大学入試で使う科目に直結する、高2の秋の一大イベント「科目選択」。
多くの高校では、高校2年生の12月までに、高3で履修する科目の希望を提出します。
今回は、先輩たちが後悔した「科目選択の落とし穴」を3つのポイントにまとめてみました。
※先輩の体験談に出てくる科目名は旧課程のものとなります。
落とし穴1.周りに流されたりイメージだけで選んだりして後悔
周囲の意見を聴きすぎたり、逆に自分の思い込みだけで選んでしまったりすると、後で苦労することになったという声が聞かれました。
適度に周囲の意見をバランスよく取り入れながら、自分に合っている科目かどうか慎重に考えていく必要があります。
岡山大薬学部 Y・M先輩
担任の先生が「理系は地理選択」という考えを持っていたため、理系の人はほとんど地理を選んでいました。
ですが、意外に地理は覚えることも多く、「どうせ覚えなきゃいけないことが多いなら好きな歴史がよかった・・・」と後悔していた人が多かったように思います。
地歴公民は自分が興味を持てるものを選ぶことがおすすめです。
東京農業大応用生物科学部 H・S先輩
行きたい学部をしっかりと調べ、自分の中ですでに決まっていたら、選択肢を広げるよりも得意な科目を選ぶのも手だと思います。
私は日本史を選択したら受験に幅が広がると聞き、日本史を選択しましたが、1番行きたい学部は地理での受験も可能でした。苦手な日本史を選択したことを少し後悔しました・・・。
静岡大グローバル共創科学部 Y・K先輩
世界史と比べると、日本史の方が「範囲が狭くて簡単そう」というイメージだけで選択。
しかし、学んでみると狭いからこそ求められる細かい知識がたくさんあり大苦戦しました。
科目を選択する際には、イメージだけでなく、自分が興味を持てるかどうか・学び続けられるかどうかも大切に選ぶとよいと思います。
落とし穴2.早めに入試科目をチェックせずに後悔
選択した科目が、志望大の入試科目になっていなかったとしたら、受験できる大学が限られてしまうと大きな後悔に!
早めに志望大をしぼり込んでいくことが大切です。
島根大人間科学部 U・I先輩
心理学を学びたくて心理専攻のある文学部を志望していました。
科目選択の後で、文系科目で受験できる医学部の心理学科を見つけましたが、理科基礎に化学基礎の指定あり。
私は地学基礎を選んでしまっていたので、もっと早く大学や入試科目について調べておけばよかったと後悔しました。
名古屋市立大人文社会学部 K・K先輩
世界史と日本史を両方選択したためしんどかったうえに、世界史・日本史の2科目選択では受けられない学部もありました。
落とし穴3.大学での学びとつながらずに後悔
とりあえずのゴールは志望大に合格することだけれど、大学入学後の学問のことも考えて科目選択をするべきだったと後悔した先輩も。
安田女子大現代ビジネス学部 N・Y先輩
数学が苦手だったので避けていたのですが、大学の経済学の授業では意外と数学を使う機会が多かったです・・・。
大学の授業について調べて何の教科を勉強しておくべきか考えた方がよかったなと後悔しました。
名古屋大医学部 M・H先輩
医療系なので、大学に入ってからの専門科目はほとんど生物にかかわることでした。
私は生物を選択していなかったので、高校で生物をやっていた人との知識の差が大きくかなり焦りました。
自分のやりたいことにつなげるためにする勉強なので、大学やその先のことも考えながら選択することも大切です。
先輩の後悔を参考に、よく考えて自分に合った科目を選んでくださいね。
<この記事を書いた人>
ライター/阿川
※この記事は公開日時点の情報に基づいて制作しております。
※この記事で紹介しているデータ・体験談は2024年5月に実施した「進研ゼミ高校講座」を受講していた先輩大学生219名へのアンケートをもとに作成しています。
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