「理系なのに数学が苦手...」「国公立文系志望なので、共通テストで数学が必要なのに全然問題が解けなくて...」と、数学の苦手に悩んでいる高校生は多いものです。
憧れの志望大を本当の志望大に変えていくターニングポイントが、この7月の弱点克服にあります。夏に基礎を固めたあと、9月以降はいよいよ志望大の傾向対策や過去問対策を行う時期になります。そんな8月からの折り返しを前に、ニガテ教科のギャップを埋めておくことで、この教科が足を引っ張らなければ、合格圏内だったのに...という後悔をなくしましょう!
7月のこの時期だからこそ、まだ誰にでも夢を実現するチャンスがあるのです。
今回は数学の弱点克服法を、進研ゼミ高校講座のQ&Aサイト『先輩ダイレクト』に寄せられた回答より、そのヒントを探ってみました。
多くの先輩がオススメしていた数学の弱点克服勉強法は、「模試やテストの見直しや解き直しをすること」でした。
そのポイントを2つご紹介します。
模試を使って、数学の苦手の度合いや苦手分野を知る
基礎から一つひとつ苦手をつぶそうと思うと、教科書に戻って例題をすべて解き直し、その後、章末問題を解いて......と考えてしまう人もいるかもしれません。
でも、予習復習や宿題などやるべきことがあるなかで、数学の苦手を克服するには自分がどこで、どの程度つまずいているのかを知ることが大切です。
そこで、大学生がオススメしているのが模試を活用することでした。
【数学の弱点克服体験談①】苦手な原因を分析して対策をする
数学が苦手、といっても苦手にも度合いがあります。
そこで、模試の復習を通じて「どんな分野が苦手なのか」「どうして苦手としているのか」また、「公式がおぼえられていないだけか、公式が使えないのか」など、自分の《ニガテ》に対して分析をしてみましょう。
やみくもに例題をひと通り解き直したとしても、解けない理由が問題へのアタック方法・視点がわからない苦手の場合だと、例題をしっかり解くよりも問題集で問題を解く方が効果的な場合もあります。
ですから、分野、単元ごとにしっかりと《原因》を把握し、その《原因》に対してどのように対策をすればいいのか考えることが一番『自分にとってベスト』な苦手対策になると思います。
(神戸大 A先輩)
【数学の弱点克服体験談②】各単元の基礎が身についているか確認
『苦手克服=教科書の最初の単元から勉強し直す』というイメージがあるかもしれないけれど、それだと自分が得意な単元も勉強し直すことになるので、『効率の悪い勉強』になってしまいます。
そこで、「各単元の基礎力がきちんと身についているか」を確認する際に活用してもらいたいのが、『模試の結果(一番最近受験したもの)』と『数学の教科書の目次』です。
- ①まず、模試の各教科別の得点割合を活用して、「どの分野が苦手なのか」を大まかに確認
- ②模試でわかった苦手分野のなかで、「とくにどこが苦手なのか」を教科書の目次を使って確認
- ③教科書の目次を開いて、疑問を感じたり解法が思い浮かばない単元に、◎(わかる)、△(なんとなく)、×(わからない)の3つの印をつけてみてください。
こうすることで、各単元の基礎力(知識)がきちんと身についているのかを、簡単にひと目で客観的に確認することができます。
(武庫川女子大 B先輩)
模試や定期テストを解き直して、徹底的に理解する
さらに、弱点を見つけるだけでなく、効果的に弱点を克服するために、模試や定期テストを利用している先輩が多いようです。
模試や定期テストは良問の宝庫と言われます。また、模試の解答解説は丁寧に解説されていたり、ポイントがまとまっていたりすることが多いので、復習にはもってこいのようです。
【数学の弱点克服体験談③】模試で間違えた問題を使って自分だけの問題集を作る
苦手を克服するために「やってよかった」と思う勉強は、模試や定期テストの復習・解き直しです。
ノートの左側に模試の間違えた問題を書き、右側に解答解説やコメント、忘れていた公式などを書いて復習ノートをつくっていました。
自分で分析して「どういうミスをよくするのか」「何に気づけなかったのか」「何を忘れているのか」をはっきりさせて書いておくことで次に生かせるし、間違いがまとまった自分だけの問題集ができ、演習にも使えました!
模試や定期テストはぜひ受けっぱなしにせず、しっかり復習し、時間をあけてまた解き直しをして、十二分に活用していきましょう。
(筑波大 C先輩)
【数学の弱点克服体験談④】間違えた問題を解き直して、復習ノートにまとめる
今まで受けた定期テストや模試の問題があれば、間違えた問題を優先的に解き直してみましょう!改めてやり直すと、意外と解けたりしてうれしいものです。
また、解けなくても、解答解説を見ながら解法や知識を学べるので、かなりいい方法だと思います。
これはなるべく、「復習ノート」としてまとめてみるといいと思います。自分の解答欄の余白などに、忘れていた定理や、解法などを色ペンなどで書き足したりすることで見直ししやすくなりますし、そのノートに解き直しすればするほど、どこが自分の弱点かがわかるようになります。
(東京学芸大 A先輩)
数学の弱点を克服するのに、模試の活用は有効!
問題を解くだけでなく、さらに復習ノートとしてまとめることで、自分の苦手を客観的にとらえられるようになり、次に生かせるようです。
また、時間をおいて何度も解き直しをする、ということもポイントのようですね。
数学は弱点を克服するのに時間がかかりますが、一度身につけば力が落ちにくい教科とも言われます。大学生の勉強法を参考に、数学の弱点克服に取り組んでいきましょう!
また、ほかの教科にも弱点克服法を応用してみましょう!
進研ゼミ 高校講座
キラキラダイヤモンド
2023年1月29日 20:46
役に立ちました!!ありがとうございました
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