多くの高校では、高1の秋頃に文理選択を行います。
高校に入って数ヶ月なのに、高3終わりの受験のことをもう決めるって早すぎじゃない!?
そもそも文理選択って何?適当に選んじゃダメなの?
高1生の中にはこんな気持ちの人も多いかもしれません。
でも、早く決めないといけないのには理由があるんです!そして、ここで適当に決めてしまうと、後から受験科目をイチから独学で勉強しないといけない過酷な試練が待っていることも...。
そこで、悩める高1生に向けて、文理選択とは何かという基礎知識から、今すべきことは何かという対策まで、文理選択を攻略するパーフェクトガイドをお届けします!
これを参考に「今から」文理選択の準備をしよう!
そもそも、文理選択って何!?
多くの高校で、高1の秋に行っている文理選択とは、高2・高3で学ぶ科目を文系か理系、どちらのカリキュラムにするかを決めるものです。
これは大学に進学する人がその学問に関連するカリキュラムを学べるようにするだけでなく、就職など将来の方向性を決めるのにも役立つもの。
文理選択は、大学受験に関わる大切な選択!
そして、大学受験に関して言えば、受験科目を高校で勉強するために行う選択という側面もあります。
文系なら国語・地歴公民、理系なら数学・理科の授業数が増え、受験科目をしっかり勉強することができます。
適当に選んで絶望パターン
もし、高1の段階で深く考えずに文系を選んで、そのあと真剣に進路を考えた結果、理系の学部に進学したいと思ったら...。
文系を選択すると、高校では理系の専門科目を学ばないことがほとんどなので、受験科目をイチから独学で勉強しないといけない、なんてことも...。
先輩の中には、どうしても進路が決められず、今の得意科目や好きな科目で決めたという人も多くいます。
それで結果的に困ることがなかった人ももちろんいますが、逆に上記の「絶望パターン」のように後悔した人もいます。
だから、高1生のみんなに伝えたい。
文理選択は、真剣に将来のことを考えて決めよう!
文理選択で後悔しない!2つのポイント
では、そんな文理選択で後悔しないために、どう考えて決めればいいのか、2つのポイントを抑えておきましょう!
①ミライから逆算!進路の方向性だけでも考えよう
文理選択は、自分の進路に大きく関わるものだということがわかったはず。ということは、文理選択を考えることは進路を考えることでもあるんです。
国語が得意だから文系、数学が苦手だから文系みたいに、得意・不得意で安易に考えないようにすることがまず大切!
そうは言っても、高校3年間でじっくり考えたい進路を、高校に入ったばかりの今の段階で決めろと言われても難しい...。
もちろん進路までしっかり決めることができればそれに越したことはないですが、方向性だけでも大丈夫!
得意・不得意ではなく、自分の「好き」なことや「興味」からまず考えてみよう!
進路で決めたことは、この先長い時間ずっとそのことを学んだり経験したりしていくということ。
それって自分の好きなことだからこそ続けられますよね?得意・不得意で選んでしまうと、どこかで苦痛に感じるときがきてしまうかもしれません。
だから、まずは自分の「好き」や「興味」から、文系と理系どっちの方向性が自分に合っているかを考えてみましょう!
②大学の学部や受験科目を調べてみる!
①と並行してやってほしいことが、大学について調べること。
進路を考えるには、まず知ることが大事。大学ってどんなことが学べるのか、どの学部・学科でどんな違いがあるのか、調べてみましょう!
そのとき、各学部でどんな科目が必要になるのか、最新年度の入試要項も見てみましょう。基本的にはこのような傾向があります。
国公立大学の場合、共通テストでさらに科目選択が必要になり、文系は「生物基礎」「化学基礎」「地学基礎「物理基礎」の順で基礎科目の選択が多いです。
理系の場合、地歴・公民は共通テストでしか課されず配点も低いため、負担が少ない科目を選ぶのが鉄則。特に地理Bが人気です。
文理選択をするために、今からできること!
文理選択とは何か、どうやって考えればいいかがわかったら、あとは行動するだけ!秋の文理選択に向けて、今からできることをやってみましょう!
情報収集では、大学のホームページはもちろん、マナビジョンの診断ツールを活用するのも、手軽に楽しくできますよ!
そして、夏に大学のオープンキャンパスに行ってみるのも、とっても有効!
やっぱり本やネットで見る情報よりも、実際に体験したことのほうが、何倍も価値があります。オープンキャンパスでの経験がきっかけで進路を決めた先輩もたくさんいますよ!
こういった情報収集や進路について考えることなく、いきなり秋に文理選択!となっても、なかなか決められないのは、ある意味当然。
だからこそ、今からしっかり準備しておきましょう!
気になる文理選択の「噂」アレコレ
最後に、文理選択にまつわる、いろいろな「噂」についてお答えします。
文系を選んだけど、理系の進路に進みたくなった...でも、理転は難しいってホント?
理系を選んだけど文系に変えることを「文転」、文系を選んだけど理系に変えることを「理転」と言います。
理系科目の数学や理科は、体系的な学習=積み上げが必要なため、転向ハードルが高いと言われていいます。
しかし、どちらにせよ転向する場合は独学で科目を勉強する必要があるため、それだけで他の受験生より不利になります。
「文転」でも「理転」でも難しいと考えて、高1で慎重に判断しましょう。
理系は就職に有利って聞くけど、文理選択も就職に有利な方を選ぶべき?
進むべき方向がはっきり決まっている技術職が多い理系の場合、就職が決まるのが早い傾向があるのは確かにそうですが、逆に文系は選択肢が幅広く、就職に不利ということはありません。
就職のためだけで興味のない学部に進学すると、あまり楽しくない4年間になる可能性があります。損得よりも、本当に学びたい学問を選びましょう。
さぁ!秋までのたっぷり時間を使って考えよう!
高1生のみなさん、文理選択についてよくわかったかな?
秋まではまだまだ時間があります。その時間を有効活用して、文理選択に備えましょう!とくに夏休みは自由な時間も多く、いろんな経験をするチャンです。
秋に焦らないように、今からしっかり準備をしていきましょう!
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<この記事を書いた人>
進研ゼミ高校講座 ライター/クロロ
※この記事は、公開日時点の情報に基づいて制作しております。
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