数ある教科・科目の中でも「予習・復習でどんなことをやればいいのかわからない」人が多いのが、国語です。
「現代文って、予習復習は必要?」
「古文・漢文がまったく読めるようにならないんだけど、どうしたらいいの...?」
そんな疑問に対して、「高校講座」国語編集担当の岸本がお答えします!
「高校講座」国語編集担当の岸本です。
国語は、現代文(評論や小説)と古文・漢文で勉強法がまったく違います。それぞれ、普段からどんな勉強をしておけばいいのか、ニガテ克服のポイントはどこなのかをお教えします!
【普段の予習・復習】現代文は予習を、古文・漢文は復習を大事に
普段の予習・復習をどうすればよいかは、現代文と古文・漢文で異なります。
現代文は暗記科目ではないので、予習で題材をしっかりと読んでくることが必要になります。
予習をすることで、授業の理解度が違ってきます。時間がない人ほど、予習と授業で完結することを心掛けましょう。
それに対して古文・漢文は暗記科目なので、予習よりも復習が大事になってきます。
英数とのバランスを考えて、国語は授業を最大限活用しよう!
国語は英語・数学と比べると、対策にそれほど時間を必要とせず、2年間あれば受験レベルなら十分極められます。
勉強するときは英数とのバランスを意識して、時間を有効活用していきましょう。
時間の有効活用としてもっとも重要なのが、学校の授業を最大限活用することです。
高校生にもなると、どうしても学校の授業を聞いていない、寝てしまうという人もいると思いますが、時間がないからこそ、今受けている授業を大切にしましょう。
授業を聞かず、あとから自分でやるよりも、先生の解説を聞きながら授業でしっかり理解するほうが、はるかに効率的ですよね?
授業では大事だと言われたところを理解する、覚える、そしてわからないなら聞くようにしましょう。
現代文は、事前に題材を読んでおくことで疑問点やポイントも明確になります。古文・漢文も、授業でわからなかったところを重点的に復習していくと効率的ですね。
【現代文のニガテ克服】一気に難しくなるのが高2後半!テクニックを身につける
中学から高校前半までの現代文は、なんとなく読めるし、わかっちゃう部分があります。
それが、高2後半ころからは、受験を意識して正解を導き出すための技術が必要になる問題が増えるため、一気に難しくなるように感じ、ニガテに感じる人が多くなります。
小説文では、文学的感性は必要ありません。むしろ、自分がどう感じるかではなく、文章に書かれていることを客観的に読み取ることが、得点UPのコツです。本文と選択肢を照らして間違いを探しながら解いていくのが基本です。
評論文では、目の付け所があって、そのパターン認識ができるようになると一気に成績が上がります。
例えば、「具体例」「対比」などの論の構成。また、「接続詞」「言い換え」など、筆者の主張を見つけやすくする手がかり。こうした目の付け所を踏まえて、主張を導くパターンがわかってくると、しっかり根拠を持って読解できるようになります。
高2後半で難しくなってきたときに、このような現代文を解くためのテクニックを身に付けると、一気に成績があがるということを覚えておきましょう。
【古文・漢文のニガテ克服】古典文法を勉強することが何よりも大事
古文と漢文がわからない・読めない原因は、古典文法がわからないから。英語の文法と同様に、単語だけ覚えても読めるようにはならないので、文法の勉強を優先しましょう。
文法ができないと品詞がわからない、品詞がわからないと辞書が引けない、辞書が引けなければ単語もわからない。
古典文法ができるようになると、直訳ができるので、意味をとるのがグッとラクになります。
そして、訳を単に覚えていくのではなく、文法とセットで、「なぜこういう訳になるのか」を読み解けるようになると、どんな古文・漢文でも読めるようになってきます!
古文に興味がない人でも、意味がわかって問題が解けると楽しくなってきます。だから、直訳ができるだけでも、とても効果的!古文・漢文が好きな教科・得意教科になっていきます。
現代文も古文・漢文も『国語』。実はつながりある両科目は、相乗効果で伸びることも
現代文と古文・漢文では、それぞれ普段の勉強法もニガテ克服法も違っていました。
まるで別々の教科をやっているように思うかもしれませんが、実は古文・漢文ができるようになると、現代文もできるようになっていくということもわかってきましたね。
両方の科目のニガテをつぶしていくことで、相乗効果で伸びていくこともあるので、今のうちからしっかり対策していくようにしましょう!
<この記事を書いた人>
進研ゼミ高校講座
※この記事は、公開日時点の情報に基づいて制作しております。
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