がゼリーより穏やかなんですよ。
編集者:YURI
えっ! どういうことですか?
管理栄養士:足立先生
プリンには牛乳や卵が入っています。牛乳や卵にはタンパク質と脂肪が含まれていますが、糖質と一緒にタンパク質や脂肪を取ると、血糖値の上昇が穏やかになるのです!
ライター:ヨスコ
え~~っ、そんな裏技が!
管理栄養士:足立先生
おまけにタンパク質や脂肪を取ると腹持ちもいいので、夕食前にプリンを食べると、晩ご飯の「どか食い」を防げます。
ライター:ヨスコ
な、なんと・・・! プリンったら、なかなかいい働きするじゃないですか!
管理栄養士:足立先生
ただし同じプリンでも、パッケージの成分表示の冒頭に「砂糖」と書かれているプリンや、ジャンボサイズのプリンを一度に食べると、糖分の取り過ぎになるので、選ぶときに気をつけたいですね。
編集者:YURI
・・・そういえば、あの成分表示って成分の多い順に書かれているんですね。成分表示を見てプリンを厳選しなくては・・・。
管理栄養士:足立先生
逆にゼリーが大好きな人は「糖質ゼロ」のゼリーなら血糖値は上がりません。ゼリーも賢く選びたいですね。
さて、次は最後のクイズです。
<クイズ3>ショートケーキとチーズケーキ、太りにくいケーキはどっち?
編集者:YURI
チーズケーキはチーズの乳タンパクや脂肪が組み合わされるので、太りにくいんじゃないですか?
ライター:ヨスコ
でもイチゴショートの生クリームには脂肪が入っていそうだし・・・
管理栄養士:足立先生
正解は、「チーズケーキ」です。
<クイズ1>クッキーとチョコ、太りにくいお菓子はどっち?
管理栄養士:足立先生
チーズケーキの生地には、タンパク質や脂質の多いチーズや卵が多く含まれ、小麦粉の量も少なめ。だから血糖値の急上昇がおさえられます
一方ショートケーキは生クリームで脂質が取れるものの、スポンジ生地は小麦粉と砂糖のかたまり。糖分がぐっと高めで、チーズケーキより急激に血糖値が上がってしまうんです。
編集者:YURI
なるほど〜。そういえば小麦やごはんなどの炭水化物も糖質が多いですものね。
太りにくいお菓子・スイーツ対決のまとめ
3つのクイズをまとめてみるとこうなりますね。
・カロリーを比べるより、糖分の取りすぎによる、「血糖値の急激なアップダウン」に注意
・タンパク質や脂質が含まれたおやつのほうが、ほぼ糖質だけのおやつより太りにくい
・勉強前に甘いものを取るときは、取り過ぎると眠くなるので気をつける
ライター:ヨスコ
よっしゃ、そろそろ夕方で小腹がすいてきたし、チョコとプリンとチーズケーキを買って帰ろっと♪
編集者:YURI
ちょっとちょっと、1個1個は太りにくくても一度に食べたら完全に糖質オーバーでしょ。
ライター:ヨスコ
えっ、やっぱり??
管理栄養士:足立先生
そうですね。お菓子自体は我慢しなくていいですが、量をコントロールすることは考えましょう。
チョコなら板チョコ1/2、チーズケーキなら1個、プリンも1個まで。
とくに勉強前に糖分を取ると脳が元気になりますが、取り過ぎると逆に眠くなるので、食べ過ぎは注意ですよ。
編集者:YURI
太りにくいお菓子・スイーツ対決はいかがでしたか? 次回も太らないおやつの新常識、続けますよ〜!
<この記事を書いた人>
長谷川ヨスコ
自分の今の気持ち(欲望)に正直に生きるライター。「やせたい♡」と言ったそばから気が変わっておやつを食べていることが多い。料理が趣味で、食材を買いにいくとやたらイキイキする。
監修/管理栄養士 足立香代子(一般社団法人 臨床栄養実践協会 理事長)
イラスト/福田玲子
企画・構成/市川結理
※この記事は2019年12月時点の情報をもとに作成しています。
E.M.T
2020年4月14日 09:18
これでたらふく食べれる~
嬉しすぎ
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