国語は定期テストと大学入試で問われることが大きく違うって知ってましたか?そう、定期テストの国語はすごく点が取りやすい教科なんです!
そして、国語の試験で必要になる『古文単語の暗記』。英単語と違う、クセのある暗記ものをどうやって攻略するか、悩んでいる人も多いのでは?
そんな国語の特徴や疑問に対して、「高校講座」国語編集担当の岸本がお答えします!
「高校講座」国語編集担当の岸本です。
国語の定期テスト対策は、授業を大事にしていれば、勉強をした分だけ高得点が狙えます。古文単語の暗記ができないという悩みの解決法も紹介していきますよ!
テスト対策の心構え
テスト対策について触れる前に、みなさんに知っておいてもらいたいことが、定期テストと大学入試の違いです。
学校では1つの素材文を、時間をかけてじっくり読み込んでいく『精読』、また、その素材文を使って言語活動を行うことが重視されることが多いです。
それに対して、大学入試は未知の素材文に対して、例えば共通テストなら限られた時間で4題ほどを読んで解くという『速読』が必要になります。
このように、定期テストと大学入試で問われることや必要な能力は異なるということを念頭において、定期テスト対策では何をすればいいかを説明していきます。
もちろん、普段の授業で学習したことは入試にもつながっていますが、定期テストと入試で「必要な能力」が違うということは理解しておきましょう。
【テスト対策】定期テストの国語は、高得点が狙える教科!授業を聞いて、覚えるだけ
国語のテスト対策は、実はすごく簡単!なぜなら、定期テストでは出題範囲が決まっていて、出題される題材も授業でやったものがほとんどだからです。
答えがわかっている試験なんだから、覚えてしまえばそれが正解。覚えるべきポイントは授業で先生が言うはずなので、それを覚えるだけです。
定期テストでは授業でやったことが出題されるので、普段の授業をしっかり受けることで、テスト前の勉強の負担もグッと軽くなります。
現代文は予習をして授業でポイントをつかむ、古文は授業を聞いたあとに10分だけでもいいから暗記をしていく、これだけでテスト前の勉強がラクになります。
授業を大切に、「わからない」をそのままにしない、というのを心がけておくと、自然とテストの成績も上がっていきますよ。
【古文単語の暗記】コアイメージをつかむ&例文やシーンとセットで覚えて効率アップ!
古文で避けて通れないのが単語の暗記。英単語とは違ったとっつきにくさがあって「どうしても古文単語の暗記はニガテ...」なんていう人も多いと思います。
古文単語の暗記でまず知っておきて欲しいことは、単語の「語源をおさえる」ことと、「例文やシーンとセットで覚える」こと。
まずはその単語のコアイメージをつかむことで、覚えやすくなるし、今後日本語訳を求められる際に必要な意訳ができるようになります。
高校3年生までは特別に単語帳で単語を覚えていく必要はないと思います。
教科書単元などの古文読解を通じて、だいたい200語は自然と頭にきざまれていくはずです。
難関大学合格に必要となる残り300~400語については、受験期に集中して覚えていけば大丈夫です。
①単語のコアイメージをつかむ!
まず厄介な多義語・意訳がある古文単語の対策から。
初めて実施された共通テストの第2日程では、辞書にも載っていないような意訳が出題されました。その単語のもっているイメージをつかむことで、対応することができます。
例えば、「はかなし」という単語は意味が4つあって、意訳もあります。
これを語源からひも解いていくと、
「はか」=仕事がはかどるの「はか」
↓
「はかなし」=仕事がはかどらない
↓
仕事ができない
↓
頼りない、つまらない、とるにたらない、むなしい
といった単語の意味を、芋づる式に連想することができます。
ただ暗記するだけじゃなく、単語のもつコアイメージをつかむことで、一気に暗記効率がアップします。
②例文やシーンとセットで覚える
単語だけで意味を覚えていくのではなく、必ず例文とセットで覚えていきましょう。
どういうときに使われる単語なのか、例文・シーンとあわせて頭に浮かべておくと、覚えやすくなります。
とはいえ、古文単語を網羅的に覚えるのは大変です。現代と意味の違う「古今異義語」や、現代ではなじみがない「古文特有語」などがテストでも入試でもねらわれます。優先的に覚えていきましょう!
授業をしっかり受ければ、時間のない人も高得点を狙える!古文単語も怖くない!
国語は授業を中心に勉強していけば、しっかりと得点できる教科です。予習や復習も必要ですが、なにより授業を受けること、これが最大効率。
古文単語も暗記のコツをつかめば、とっつきにくさがなくなって暗記がはかどるようになります。
この記事をきっかけに、普段の授業をもっと大切にして、国語に取り組むようにしてくださいね!
<この記事を書いた人>
進研ゼミ高校講座
※この記事は、公開日時点の情報に基づいて制作しております。
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