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【お茶の水ゼミナール講師直伝! 文法講義③】 時制を表さないのに!?動名詞で時間のズレを表す ~準動詞~

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進研ゼミ高校講座

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時制を表さないのが「準動詞」

こんにちは。お茶の水ゼミナール英語科講師の堤です。

第3回目は「準動詞(不定詞、動名詞、分詞構文など)」から特に動名詞を扱っていきます。

準動詞を正しく理解するためには英語の根本となる述語動詞や品詞の理解が必須。

マスターすれば確実に英語の力がぐーんとアップしますよ!

※「述語動詞」は、英語の文の中で「SV」の「V」の役割で「現在形」または「過去形」の大きく2つの時制を表す機能を担う動詞のこと。準動詞は品詞としては動詞だが、「述語動詞」以外の働きをするかたまりのこと。



まず次の文を見てみましょう。

I like playing tennis.

(私はテニスをするのが好きだ)

ここではplaying tennisが動詞の目的語になっているのがわかりますね。

このように文の中で主語や目的語、補語の位置に現れる ~ingを動名詞と言い、「~すること」と訳します。

では次に「彼は医者であることを誇りに思っている」という文を2パターンで英語にしてみましょう。

パターン① He is proud that he is a doctor.

パターン② He is proud of being a doctor.

どうでしょう。できましたか?

パターン分けのポイントは①で使われている接続詞thatと②で使われている前置詞ofです。

では①から見ていきましょう。

接続詞thatを使うときは、後ろには主語(S)と述語動詞(V)を置かなければなりません。

(なぜなら、接続詞はSVとSVをつなぐ役割を持つ品詞だから)

したがってhe is a doctorというSVを含む要素がthatの後ろにきています。

次に②前置詞ofを使う場合です。

前置詞の後ろには述語動詞を置くことができないので現在形であるisは置けません。

また前置詞の後ろには不定詞も置くことができないので、「医者であること」という意味をofの後ろにつなげたければbeing a doctor という動名詞の形にするしかありません。

前置詞は(動)名詞とセットで使うということはしっかり覚えておきましょう。

でも「それより前のこと」というニュアンスを出したいときは...

では、先ほどのパターン①②の書き方を参考に、次の日本語を英語にしてみましょう。

「彼女は学生の時に4か国語をマスターしたことを誇りに思っている」

※マスターする master

パターン①にならって接続詞thatを使うと...

She is proud that she mastered four languages when she was a student.

と表せますね。

ではパターン②のように 前置詞ofを使って表すにはどうすればよいでしょう。

こうでしょうか?

She is proud mastered four languages when she was a student.

いえ、上の文は間違いです!

ofの後ろに過去形のmastered を置くことはできません。

正しい形は

She is proud of having mastered four languages when she was a student.

となります。

前置詞ofの後ろに having mastered 、すなわち <having+過去分詞> を使うことによって述語動詞 isよりも「前」の時を表せます。

このように動名詞が述語動詞よりも「前」の時を表すには<having+過去分詞>の形を使う必要があります。

ここで見たような、動名詞が表す「時」に関する問題は品詞や述語動詞といった英語の根本にかかわる(のと、実は問題が作りやすい...笑)ので、テスト頻出です。正確に理解するようにしましょう。

他にも間違えやすい問題を扱った次の動画を見てみましょう。

\解説はこの動画でチェック!/

動画を見る

※YouTubeに遷移します。



元気なテンションで、動名詞についてさらに理解が深まったでしょうか?

時間のズレを表す<having+過去分詞>は動名詞だけではなく、不定詞、分詞構文の範囲でも出てきます。正しく理解しておきましょう。

そして! 大切なことなので、これでお伝えするのも3回目ですが(笑)、ここでせっかく理解したとしても、すぐに忘れてしまってはもったいない。

理解した内容を定着させて、使いこなせるようにするには、自分で訓練していかないと、ですよね。

僕がおススメするトレーニングは理解した文法事項(例えば、今回なら時間のズレを表す<having+過去分詞>)を使った英作文をたくさん書くことです。

実際に手を動かして何度も何度も反復することによって、より理解が深まり、「英語を書く」力も身につけることができます。

このような「文法事項の理解+英作文によるトレーニング」が効果的にできるのが「お茶の水ゼミナール英語monogrammarシリーズ」になります。

このシリーズは牧秀樹教授監修の元、生徒のみなさんがひとつの文法項目を徹底的に理解し、書き、解くことを目的とした英文法参考書・問題集になっているので、ぜひ手にとって英語力をどんどんアップさせていってください!

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各セクションに、10題の作文問題付きで英語を作る確かな力を育てます。詳しいご紹介はこちらから。

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<この記事を書いた人>

お茶の水ゼミナール 英語科 堤

3回に渡ってお送りしてきた文法講義も第1弾はここで終了になります。次回は11月から第2弾の連載がスタート予定です。それまでの間、ぜひ「モノグラマー」を使ってたくさん英語の勉強をしておきましょう!!

※この記事は公開日時点の情報に基づいて制作しております。

 

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