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難関大合格のための効率的暗記メソッド【2】英単語・古語×単純暗記編

難関合格スタディ&ライフ
2025/02/20
目次

    「知識を身につけ、それを活用して問題を解く力」が求められる大学入試。対策を進めるにあたっては、まず必要な知識を覚えることが重要です。一方で、暗記がニガテという人も少なくないはず。

    そこでこの記事では「難関合格 進研ゼミ√Route」監修で、効率的な暗記メソッドを紹介します。

    第 2 回目の今回は、英単語や古語などの単純暗記の方法 の解説です!

    実戦力をつける前に知識の暗記は必須

    近年、大学入試の傾向が、「ストレートに知識を問われる出題」から「知識を活用する力が問われる出題」へと変わってきています。

    しかし、知識を活用するためには、基本単語や重要語句などを暗記しておくことが欠かせません。

    また、特に難関大合格をめざすのであれば、「知っていれば解ける問題は取りこぼさない」ことが合格への絶対条件。

    英単語やイディオム、古文の古語などは、確実に点を取れるようにしておくことが重要になります。

    単純暗記の効果を上げる鍵は「1日以内の反復」

    英単語など、暗記するしかないものは「単純暗記」と呼ばれ、覚えることを苦痛に感じがちです。

    しかし、反復して覚えることで記憶が定着しやすくなります。

    ドイツの心理学者ヘルマン・エビングハウスの実験によると、意味のないアルファベットを記憶した場合、20分後には42%、24時間後には74%を忘れているといいます。つまり、単純暗記したものは、1度覚えただけでは、1日以内にかなり忘れてしまう のです。

    1度覚えたものを 記憶に定着させるためには、1日以内に復習するのが鍵 になります。さらに翌朝も時間をつくって、再チェックしておくとより効果が期待できるでしょう。

    1か月以内に再復習するとより確実に

    人間の脳は「更新されない情報=重要ではない」と判断し、記憶から消去し始めると言われています。脳が重要な情報かどうかを判断する期間は 1 か月程度。

    その間に同じ情報を繰り返し入力しないと、消されてしまうのです。

    そのため、1か月後に再復習することで「これは大事な情報だ」と脳に思い込ませることが大切 。これが記憶定着の黄金サイクルです。

    1 か月以内の反復を習慣化して、強い記憶にしましょう。

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    「覚えるべきもの」を選別すると効率的

    暗記を効率的に行うには、「覚えるべきもの」と「覚えなくてよいもの」を選別して、覚えるのがポイント

    例えば単語集を使って英単語を覚える場合、1周目は「すでに知っている単語かどうか」をチェックするだけでOK。

    「完璧に覚えている単語」は線で消し、「まったく知らない( 初めて見た )単語」には × 印を、「見たことはあるけど思い出せない (正解かどうか自信がない)単語」には△ 印をつけながら暗記しましょう。

    2 周目以降の暗記作業は × 印、△印の単語を重点的に覚えれば、時間を効率的に使えます。

    1周目は時間がかかるかもしれませんが、2周目、3周目と回を重ねるうちに、暗記に使う時間が短縮されていきます。

    古文の古語は英単語と比べて覚える数が少なく、大学受験に必要な古語数は 500単語と言われています。

    手元にある単語集1冊を完璧にすれば、難関大の入試にも十分対応できると考えれば、モチベーションも上がるのではないでしょうか。

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    3周以上しても覚えられないものは「暗記カード」へ

    3周以上しても覚えられないものは、暗記用のカードを作って暗記するのがおすすめです。

    自作の暗記カードは、「自分で手を動かしてつくるので、記憶に残りやすい」「順番を変えるなど、自由にカスタマイズできる」などのメリットがあります。カードをつくる際は、1枚のカードに対して1つの要点に絞って書き込みましょう

    完璧に覚えたカードは、リングから外して保管。手元に残ったカードは「自分が特に覚えられないところ」なので、重点的に覚えるようにするとよいでしょう。

    また、五感をフル活用して覚えたほうが記憶に定着しやすいので、なかなか覚えられないカードは口に出して音読したり、部屋の中を歩きながら読んだりするのもおすすめです。

    単純暗記は「個数」ではなく「時間」で区切る

    英単語などを覚える際、「1日20語」など、個数を目安に暗記を進める人も少なくありません。

    しかし、単純暗記は個数よりも時間で区切ったほうが効果的です。

    単純暗記に大切なのは、なにより“集中力” 。「10分だけ頑張る!」と時間をゴールにしたほうが、集中力を高めやすい のです。

    休み時間や電車の中、夕食前の10分間など、自分で暗記しやすいスキマ時間を見つけ、習慣化しましょう。

    暗記の仕上げはアウトプットで!

    記憶は「インプット」→「記憶の保持」→「アウトプット」のプロセスを経て強化されます。

    暗記や基礎固めがある程度進んだら、覚えたことを使えるようにする「アウトプット」が必要 です。問題演習に取り組んで、暗記した知識を “使える知識”に変えていきましょう。

    問題を解いて、忘れていた知識を再確認したり、知らなかった知識を補強したりすれば、“使える知識”がどんどん増えていくはずです。

    特に古語の場合は、1つの単語で複数の意味を持つものがあるので、問題演習の中で定着させていくとよいでしょう。

    また、友人と問題を出し合ったり、ニガテな人に説明したりすることもアウトプットのトレーニングになります。ぜひ試してみましょう。

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    毎日の暗記の積み重ねが受験勉強の土台に

    ここまで説明してきたように、単純暗記のコツは「反復」と「集中」です。

    短時間でも毎日繰り返すことで、記憶が強固なものになり、受験勉強の土台になっていくでしょう。

    特に 暗記は、スキマ時間を使ってできる勉強 。部活や習い事、課外活動で 忙しい人でも、取り組むことができる はず。ここで紹介した暗記メソッドを参考に、ぜひ積極的に取り組んでみてください。

    関連記事「難関大合格のための効率的暗記メソッド【 1】理科・地歴×授業活用編」 では、理科・地歴の暗記と基礎固めのコツを紹介しています。こちらもぜひチェックしてみてくださいね。

    ※この記事は、公開日時点の情報に基づいて制作しております。

    この記事を書いた人

    株式会社オンソノ

    教育情報や受験情報にくわしい編集プロダクション。これまで15年以上に渡り、高校生や大学生、高校教員、大学教員の取材をおこなってきました。受験情報誌や保護者向けのWebサイト、教育関係者向けの専門記事を数多く手がけています。

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